過去の作品

火盗

第1シリーズ


第19話「むかしの男」(むかしのおとこ)

1989年12月20日放送


平蔵(中村吉右衛門)は、幕府の命により甲州・韮崎に出張していた。甲斐、信濃の二州に渡って猛威をふるっていた凶賊、犬目の伝次郎(藤原 真)の逮捕がその目的だった。そんなある日、平蔵の留守を守る妻・久栄(多岐川裕美)のもとに一通の手紙が届いた。差出人の名は、近藤唯四郎(鹿内 孝)。かつて久栄を口説き、捨てた男であった。平蔵と同じ、本所の旗本の出でありながら、人を殺めるなどして身を持ち崩し、今では盗賊の用心棒に成り下がっていた。近藤の狙いは、久栄の過去をネタに、捕えられた盗賊のひとり、砂吉(きくち英一)を釈放することだった。久栄は、毅然として要求をはねつけた。だが、近藤は盗賊の一味らとともに、久栄の姪・妙(三宅香菜)と、女中・しの(松島ゆみこ)を誘拐。期限までに久栄ひとりで砂吉を連れてこなければ、ふたりの命はないと脅迫してきた。意を決した久栄は、火付盗賊改方の御用部屋に向かうのであった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
篠田三郎
香川照之
鹿内 孝
亀石征一郎


主な登場人物