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火盗

第1シリーズ


第18話「浅草・御厩河岸」(あさくさ・おうまやがし)

1989年12月13日放送


平蔵(中村吉右衛門)は、甲州・石和に出張り、大盗・鶍(いすか)の喜左衛門(高並 功)一味を捕えた。その際、腕を買われてはるばる江戸から招かれていた錠前外しの松吉(本田博太郎)もお縄を受ける。平蔵は、正直で孝行者の松吉を放免し、密偵とした。松吉は、浅草の御厩河岸で飾り職に打ち込むかたわら、同心・酒井祐助(篠田三郎)の忠実な手足となって働いた。また、お梶(浅利香津代)と所帯を持ち、平穏な日々を送っていた。そんなある日、松吉のもとに諸国を股にかけた大盗賊、海老坂の与兵衛(岩井半四郎)から、錠前破りの依頼がくる。与兵衛は、盗賊ながら仁義に厚く『盗む者も泣きを見ず、盗まれる者も泣きを見ず』が流儀の、その世界では一目置かれる男。そのことを知った病床の父、元盗っ人の卯三郎(田武謙三)は、やるべきだと松吉の背中を押す。平蔵と与兵衛の間で板挟みになる松吉。そのころ、すでに平蔵のもとにも与兵衛が江戸に現れたとの報せが入っていた。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
大洲 齊
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
篠田三郎
浅利香津代
田武謙三
石山雄大
岩井半四郎
本田博太郎


主な登場人物