過去の作品

火盗

第1シリーズ


第14話「あきれた奴」(あきれたやつ)

1989年10月25日放送


岡村啓次郎(中村橋之助)は非番であったが、この日ばかりは同心全員が招集された。凶悪な日影の長右衛門一味を捕えるため、平蔵(中村吉右衛門)が万全を期してのことだった。大捕物は、いつになく苦戦を強いられるが、見事、捕縛。平蔵は岡村の無事を確認し、すぐに家に帰した。愛妻のみつが出産を控えていたのだ。だが、病弱のみつは出産に耐えることができず、岡村は母子ともに失ってしまう。以来、岡村は好きな酒を断ち、捕物ではいかなる危険をもかえりみず、率先して盗賊に向かっていくようになる。そんなある夜、岡村は身投げ寸前のおたか(長谷直美)とその娘を助けた。ふたりは、十日ほど前に捕えた二人組の盗賊のひとり、鹿留の又八(平泉 成)の妻子だった。岡村は、妻子と会わせるかわりに逃げた相棒の居所を教えるよう持ち掛け、無断で又八を牢から連れ出すが、まんまと逃げられてしまう。だが、平蔵は、そこにひとつの賭けがあることを感じ取っていた。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
保利吉紀
監督
大洲 齊
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
尾美としのり
藤巻 潤
梶芽衣子
長谷直美
平泉 成
御木本伸介
中村橋之助


主な登場人物