フジテレビでは、市川海老蔵の十三代目市川團十郎襲名を記念した特別ドラマを放送する。ドラマは、今川義元の大軍を数的に劣る織田軍が打ち破り、日本史上最大の逆転劇と謳(うた)われ、織田信長を一躍戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦、“桶狭間の戦い”を題材とした本格歴史エンターテインメント、『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』。先日、市川海老蔵が織田信長を演じることが発表され、さらに信長の最大の強敵・今川義元役には三上博史が、信長の実母・土田御前は黒木瞳が演じることが決定している。そしてこのたび、信長の正妻・濃姫役に広瀬すずが決定した。広瀬は、今作品が時代劇初挑戦となる。
広瀬が演じるのは、“マムシ”と呼ばれ、周囲に恐れられた美濃の国主・斎藤道三の娘・濃姫。隣国・尾張の織田家との政略結婚で信長の元に嫁いだ女性である。道三は油売りの商人から知力と謀略の限りを尽くし、一国の大名にのし上がった程の実力者。織田家にとっては婚姻関係ができたからといって全く油断ならない存在であり、両家は常に緊張状態にあった。そのような状況の中で濃姫は、信長がいかに素晴らしい武将であるか頻繁に文を送るなど、両家の関係に心を砕く優しい女性として描かれる。これまでさまざまな濃姫像が数多く映像化されてきたが、本作では、濃姫は実母の愛に飢える信長を優しく包み込む女性、そして本当の信長を理解する唯一無二の存在としても描かれる。今回初共演となる市川海老蔵、広瀬すずの奇跡の2ショットでおくる信長と濃姫の強い夫婦の絆にも注目してほしい。
広瀬は2013年にドラマデビュー後、数々のドラマ・映画に出演。映画『海街diary』(2015年6月公開)では、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか数々の賞を受賞。昨年4~9月放送のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』では、仕事と家庭の両立に葛藤するアニメーターのヒロイン・なつを演じ、視聴者の共感を得た。そして今月20日(金)には、映画『一度死んでみた』が公開されたばかりだ。
広瀬すず