インタビュー

田沼意次役 安田顕さん

本作への出演が決まったときの思いをお聞かせください。
「『大奥』は非常に歴史のあるフジテレビを代表する作品で、それが復活するというときに声を掛けていただいたのはとても光栄に思っています。感謝しております」
『大奥』という作品の印象はいかがですか?
「20代後半から30代にかけていろいろとお仕事をさせていただく中でドラマから離れていた時期もあったのですが、そんなにテレビを見ていなかった自分ですら『大奥』という作品が話題になっているなと感じていたことを覚えています。今回、そんな作品に出られることがうれしいです」
今回は“愛”をテーマにした『大奥』ですが、台本を読んだ感想は?
「20年前と現代では、LGBTQや女性に対しての考え方も大きく変わってきているなと思います。そんな中で、今回の『大奥』はそれを反映しているわけでもなく、当時のまま描いています。でも、時代劇をお届けする本家フジテレビのドラマとして、それもありなのかなと考えています。フィクションとしてこれまで視聴者の皆さまに楽しんでいただいてきた『大奥』を、今回も全力で変化球なしでやろうと思っています。今だからこそ、面白がって見ていただけたらいいなと思います」
ご自身が演じられる役の印象や役作りについて教えてください。
「現代にも通ずる資本主義的な考えを持っていた田沼意次はすごいなと思っています。裏表がはっきりしているというよりは、悪い顔が裏だとしたら、その延長線上に表の顔があるような気がしています。自分自身が悪いことをしているという自覚は全くなくて、自分の信条のもと突き進んでいった結果、周りから見たら受け入れがたい人物になっている。全ては自分の志のために行動している人なのかなと思っています。なので、この田沼意次の姿を見て、この姿を見た誰かが“自分もこういうことやってしまったな”という気付きになってくれたらいいなと思います(笑)」
今回主演を務められる小芝風花さんの印象は?
「『天使の耳~交通警察の夜』(2023年/NHK BS4K)で共演させていただいたのですが、すごい脂がのっている役者さんだなと感じました。固定されたイメージにとらわれず、幅広いジャンルで活躍できる方だと思います。彼女がこの世界に入りたての頃、たまたま近所に住んでいて(笑)。今は別のところに住んでいますが、その頃から知っているのでとても親近感があり、元ご近所さんとしていつも応援しています(笑)。今回またご一緒することができて光栄ですし、小芝さん演じる倫子を田沼が思い切り足を引っ張っていきます。役としてね(笑)!」
最後に放送を楽しみにしている視聴者やファンの皆さんへメッセージをお願いします。
「いいドラマをお届けできるよう、精いっぱい頑張っていきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください」

BACK NUMBER