NONFIX過去放送した番組

東日本大震災。自衛隊や東京消防庁などの救援活動に、多くの人々が喝采しました。
しかし、震災と原発事故という特異な状況にあり、自らも被災しながらも、そこに留まり続け、
今尚、被災地で捜索などの活動を続けている福島の警察官の実像は、あまり知られていません。
番組は、そうした福島の警察官に密着し、彼らの等身大の姿を見つめます。

原発付近で捜索等の警察活動を行うとき、そこで何時間の作業が可能なのかを知る為に、放射線量を測定しなければなりません。
大人数の捜索隊が入る前に、先遣隊として、線量を測定する「放射性物質対処班」。
そこで活動する若き警察官は、小さい子供を持つ父親でもあります。
放射線の脅威にさらされながらも、強い信念で職務を全うするその理由とは?

自らも九死に一生を得た女性警察官。遺体安置所で家族対応に追われ、心が折れそうな日々。
そんな彼女を励まし続けた父親の、本当の気持ちとは?

原発から半径20キロの警戒区域の中にある警察署は、署の機能すべてを別の警察署の柔道場に間借りしています。
そこから毎日2時間かけて、住民のいない管内に行き、パトロールや捜索活動を続ける若き警察官。
行方不明の同僚への想いが、彼を支えています。

警察官とて普通の人間、不安や恐怖がありながらも、決して逃げず、諦めない、そんな福島の警察官の物語です。