NONFIX過去放送した番組

【企画意図】


病気や障害のある子供たちは通常の遊びを楽しむことが難しいと言われています。
なぜなら、病気でない子供が転んで出血しても大事に至るケースはほとんどありませんが、病気の子供の場合、些細なことが命に関わる危険があるからです。
「施設的にバリアフリー化するだけでなく、どんな時でも即座に対応できる医療スタッフと医療設備の整ったサポート体制があれば、子供たちは安心して自然とふれあうことができる…」
アメリカには毎年難病の子供およそ1000人が無料で参加できるキャンプがあります。
しかし日本にはそうした施設がないのが現状です。そしてその現状すら知らない人も多く存在します。
この番組では「病気と闘う子供たちのために国内で初めて常設のキャンプ場(そらぷちキッズキャンプ)を作ろうとしているある団体」の活動を通し、『障害や病気と供に生きる子供や家族の願い』そして、それを取り巻く『日本の現状』を描き出します。

【番組内容】

『病気と闘う子供たちに夢を創る会』に密着!

難病や障害のある子供たちは治療や入院生活の中で我慢することが多いといいます。
そんな子供たちが大自然の中で気兼ねなく過ごせるキャンプ場があれば…と、2年前に発足したのが『病気と闘う子供たちに夢を創る会』(そらぷちキッズキャンプ)です。
しかし現在、建設予定地ができても、資金面やスタッフをはじめ、多くの問題が立ち塞がっています。
だが、発足人の一人、元東海大医学部教授・横山清七さんは重い病を患いながらも、その夢を決して諦めてはいません。
横山さんを突き動かす想いは何か? “子供たちの楽園”のため、現実的に運営していくには何が必要なのか? そして、この夢を実現させるために我々ができることは何なのか…

病気と闘う子供を抱える家族の救いに…

難病の治療は専門性が高いため、家から遠く離れた大学病院などで受けるケースがほとんどです。また、やっと退院し自宅療養になっても投薬や体調管理で24時間、寝てる間も神経をすり減らしているのが現状で、精神的・肉体的な疲労に加え、高額な治療費や滞在費、交通費などの経済的負担が重く圧し掛かります。
さらにその子供の兄弟は、治療のため両親が留守がちになり、残された兄弟たちの発育に少なからず影響を及ぼすこともあるのです。
「僕も思い切り遊びたい」
それは難病を抱える子供ばかりではなく、健常者である兄弟の思いでもあるのです。

日本は難病を抱える子供たちに対して後進国か?

アメリカには、毎年病気の子ども約1000人が無料で参加するキャンプがあります。
俳優、ポール・ニューマンが主宰する「ザ・ホール・イン・ザ・ウォール・ギャング・キャンプ」です。
そらぷちキッズキャンプは、このアメリカのキャンプを下地としていると言います。
「バリアフリーの公園という考えを超えて、病気の子供の幸せをサポートする施設を作ることはできないか?」
国内初の常設キャンプ“そらぷちキッズキャンプ”の取り組みが、今の日本でどのように位置付けられるのか?

公共施設のバリアフリー化が叫ばれる中、日本政府がこれらの問題にどう取り組んでいるのか。
そして、我々日本人の意識レベルは…