NONFIX過去放送した番組

この番組では、及川さんが所属するチーム「ノーエクスキューズ」に密着し、障害者の現実と、生きることに邁進する彼らに迫った。

【番組概要】

障害者スポーツ界の格闘技、それが車椅子バスケットボール。
車椅子を操り、パスをし、シュートをする。転倒やケガは当たり前、その迫力と魅力は、「障害者・健常者」という枠を越え、近年、ファン層を拡大し続けている。
全国に車椅子バスケチームは90チーム。中でも注目なのは「ノーエクスキューズ」。
結成3年目ながら、日本選手権での優勝を狙うニューフェイスでメンバーは21歳から34歳の10人。みな交通事故や重い病が元で足の自由を失う壮絶な過去を持つ。身体の自由を失った彼らの日常は決して楽とは言えない。就職の門戸も狭く、時には世の中の偏見を感じることもある。
恋愛や結婚にも苦労がつきまとう。しかし、彼らは車椅子バスケによって必死に人生を切り開こうとしている。なぜ、彼らはそこまで車椅子バスケに情熱を傾けるのか。車椅子バスケの魅力にのめり込み、バスケを通して自分の生き方を模索する彼らの姿を追いながら、障害者の現実とその心模様に迫る。

【番組内容】

車椅子バスケとの関わり方はメンバーによりさまざまだ。
ノーエクスキューズを率いる及川さん(34)は高校時代に骨肉腫によって右足を失う。
今も再発の影に脅えながらも選手生活を続け、今年、結婚も決意した。
元パラリンピック全日本代表の実績を持つ及川さんは、以前、日本一の強豪・千葉ホークスに在籍していたが、さらに夢を追い自身のチームを立ち上げ、日本選手権に今年も挑む。目標は打倒ホークス。
ひょうきん者の神村くん(22)は、チーム随一のムードメーカー。高校時代に原付バイクでトラックと衝突し半身不随に。どん底を支えたのは家族の存在だった。車椅子バスケの本場・アメリカでプレーすることを夢見る彼は、昼に仕事、夜は練習の過酷な毎日を送る。

番組では、この二人を主軸にメンバーたちの身障者の現実と心模様に密着。及川さんの結婚への決意、無職メンバーの就職活動など日常のさまざまな困難、つらい現実に立ち向かい、時に迷いながらも、逞しく生きようとする彼らの姿を追った。同時に、ノーエクスキューズの「日本一への夢の行方」に密着しながら、「障害者が現実と向き合いながら、夢を抱いて生きること」の難しさと素晴らしさを見つめる。

【企画担当 松崎容子のコメント】

(自分に)負けない、(現実から)逃げない、(夢を)信じ抜く、(生きる事を)投げ出さない。リアルな現実と向き合う彼らを追いかけるうち、こんな大事な事を忘れていた自分に気が付かされる…この番組を見て一人でもそう思っていただける方がいれば幸いです。