NONFIX過去放送した番組

 朝夕、子供たちが元気よく通う『通学路』。そこは親の目も光っていなければ、学校の先生もいない、子供たちだけの道のりである。そしてそこには、大人の知らない子供たちだけの世界。「寄り道」「近道」「買い食い」「秘密基地」「憧れのあの子の家」…
 通学路の中には、子供の目線でしか見えない色々な冒険があった。親も学校も知らない、「今の」子供たちだけの道。いったい平成の子供たちはどんな通学路を歩いているのか、のぞいてみたい…。
カメラは子供たちの中に紛れ込んだ。
 田舎の学校へ通うことを選んだ山村留学生が体験する、自然の恵みがいっぱいの「おいしい山村通学」。
 平成の今だからこそ、もう当たり前になっているのか、私立小学校への通学路は、なんと「時速300キロの新幹線の中」。
 そして「東京・浅草を疾走する仲良し4人組の通学路」。
 都会だろうと、田舎だろうと、生き生きとしている子供たちの純粋なパワーを大人はもっと感じてほしい。通学路は、色々なことを遊びながら学び、体験する彼らだけの冒険地帯。大人の皆さんも、自分たちの通学路にどんな寄り道大冒険があったのか思い出してほしい。

※取材は平成10年11月~11年2月

「自然の恵みがいっぱい、おいしい山村通学」

山村通学2

福岡県・八女郡星野村にある仁田原(にたばる)小学校では、9年前から都会の子供たちに大自然の中での教育を…と言う趣旨で山村留学制度を導入。それは、村の人が里親になり、留学生は1年間その里親の元から通学するというもの。

全校生徒数47名(平成10年度)のうち、山村留学生4名。カメラは、その中の一人、山村留学生にもかかわらず、仁田原小学校の女大将にのし上がった江頭寿和子ちゃん(当時小6)の通学路を追っかけた。

それは全校生徒で行なう下校の挨拶から始まる。仲良し・グループ“通称スワコ軍団”の寄り道大冒険の始まり。自然の恵みが一杯の、秋色間近の山の中、野苺を頬張り、獣道を探索したり、川で泳いだり…
淡い恋心や、年下を思いやる気持ちなど、自然のなかで遊び、そして学んでいく。
そんな子供たちの姿を通学路を通して描いていく。

「時速300キロ、新幹線通学」

新幹線通学

毎朝午前6時起床、斉藤健之介くん(当時小5)の朝は目を覚ますための朝風呂から始まる。朝食とり、意を決するように出発準備開始!

それもそのはず、自宅から学校までの距離、約100キロという遠距離通学。
姫路から一路岡山へ。

通う学校は、岡山の進学校「朝日塾小学校」。通学手段はなんと新幹線。斉膝くんの通学路での一番のお気に入りは「車窓からの眺めを見ながら、様々な想像を巡らせること…」

「東京・浅草を疾走する仲良し4人組」

浅草

浅草生まれの浅草育ち、山崎裕九くん(当時小2)を始めとした仲良し4人組。帰りはいつも一緒。校門を出たら後は飛ぶように浅草の町を走り回る。下町の路地を縦横無尽に駆け回り、雷門、仲店通りをひとっとび。走る走るとにかく走る。

彼らが向かったのはお気に入りの公園にある秘密基地!彼らの秘密基地とはいったいどんなところにあるのだろうか?