1Week Critique

この一週間、テレビ界におこった注目の出来事やフジテレビに来た視聴者の皆さんからのご意見・ご指摘を、コメンテーターの見解とともに紹介していきます。 また、“1week TOPIC”では、テレビまわりにまつわる事象や出来事をひとつピックアップして特集します。
2010年5月8日
  ■ 地上デジタル放送の画面が「16:9」の理由

来年7月の地デジ完全移行を1年後に控え、今年7月5日にテレビ放送が1つの 転換点を迎える。それは、アナログテレビ画面のレターボックス化。地デジと同じ「16:9」の画面をアナログの「4:3」の画面内に縮小表示するというもの。これによりアナログテレビ画面の見え方は地デジテレビと同じになる。


では、地デジテレビで採用されている「16:9」という画面比率には、どんな 理由があるのだろうか?開発を手がけたNHK放送技術研究所で聞くと、今から 45年前の1965年以降実施した人間の視覚特性に関する調査の結果導き出された“人間にとって見やすい画面比率"「5:3(つまり15:9)」という数値をもとに、当時主流だった映画の画面サイズ「16:9」を過不足なく放送できる


よう、画面の横幅を若干伸ばして開発されたことがわかった。さらに、1970年代には試作機の完成、1985年には「つくば科学万博」でハイビジョンのテスト放送を実施していたこともわかった。 1985年のテスト放送を取材したこともあるコメンテーターの中央大・松野教授は「ハイビジョンの美しい画像を家庭で見ることができるようになったのは大変な技術革新だ」と語った。


2010年5月1日
  ■ “渋滞情報"はどう伝えられているのか

どうやって渋滞情報は伝えられているのかを特集。
渋滞状況は、コイルなどを道路に埋め込み調べられている。自動的に車両の台数や速度を感知するトラフィックカウンターという機材が使われていた。 そのように調べた日本全国の交通情報は日本道路交通情報センターというラジオやテレビで渋滞情報を伝えている場所にあるパソコン端末に集められていた。


ラジオ放送の模様を取材すると、端末から最新情報をメモし放送に臨んでいた。「原稿を書いていると最新の情報がどんどん遅れてしまう」と担当者。 また、ぎりぎりまで、扉に手で隙間を空けていた。外のスタッフが端末で情報を確認し、変化があれば中に声で伝えるという工夫がされていた。 新しい交通情報の取り組みとして、現在官民一体となってカーナビの車両位置情報を観測し、渋滞などの交通情報化するという取り組みを行っているという。 コメンテーターの稲増氏は、「渋滞の情報はその場所を避ける役割もある。」と語った。