2022.3.22 Tue. Update
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難破  剛
間宮祥太朗さん

クランクイン前(インタビュー時)ではありますが、『ナンバMG5』で剛を演じる現在の心境はいかがでしょう?
明日、髪の毛を金髪に染めて、明後日から収録が始まります。髪を金髪にした時に、なんとなく自分のスイッチが切り替わるかな?  と思っています。昨日、神尾楓珠くんともようやくゆっくりお話しする機会があって打ち解けることができたので、収録に入るのが楽しみになりました。
台本を読んでみて、いかがでしたか?
原作の漫画も読ませていただきましたが、ドラマは難破家で飼っている犬の松目線で語られるので新しい切り口だと思いました。この作品はヤンキーものであり、青春群像劇でもあって、一人の学生がアイデンティティーを見つけていく話です。さらに、ヒーローものみたいな側面もあって、剛が特攻服に着替えてトラブルを解決したり、巻き込まれてしまったりする様子が台本に色濃く反映されています。特攻服を着た時のヒーロー感、格好良さを意識して演じたいと台本を読んで感じました。
真面目な高校生とヤンキーという剛の二面性はどのように演じようと?
その違いをどうするか?  は、本広(克行)監督などと話していきたいと思っています。でも、あんまりバツンバツンとシャバい(娑婆い:冴えない)時とヤンキーの時の剛を変えてしまうと、見ているみなさんが一人の人物に感情移入することができなくなって、キャラクターっぽくなってしまわないかな?  と思うんです。微妙な…剛のスイッチは切り替わっているんですけど、演技として完全にすみ分けてしまうのは違うのかな?  その辺のあんばいを上手く探っていければと思います。
ヤンキーの剛として体はどのように?
スタッフの方とお話しした時に、特攻服が前開きなので、“筋肉がついたがっしりした体の方が良いのでは?”と伺いました。すると、“ヤンキーの剛をスタイリッシュに見せたい”と言われ、確かにそこを忘れていた!  と…。剛って、高校1年生なんですよ(笑)。そうか!  と、妙に納得したんですけど、メチャメチャ体を作ったとすると本当に高校1年生?  と、そこの説得力がなくなってしまいます。収録中にもアクション練習のスケジュールも組まれているので、その中でパワーというか、スタミナはつけて行こうと思っています。
ヤンキーにはどのようなイメージを持っていますか?
若い時にしか、そういう自由さ…大人や規則などに反発して自分たちだけの世界で仲間と絆を結ぶことはできないのでは、と思います。そして、人生の中で、その瞬間しか感じる事ができない高揚感などが得られるのかもしれません。もちろん、大人になると、“あの時は恥ずかしいことをしていた”と思ってしまうことでも、ヤンキーに限らず部活などでも、仲間たちと同じ時間を共有して、財産にしていくのは素敵だと思います。
高校一年生を演じる上で、他に思うことは?
高校生だからと若さを意識しすぎると、わざとらしくなってしまうかな?  と思います。そこはあくまでファンタジーの部分として捉えて…。他のヤンキーを扱った作品も、出演者のみなさんが30歳近いのに高校生を演じていることもあるので、そういうところを超越して楽しめる作品にできたら良いのではないでしょうか。
ヤンキー姿の剛でお気に入りのアイテムなどはありますか?
特攻服の刺繍はすごく気合が入っていますよ。個人的には剛がつけているお守が渋くて格好良いと思いました。金の獅子みたいな髪もアクションシーンで揺れる感じが、迫力あるように見えるのではないかと。シャバい方の剛は学ランなんですが…。最初は、僕が学ランを着るのはキツいのでは?   と思っていました。でも、衣装合わせで、学ランとブレザーを用意してくださっていたのですが、ブレザーの方がキツかったんです(笑)。それで、学ランの方が良いね、となりました。学ランはジャストサイズでピシッとした感じです。
神尾さんとはお話をしたそうですが、共演者のみなさんの印象はいかがですか?
みなさん、お気づきかはわからないんですけど、今回の男性キャストみなさんの顔が濃いんです(笑)。それが、ヤンキードラマとしての迫力になって良いのかな?  と思います。神尾くんとは随分前に仕事をご一緒したことがあるのですが、今回のようにガッツリと芝居をするのは初めてです。神尾くんが演じる伍代(直樹)と剛はストーリーが進むとバディというか相棒のような存在になっていく様子を作っていくのが楽しみです。宇梶剛士さんが剛の父で、伝説の男、勝を演じるのも迫力ありますよね。兄の猛を演じる満島真之介くんとはすごく久しぶり。カッコ良くて硬派な部分はもちろん、満島くんが持っている優しい面も猛に出るのではないかと思います。森本慎太郎くんとは、多分、初めましてだと思うんですけど、菊池風磨くんから“めちゃくちゃ面白いから、すぐに仲良くなれる”と聞いています。森川葵さんとは久しぶりの共演です。演じる藤田深雪は結構、面白いヒロインというか…。“私、可愛いって言われるはずなんだけど”と前向きに自分の可愛さをアピールしてしまうのですが、森川さんはチャーミングに演じるんだろうと楽しみにしています。
宇梶さんは、若い時にやんちゃされていました。何か聞いてみたいことなどは?
母親のナオミを演じる(鈴木)紗理奈さんもですかね?(笑)。お二人にはその頃の話も伺ってみたいのですが、どこまで話してくださるかな?(笑)
ケンカシーン、アクションシーンはどのように演じようと思いますか?
一対大勢や、伍代と二人対大勢みたいなシーンが多くなると思います。シーンのリアリティーある迫力も大切ですが、エンターテインメントとしての見せ方もあります。後者には、見てくださる方に、ある種爽快感を持っていただけたら良いですね。勝つだけではなく、負けた時の哀愁も格好良いと思います。腐ったヤンキーに対して、剛が投げつける言葉、拳に愛があるように見えたら良いとも思います。

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