勘三郎十三回忌特別企画 中村屋ファミリー 父が遺した約束…硫黄島の奇跡

中村屋ファミリー

2025年12月31日(水) 12:00~13:50

放送内容

歌舞伎の宿命を背負い、命を懸け芸に生きる中村屋の姿を35年以上にわたり追い続けるドキュメンタリーシリーズの最新作。

2025年の中村屋は、中村勘九郎が「蔦屋重三郎」や初役で臨んだ「仮名手本忠臣蔵」塩冶判官など、早速大きな役に挑む。そんな中、人間国宝・坂東玉三郎からも女方の魂を伝承されてきた中村七之助に人生の変化が訪れる。
妻・杏奈さんと結婚したのだ。その豪華な列席者、盛大な結婚式・披露宴の映像を独占取材。
また梨園の妻としての杏奈さんの“おかみさん姿”は?そして…七之助は思いも新たに大舞台に臨む。

一方、身長170センチを越えまさに急成長を遂げる中村勘九郎の長男・中村勘太郎。
夏の歌舞伎座ではセリフと立ち回りの激しい本格的な武士役に。弟・中村長三郎と同じ舞台で成長した歌舞伎俳優としての姿を見せる。

また映画「国宝」でも注目された歌舞伎界の「部屋子」という存在。
亡き勘三郎に才能を見出された中村屋の部屋子中村鶴松は、まもなく幹部昇進という晴れ舞台がひかえる中、次々と注目の舞台に…。

放送内容詳細

■勘九郎の大舞台

勘九郎にとっての大舞台は3月に訪れた。松竹130周年として歌舞伎座で幕を開けた「仮名手本忠臣蔵」、人間国宝・片岡仁左衛門演じる大星由良之助との競演で父・勘三郎も演じた塩冶判官に。厳粛な四段目の名場面、切腹のシーンでは勘九郎の熱演が…。
まさにその公演の最中に、ある大切な人の訃報が舞い込む。「平成中村座」を勘三郎とともに立ち上げた中村屋にとっての大恩人、そして家族のような存在の人だった。改めてその厚い恩義を思い、歌舞伎を築いてゆくスピリッツを確認する勘九郎…。

■七之助 誓いの年…

同世代の歌舞伎俳優の中でも独身主義かと思われてきた七之助がついに結婚を発表。中村屋ファミリーに新しく加わるのは、京都で芸事の腕を磨いた杏奈さん。七之助曰く「芸に厳しく、そして優しい」という凛とした女性だ。
6月、600人あまりが列席した豪華披露宴には歌舞伎界や芸能界のスーパースターたちの姿が…その舞台裏も独占初公開! 歌舞伎の女方屈指の存在となった七之助。絢爛な花魁、演者を選ぶ姫の大役、コミカルな女房役、可憐な娘まで見事に演じ分けるその技の数々…女方の魅力を、改めてたっぷりお届けする。

■鶴松 “部屋子”の意地…

勘三郎が“三人目のせがれ”と呼んだ鶴松。映画「国宝」でよく知られることとなった「部屋子」であり、近年成長を遂げた鶴松にとっても、大きな飛躍の年となった。
2月歌舞伎座では立役、6月博多座では喜劇から悲劇、人情噺まで幅広い役を演じ分け、8月には現代劇にも挑戦、9月に臨んだ自主公演では「仮名手本忠臣蔵」の早野勘平を大熱演、11月には三谷幸喜の歌舞伎で重要な役に抜擢…そして新たに「中村舞鶴」として幹部への昇進が発表されることに!

■勘太郎 長三郎…若き兄弟たちの夏

中村屋と歌舞伎界のホープ、勘太郎と長三郎も大活躍!8月歌舞伎座では24年前に勘三郎と野田秀樹が作り上げた「野田版 研辰の討たれ」の再演に勘九郎と七之助、勘太郎、長三郎とファミリー勢ぞろい。勘太郎はかつて勘九郎が演じた武士役の芝居に挑むが…厳しいダメ出しも。一方、長三郎は新たに作られた役で参加。するとさらに、出番を増やしてもらうため野田秀樹に猛アピール作戦!

今年も中村屋の「大きな家族の物語」をそれぞれが背負った宿命、涙、そして感動とともにお届けする。

出演者

中村勘九郎
中村七之助
中村勘太郎
中村長三郎
中村鶴松
前田 愛


【語り】
調整中

スタッフ

【企画協力】ファーンウッド/田中 亨
【監修】吉崎典子
【構成】武田 浩/松木 創
【ディレクター】藤井雄真 中澤 望
【演出】花枝祐樹
【プロデューサー】吉田岳人/後藤 博
【チーフプロデューサー】西村 朗
【制作協力】共同テレビジョン
【制作著作】フジテレビジョン

番組へのメッセージ