original writer message

辻浩増役北村匠海さん

『ミステリと言う勿れ』への出演を知られた時のご感想は?
「僕、ちょうど原作の漫画を読んでいたんです。その時は、四巻ぐらいまで読み進めていた普通の原作ファンでした。そこで菅田将暉さんが整を演じるんだと知って、すごいな!と。そうしたら、ドラマの最終エピソードの辻浩増役でのお話をいただいて、“すげぇ、オファー来た!”と(笑)。僕としても挑戦に値する役なので、是非ともとお受けしました。松山(博昭)監督とは『信長協奏曲』でご一緒していて、現場で菅田さんも“辻は誰が演じられるんだ?”みたいな事をおっしゃっていたと伺いました。そこで僕を選んでいただけたということで、撮影の数日間はぜひ期待に応えたいと思いました。」
辻はどのようなキャラクターだと?
「詳しく話すとネタバレになってしまうのですが、大きくは愛珠(白石麻衣)の過去を知っているということと、学芸員をしていることですね。菅田さんはこの作品をシリーズ化したいとおっしゃっていたので、そういう意味でも今回の締め括りとなるエピソードに出演できたので…そのバトンを繋ぐためにもガンバらなくてはというプレッシャーも感じています。」
整、辻、他のキャラクターはドラマでも原作に忠実に描かれていますが作品の魅力は?
「僕はまず言葉が綺麗だと思います。それが原作からドラマにもちゃんと受け継がれていて…原作は絵も綺麗ですよね。綺麗だからこそ人間の残虐さや業が浮き上がってきます。そして、整パートと我路(永山瑛太)パートで全然色が違ったり…。見ている側も普通に推理を追うことも出来ますが、その奥に描かれている人の心理にすごく繊細さを感じます。辻も丁寧に描かれるので、繊細に演じなくてはいけないところがたくさんありました。人が演じるので、そこがドラマならではになるのかな?と思いました。月9ドラマとしては異色な作品で、少し前に僕も出演していた『ナイト・ドクター』とも角度や色が全く違うので、視聴者のみなさんは面白くご覧いただけるでしょう。」
整役の菅田さんの印象は?
「僕なんかが言うのはおこがましいですが、菅田さんにはピッタリの役だと思います。僕は『ディストラクション・ベイビーズ』(映画2016年)で共演したり、最後に会ったのはアカデミー賞の授賞式でした。菅田さんは以前から“異質”の役者というイメージがあり、いつも一歩先を歩いている先駆者という印象が強いです。その菅田さんが演じる整なので、普通ではない魅力を出されていると思います。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします?
「この作品は没入感を必ず持っていただけると思います。しっかり没入して楽しんでいただきたいですね。身近な出来事のようなリアリティーもありますが、ファンタジーでもあって…。早い展開よりもありますが、全体にゆったりと時間が流れる作品ですので、じっくりと見ていただきたいです。」

BACK NUMBER