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橘高勝役佐々木蔵之介さん

『ミステリと言う勿れ』への出演が決まった時のご感想はいかがでしたか?
「大人気コミック原作で菅田(将暉)君が主人公のドラマだと伺って、とても楽しみでした。原作を拝見して緻密で繊細に描かれた登場人物、ストーリーはとても魅力的で山荘というワンシチュエーションで巻き起こる“ミステリー”の世界に引き込まれました。山荘編の舞台化が頭に浮かび、田村先生に舞台の戯曲をお願いしたいと思ったくらいです(笑)。今回、この作品に参加できたことは本当にうれしかったです。」
演じられる橘高はどのようなキャラクターと捉えていらっしゃいますか?
「台本も原作同様、とても丁寧で細やかに描かれていました。橘高は、学生の頃はそれはそれはパーフェクトな人間でしたが…どこまで話して良いのか説明が難しい(笑)。橘高と天達(鈴木浩介)、蔦薫平(池内万作)の3人が同級生という設定ですね。学生だった頃から年月が経過して、社会人となった今では状況が違っている。3人の関係性がどうかわったのか?その面白さがあります。」
今回のストーリーの注目点は?
「山荘で起きる“ミステリー”なんですけど、最初は何が怪しいのかがまだわかりません。視聴者のみなさんも“何が起こっているんだろう?”と思いながら見ていくことになります。そして、途中でストーリーが導いていくところが“ここかな?”と思えるのですが、“いや、こっちかも?”と、何となく見えてくる。それを整が引っ張って行くのを、みなさんも追っていくことになります。ストーリー展開は裏切られたというより、どんどん奥に奥に、深く深く入っていくところが面白いと思います。派手な展開ではないのですが、非常に丁寧に描かれたミステリーであり、サスペンスになっています。」
実際に撮影に入って、いかがでしたか?
「今回は、基本的に順撮り(ストーリーの最初から順番にシーンを撮影する)ですので、橘高の心の動かし方は演じやすくして頂きました。ただ、基本山荘の中だけで進んでいくストーリーなので、画的に代わり映えがしないのではないか?と恐れつつ…まぁ、これは恐れることではないのですが(笑)、だからこそ、しっかり脚本に描かれているセリフのどこにポイントを置いたら良いのか?とか、相手のセリフにどう反応するのか?を大事にして演じなくてはいけません。セリフがない時に視線をどこに向けるのか?リアクションはどのくらいにするか?演出も、僕たち出演者も、すごく繊細に緻密に構築していかなければいけない。程よい緊張感を楽しみながらの撮影でした。」
菅田さんの印象はいかがでしたか?
「菅田君は整というキャラクターも含め、作品全体を俯瞰(ふかん)で見てくれています。僕が作ろうとしている橘高を、セリフのやりとりを通じてきちんと整=菅田君が導いてくれるので、特に後半では随分助けてもらいました(笑)。もちろん、謎解きをしている時も全体を引っ張ってくれるのは流石(さすが)だなと思います。」
最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
「ストーリーはもちろん、セリフ・視線・仕草(しぐさ)。隅から隅まで、是非お見逃しなきよう。諸々の用事はお済ませの上、ご覧くださいね(笑)」

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