2019.09.25更新
9月25日(水)放送のフジテレビ『何だコレ!?×林修ドリル~謎を解け!大調査SP~』(『世界の何だコレ!?ミステリー』×『林修のニッポンドリル』)。
『林修のニッポンドリル』では「街ナゾ」をテーマに、東京の学生街・高田馬場にまつわる謎を特集した。
JR山手線と西武新宿線、地下鉄東西線が乗り入れる高田馬場駅周辺は日本一のラーメン激戦区で、半径1㎞圏内に約70軒がひしめき合っている。新宿や渋谷のような繁華街ではないのに、どうしてこんなにラーメン店が多く存在しているのか…。
街の人たちに聞き込みを行ったところ、80%以上の人が「学生が多いから?」と返答。確かに高田馬場駅には早稲田大学をはじめ、短大や専門学校など多くの学校が存在しているが、慶応義塾大学がある三田には約30軒、明治大学前には約20軒のラーメン店しか存在しておらず、高田馬場だけが群を抜いている。
その謎を解明すべく、調査員として登場したのが髙嶋政宏。ラーメン食べ歩き歴20年で、ラーメン番組のリポーターを務めるほど芸能界屈指のラーメンマニアとして知られる髙嶋が「これまでの概念を覆したラーメン界のパイオニア」と敬うラーメン店へ、夏菜とともに向かった。
その店、2002年創業の「渡なべ」は、鯖節×鰹節×豚骨をブレンドした濃厚スープに自家製麺がよくからむ「魚介豚骨醤油ラーメン」(850円)が看板メニュー。これまで訪れたラーメン店は約8000軒に上るという店長・渡辺樹庵さんに「どうして高田馬場はラーメン店だらけなのか?」を尋ねるも、なんと「わからない」という回答だった。
「渡なべ」の看板メニュー
そこで、長い歴史をもつ店ならヒントにたどりつけるのではないかと、創業61年の「メルシー」へ。ここは吉永小百合をはじめとする早稲田出身の芸能人が足しげく通っていた名店で、「ラーメン」(400円)を試食した夏菜は「これはガッツリ食べちゃうと思う」と絶賛。しかし、店主の小林さんをもってしても、理由はわからなかった。
創業61年「メルシー」のラーメン(400円)
調査は難航するかと思われたが、夏菜が高田馬場のラーメン店だけを特集した本を発見。そこに記された堀井憲一郎さんという著者なら何か知っているのではないかと電話をかけたところ、早速会ってもらえることになった。
記憶している人も多いのではないだろうか。堀井さんは1993年から2006年まで日本テレビで放送されていた『TVおじゃマンボウ』にテレビウォッチャーとして出演していた人物で、現在はコラムニストとして活動している。
堀井さんによると「高田馬場では毎年7~10軒のラーメン店が閉店し、同じ数だけ新たに開店する」と説明。ラーメンがはやり出したのはここ20年ぐらいの話で、それまでは1軒しか存在していなかったのだとか。
堀井憲一郎さん
日本でグルメブームが起きた1980年代、高田馬場では「えぞ菊」の「札幌味噌ラーメン」(800円)が、東京一の味噌ラーメンとして人気を博していた。インターネットやSNSがない時代だったが、えぞ菊は朝の4時まで営業していたことからタクシー運転手たちの口コミであっという間に情報が伝わり、深夜にもかかわらず行列ができていたという。
「えぞ菊」の札幌味噌ラーメン(800円)
そして、そんなえぞ菊に負けじと多くのラーメン店が近隣へと出店し、決定的となったのが、全国民が選ぶ美味しいラーメン店日本一に「俺の空」が選ばれたこと。高田馬場なら“ラーメンドリーム”を掴むことができると、さらに新規オープンする店が増え、結果的に70軒以上の店が集中したという答えにたどり着いた。
全国民が選ぶ美味しいラーメン店日本一に輝いた「俺の空」
この回は、ほかに高田馬場の「黒い幕で覆われた不気味な建物の謎」「なぜ同じ看板だらけ?怪しげなド派手雑居ビル」「ミャンマー人だらけ。謎の真っ黒な雑居ビル」などの謎が紹介された。
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