2019.09.12更新
9月12日(木)18時より、都内のホテルにて、今年10月に放送開始(1969年10月5日)から50年という大きな節目を迎えるアニメ『サザエさん』の放送50周年記念感謝の会が開催された。
感謝の会は、株式会社フジテレビジョンが主催し、『サザエさん』の放送開始当時、番組に携わっていた多くのスタッフや出演者、その他関係者から、現在担当している“新旧のチームサザエさん”が一同に介した。
この日は、会場にサザエさんと波平さんの着ぐるみも登場。
波平は、言わずと知れたサザエさんの父親で、頑固だが優しい一面もあるキャラクター。そんな波平は多趣味だということでも知られており、アニメの中でも休みの日に盆栽をいじっているシーンや釣りに出かけるシーンもたびたび登場する。
中でもお隣の家に住む伊佐坂先生や、マスオと囲碁の対局をしている場面をアニメの中でもしばしば目にするが、一部の視聴者の間では「波平の囲碁の腕前が実はプロ並みなのではないか」というウワサもささやかれているようだ。
(C)長谷川町子美術館
(C)長谷川町子美術館
そんな波平の囲碁への愛と、囲碁の発展に協力してきたことに敬意を表し、公益財団法人日本棋院東京棋士会会長の武宮正樹九段より、波平にアマ五段の段位免状が授与された。
さらに、アニメの中では波平の影響で囲碁を打つことも何度か描かれているサザエさんにも、日本棋院の小林千寿六段よりアマ三段の免状が授与された。
日本棋院ではプロ棋士・支部などの推薦、大会成績、紙上問題合格などで日本棋院がアマチュアの段位・級位の認定を行っており、25級〜1級までの級位認定状・免状、初段〜八段までの段位免状を発行している。
アニメのキャラクターに日本棋院から段位免状が授与されたのは今回が初めてとのこと。壇上ではサザエさん、波平さんの着ぐるみが免状を受け取り、出席者からは暖かい拍手が送られた。
その後、50年間の歴史を振り返りながら思い出話に華が咲いた会場は、さながら同窓会のような盛り上がりを見せた。最後は、出席者全員で『サザエさん』のオープニング主題歌を合唱し、晴れやかに会は終了した。
なお、11月24日には『サザエさん』の1.5時間のスペシャルアニメと、20年後のサザエさんを実写で描くスペシャルドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』(主演・天海祐希)も放送される。
このたびは『サザエさん』放送50周年おめでとうございます。半世紀も続いているアニメは他に聞いたことがございません。国民的なアニメとして、なにより多くの国民から長年愛されていればこその偉業だと、心からお祝いを申し上げます。
囲碁界としては、このような素晴らしいアニメの中で、碁を打つシーンをたびたび、お取り上げていただけるのは非常に嬉しいことで、囲碁普及の大きなお力添えを頂戴し、ただただ感謝しかございません。ほんわかした心地良い雰囲気に、私自身もいつも癒されております。今後のますますのご発展を心から祈念致します。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。