2019.08.30更新
10月5日(土)スタートのオトナの土ドラは、純愛を貫くがゆえに狂気と化してしまう主人公・リカの、愛情への渇望を描くサイコスリラー『リカ』に決定。
原作は、第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した、五十嵐貴久のベストセラー『リカ』シリーズ。その中から、『リハーサル』『リカ』の2冊を原作に、常軌を逸した女・リカが周囲を破滅に追い込んでいく戦慄のエピソードを2部構成でドラマ化する。
どんな女性の心にも“純愛”や“情念”や“固執”は潜んでいる。また、どんな男性の心にも“ちょっとした心の隙”“油断”は存在する。そんな中で、誰もが陥るかもしれない恐怖体験を描き出していく。
【第1部】
都内にある花山病院。規模は小さいが、入院設備も整い地域医療を担っている。そこに看護師として雨宮リカ(自称28歳/高岡早紀)が採用された。
副院長で外科医の大矢昌史(34/小池徹平)は、優柔不断なところもあるが腕は確か。将来を嘱望される病院のエースで婚約者もいる。しかし、昌史はリカと出会ってしまう。
そう、リカは「運命の相手」として、昌史に目を付けて病院に入り込んだのだった。花山病院で続く不可解な事件。消えていく患者、看護師、医師たち。そして、昌史の婚約者にも伸びるリカの魔の手…。
【第2部】
――3年後。映画会社のプロデューサー・本間隆雄(40/大谷亮平)は、妻の浮気が原因で別居中。愛する7歳の一人娘とも離れて暮らしていた。
ある日、仕事上のリサーチのため「メールで文通ができるマッチングアプリ」に登録する。そこにハンドルネーム<リカ>を名乗る女性からメールが。しばらく文通が続き、本間は仕事目的でリカに「会おう」と提案するが、これが地獄への入り口、破滅の幕開けだった。
以来、本間の携帯には、おびただしい数のメール、着信が。会社に自宅に、リカの執拗なストーキングが続く。本間の同僚、探偵、刑事、そして妻と娘と周囲を巻き込んでいき…。
主人公の純愛モンスター・リカを演じるのは、高岡早紀。
フジテレビ系主演は『真実一路』(2003年、東海テレビ制作)以来、16年ぶりとなる。「女は28歳で結婚し、家庭に入るのが一番幸せ」と永遠の28歳、乙女のような純粋さを持ちながら、愛を求め恐るべき犯罪を遂行する。
台本を読み、これは相当大変な役だと思いました。嫌われる女性を演じたことは過去にたくさんありましたが、ここまで救いようがなく、嫌われる要素しかない女性を演じた経験はありません。
台本を読んでいてもうまく読み進められていないという現状で、単純に恐ろしい女に出会ってしまったと思っています。
今までホラー要素の強い作品に携わった経験もないので、不安はたくさんあります。ただ、リカはサイコな女性ではありますが、役をやる上でその部分を強く意識することはないです。もちろん楽しみな部分もありますので、ちょっとした未知の世界に踏み入れる感覚です。
彼女のピュアさや、誰かに必要とされたいと思う欲求は、大人になっても誰もが絶対に持っている部分であり、そこに関しては彼女に噓はなく、私自身も共感していけると思っています。まず、自分自身がリカを好きになり、受け入れなくてはいけないので、その要素を台本を読みながら一生懸命拾っているところです。少しでも共感部分を広げることが、このドラマを観たいと思っていただける基盤になると思うので、共感から入って頂いてから、「違う!」とか「怖い!」と感じ、楽しんでいただけたらと思います。
小池徹平くんとは以前、NHK木曜時代劇『ちかえもん』以来2度目の共演で、最初からとてもフレンドリーで、私のことを「早紀ネェ」と呼んでくれていたり、とても軽やかで一緒に話していて楽しい方です。
大谷亮平さんとは初共演で、ポスター撮影の時に初めてお会いしたのですが、彼がすでに私のことをリカという先入観で意識されていた様子で、私を見て「怖い」とおっしゃったので、面白い方だなと思いつつ、優しい笑顔を感じとることができました。
この作品がどのように視聴者の方に受け入れられるのかはわかりませんし、もしかしたら受け入れてもらえないかもしれません。でも一緒に恐怖体験をとても面白がっていただけるストーリーだと思います。なので、リカのことを全然受け入れられない方にも、ぜひ観ていただきたいです。
台本を読み、リカのストーカー度が進む過程が鮮烈に印象に残りました。この作品はホラー的なジャンルになると思いますが、リカ自身がただ怖いストーカーというだけではなく、彼女の家庭環境のせいでこうなってしまったと想像させるような部分もしっかり描かれているというのが凄いと思いました。
僕が演じる大矢昌史ですが、実は特にこういう人間だという飛び抜けたものがなく、普通で真面目な青年という印象が強いです。理由もわからぬまま、病院でリカにストーキングをされて巻き込まれる、とてもかわいそうな人です(苦笑)。
ただ、普通の人間がストーカーに遭ったとき、どういう思いをしていくのかという感情の流れをしっかり見せていかないと視聴者の皆さんに伝わらないと思っていて、“普通”という役どころは、実はかなり難しいとも思います。
高岡早紀さんとは、以前共演させていただいていて、長い時間お話しをさせていただきました。とても気さくで、一緒にいてラクな方ですので、また共演できるのをとても楽しみにしています。
『リカ』は、結構、過激な内容だと思います。そしてとても奇妙でありながら、瞬間的に驚くというよりは、じわじわと来る恐怖系なので、観ていてゾクゾクする感覚のドラマだと思います。クセになるようなホラーな感じを楽しみにしていてください。
台本を読んだ感想としては、リカはかなり強烈なキャラクターではありますが、現実に起きてもおかしくないストーリーだと思いました。ストーカーに迫られる役ということもあり、いろいろと考えてしまったというのが正直な感想です。
実際にストーカーの事件も多々ありますし、どういう対処法がベストなのかと、リアルにスリルを感じながら台本を読ませていただきました。
僕が演じる本間隆雄は、いたって普通の常識人です。仕事に一生懸命取り組んだ結果、家族と別居してしまうという部分もありますが、「こいつ、なんでこんなことをするんだろう?」と思うこともなく、逆に全部共感できます。そういう普通の感覚がリカのキャラクターとの対比になって面白いのではと思っています。
リカ役の高岡早紀さんとは初共演です。大人の女性という印象で、まさにオトナの土ドラの主演にぴったりの方だと思いました。神秘的な部分も感じていて、これからリカとしてどう出てくるのか未知数でとても楽しみです。
このドラマはリカが相当強いキャラクターなので、誰かが被害を受けたり巻き込まれたりという、「リカVS~」という構図になると思います。そのようなリカのキャラクターや、彼女がストーカーとして次にどういう手を打ってくるのかということも楽しみつつ、被害を与えて来る主人公に対抗する僕等を応援してくださればと思います。
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