Muscat~フジテレビの番組情報

2019.09.04更新

進化した石川遼が語る トレーニングの秘訣「すね、足の指まで鍛えている」

9月5日(木)~9月8日(日)『47thフジサンケイクラシック』

今年、47回目を迎える「フジサンケイクラシック」(賞金総額1億1,000万円、優勝賞金2,200万円)。

「富士桜カントリー倶楽部」(山梨県南都留郡富士河口湖町)で行われる、この歴史ある大会は 、パー71にして総距離 7,566ヤード と国内トーナメント屈指のモンスターコース。 距離、難易度共に「世界基準」に仕上がる中、トッププロたちがしのぎを削る。

フジテレビでは、その模様を地上波、BS、CSでたっぷりとお届けする。また、第3日、最終日の決勝ラウンドの2日間は、完全生中継する。

さらに、大会4日間、注目選手の密着LIVE配信も決定!初日は、石川遼選手の組に密着の予定だ。詳細は、番組オフィシャルサイトまで。

そんな中、マスカットでは、石川遼選手にインタビュー。

2017年のシーズン終盤、5年間戦ったアメリカツアーから日本ツアーに復帰。昨季は、史上最年少の選手会長に就任し、日本各地に足を運びゴルフ人気の底上げに努め、次世代の育成にも力を注ぐなど、日本男子ゴルフのツアー改革に挑んできた。

そんな石川は、今年7月に国内メジャー「日本プロゴルフ選手権」で、実に3年ぶりのツアー優勝。さらに、次戦の国内ツアーでも4日間首位の完全優勝を成し遂げ、賞金ランキング1位に躍り出ている。

代名詞でもある「ドライバー」で安定した数字を残し、“完全復活”というより“新たなステージに進んだ”石川。昨年は、大会直前での欠場となったが、本人が「大好き」という富士桜カントリー倶楽部で、新たな戦いに挑む。

<石川遼インタビュー>

Q.渋野日向子選手の活躍、そして男子は石川選手会長の取り組みもあって、今、ゴルフ界全体の熱が高まっていると感じます。

そうですね。嬉しいというか、すごいことですよね。本当に男女関係なく、ゴルフというスポーツが注目を浴びるというのは、同じ業界にいる人間として嬉しいことです。

Q.メディアの反応をどう感じますか?

渋野さんの場合、トレードマークの笑顔とか、食べているお菓子なんかがフィーチャーされて…あそこまで取り上げられちゃうと、なかなか食べにくいだろうなとは感じます(笑)。

「本当にゴルフが好きで好きでたまらない」

Q.日本プロゴルフ選手権優勝おめでとうございます。あの優勝を振り返っていただけますか?

昨年は、開幕の時に故障して、開幕から数試合出られずにかなり遅れた形でのシーズンインになってしまい、ちょうどシード権も切れるという年だったので、自分としても不安があって。(プロ入りして)11年経って、後輩も増え、勢いのある選手も増えてきてという中で、自分の立ち位置というかが、分からなくなっていたところもあったんです。でも、日本プロの時は、挑戦者というか、フレッシュな気持ちでやるということが、自分のゴルフにとって1番いいんだと気づかせてくれましたね。

Q.優勝するまでの3年間をどう捉えていますか?

本当に長かったですし、でも自分の中ではあっという間に感じた部分もあります。本当にゴルフが好きで好きでたまんないという性格なので。好きなことをやっていて、うまくいかないことって、多分誰でもあると思うので、趣味でもそうだと思うんですけど、自分の場合、趣味=ゴルフになっているところがあって。

だから、うまくいくかいかないか、というところの前提として、好きなことをやっているというのはあるので。でも、それでもうまくいかないことが続いたり、増えたりした時に、一瞬嫌いになったり、止めたいなと思ったことはあります。ただ、それが一瞬だったというのが救いでしたね。

Q.今季のご自身のプレーをどう分析していますか?

今までの過程も含めて「ドライバーの飛距離がちょっと伸びたな」という実感がありますし、伸びてある程度、今までよりはまっすぐ行くようになったかなという感覚はあるので、それだけでもパー5のホールで、セカンドをラフから打たなくなる、フェアウェイから打てる回数が増えていますね。

ドライバー以降のショットというのは、今までも自分としては得意としていた部分ではあったので、そこを活かして、パー5でツーオンしてバーディを獲ったり、イーグルを獲ったり、ツーオンできなくても寄せてバーディを獲ったりということができるようになって、今年に関しては久しぶりにパー5でいいゴルフができているような気がします。

イメージを実現できている要因はトレーニング

Q.春に体を痛めてからどのようなトレーニングをしたのですか?

とにかく全身なんですね。まだやっていないですけど、いずれ首も鍛えたいなと思いますし。僕、結構首が弱くて、早いスイングをしたときにちょっと首がぶれやすいので、軸というものを今後1本にしていけるように。今は一番上でいうと肩ですかね。肩、腕もそうですし、下まで行くとふくらはぎ、その前のすねですかね。

Q.すねまで鍛えるんですか?

意外とつま先、かかとの前後のバランスを取っているんですよ。足の指もすごく大事なので、足の指でタオルを引っ張ったりしますし、握力も鍛えるようにしているので、全身にはなってしまうんですけど、ただ鍛えるだけではなくて、その種目をしている時に、ゴルフのスイングのどこをイメージするかという方が大事かなと思っています。

Q.これまでもトレーニングはしていたのでは?

してきてはいたんですけど、ここまで負荷をかけてやるということはしていませんでした。どちらかというと、1枚のマットの上でできるような体幹とか。それをより負荷を高めて、結構強めに、今まで自分がやってこなかったような負荷のかけ方でおもりを使って、腹筋も背筋もやっています。

やっぱり圧倒的に腹筋が自分の回転を支えきれていないというか。回転のスピード、遠心力があるのに対して腹筋が弱すぎるなと思ったので、まずは徹底的に腹筋を。腹筋がついてきてすごくグッと中に収まるようになったら、次に背筋をやって、お尻をやってという感じです。今は、まずお尻をやってから背筋という順番です。

「飛距離アップよりも、ケガをしない体づくりを」

Q.まだまだ強くなれる?

そうですね。体重も春から比べると4~5kgくらいは増えているので。

Q.筋肉だけで?

だと思います。そんなに服は変わっていない感じがするんですけど、ポロシャツとかが結構タイトになってきている感じがありますね。

Q.筋肉を一気につけるとバランスを取るのが難しいのでは?

そうなんですよ。やる前は、やってもいないのに、あんまり負荷をかけてやるとよくないという思いこみだけが自分の中に強くあったので、4月、5月に故障をして、自分の中では絶望感というか、ショックも受けたんですけど、今まで自分がやってきていないトレーニングも、やってみようと。

負荷をかけて筋肉をつけると、硬くなるというイメージがあったので、そこはすごく気をつけながら、飛距離アップとかそういうことよりも、まず第一にケガをしない体を作りたいということを最優先して。

自分の場合は腰と首が弱いなと思ったので、そこをケガしないように周りの筋肉で、いろいろ分析しながら鍛えていって、試合が続いても練習しても、不安がないような体づくりをやっていきたいと思っています。

Q.トレーニングは自信につながる?

すごくきつい時もありますし、そういう時にそのきついトレーニングから逃げたくはなるんですけど、でもそれとどう戦うかというところも、ゴルフとつながってくる部分ではありますし。

トレーニングで1セット、2セットやると、もう本当にやりたくないと思うんですけど、そこからもう1セットやろうという、そこでの気持ちが、ゴルフでいうと連続でボギーやダブルボギーが来た時にもうひと踏ん張りというか、冷静に考えられるというか、というところはあるかもしれないです。だから、トレーニング中も、トレーニングのこと考えているというよりは、常にゴルフのことは考えていますね。

石川遼のとって、フジサンケイクラシックとは?

Q.石川選手にとって、フジサンケイクラシックはどんな大会ですか?

僕にとっては、僕をここまで成長させてくれたコースだと思います。 まだまだ実力も伴ってなくて、勢いだけでやっていた自分に対して、国内であれだけの技術を求められるコースは、なかなか少ないんじゃないかなと思うので。

やっぱり富士桜カントリーというコースが、毎年課題をくれたというか、今でもツーオンできないパー5もありますし、6番ホールとか「ここのホールどうやって攻めたらいいのかな」というホールもありますし、そういう風に毎年課題をくれる日本でも数少ないコースのひとつだと思いますね。

Q.プレーするのが楽しみですか?

楽しみでしょうがないです。なかなかないんですよ。ああいうシチュエーションというか。これだけ日本のツアーをやっているコースなので、有名だとは思うんですけど、世界の選手にプレーしてほしいという気持ちが強いです。だから、ゆくゆくは大きな試合とか、できたら最高かなと、プレジデンツカップとか。まだ日本でやっていないですから。

前に韓国でやったときに韓国のすごくいいコースでやりましたけど、あの時に「韓国にはこういうコースがあるんだ、すごいな」と思ったし、でも日本が誇るコースを自分で考えた時に、浮かんでくるコース、富士桜というのはあるので、世界の選手に知ってもらいたいコースでもありますし。

Q.モンスターコースでの活躍、楽しみにしています。

ありがとうございます。

Q.自身が考える理想像は?

今、僕73kgくらいなんですけど、75kgまでは今の感じで、太ったように見えずに筋肉で増やしていければなと思います。筋肉を1kg増やすってすごく難しいみたいなので、1年で2、3kgずつ増やしていければいいなと思うんですけど。まだ、時間かかりそうですけどね。

Q.プレーヤー石川遼として、その先に何がありますか?

やっぱり、体ができてよくなったことによって自分の理想のスイングに一歩ずつ近づいていると感じるので、もっといいスイングに出来ていけるんじゃないかなと。自分の理想は、(ローリー・)マキロイですかね、タイガー(・ウッズ)は身長は高いですけど、マキロイはちょっと僕に近いので、彼みたいな体というところと、飛距離は分からないですけど、彼らとやれるようになりたいです。

正直、まだまだかなと思いますね。自分が「行ける」って思って行きたいです。結果が先に出たとしても、自分が「行ける」と思った状態で戦いたいと思っています。

番組概要

『47thフジサンケイクラシック』
<放送> 
【地上波】フジテレビ系列
第1日9月5日(木)25時25分~26時20分(録画)※関東ローカル
第2日9月6日(金)26時55分~27時50分(録画)※関東ローカル
第3日9月7日(土)14時40分~15時55分(生中継)※全国ネット
最終日9月8日(日)13時~13時30分(生中継)※関東ローカル
         13時30分~15時(生中継)※全国ネット
※16時~最大17時25分まで緊急生中継の場合あり(関東ローカル)

【BS】BSフジ  
第1日9月5日(木)15時~16時55分(生中継)
         22時~23時55分(再放送)
第2日9月6日(金)15時~16時55分(生中継)
         22時~23時55分(再放送)
第3日9月7日(土)12時~14時25分(生中継)
最終日9月8日(日)8時~13時30分(生中継)
         14時59分~16時(生放送)
         ※ハイライト(プレーオフ時は生中継)

【CS】CSフジテレビONE 
第1日9月5日(木)15時~17時30分(生中継)
         26時30分~29時(再放送)
第2日9月6日(金)15時~17時30分(生中継)
         24時~26時30分(再放送)
第3日9月7日(土) 9時~14時25分(生中継)
         24時~25時15分(地上波再放送)
最終日9月8日(日)8時~13時30分(生中継)
         14時59分~16時(生放送)
         ※ハイライト(プレーオフ時は生中継)
         ※最大17時50分まで(注1)
         24時~26時30分(地上波+ハイライトの再放送)
        ※最大28時20分まで

※フジテレビONEsmartにて同時サイマルのインターネット配信あり
※(注1)16時50分を超える場合はフジテレビTWOで放送。
フジテレビTWOsmartにて同時サイマルのインターネット配信あり
<出演>
■解説
丸山茂樹プロ
佐藤信人プロ
細川和彦プロ

戸張 捷 (ゼネラルプロデューサー)

■実況・リポート
竹下陽平(フジテレビアナウンサー)
谷岡慎一(フジテレビアナウンサー)
酒主義久(フジテレビアナウンサー)
上中勇樹(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。