2019.07.31更新
左から)田中美佐子、遠藤憲一、田中美里
オトナの土ドラ『それぞれの断崖』制作発表が7月31日に行われ、遠藤憲一、田中美里、田中美佐子が登壇。三角関係になる3人が、撮影でのラブシーンをはじめとしたエピソードを明かした。
本作は、志方恭一郎(遠藤)と妻・雪子(田中美佐子)の息子・恭介(渡邉蒼)が、13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマ。
被害者の父親・恭一郎と雪子は、息子を殺害した同級生の母親・はつみ(田中美里)を恨むも、やがて、恭一郎とはつみは恋愛関係に…。会見の冒頭で遠藤は、「コンプライアンスが厳しい時代に、ヤバい作品ができあがりました」とぶっちゃけ、「58歳になって恋愛をやる役が来るとは思わなったので、照れ臭いのと“ちゃんとやらないといけない”という気持ちがごちゃまぜの中で演じています」と明かした。
そんな複雑な関係となるだけに、3人が揃うシーンでは、「2人(田中美里と田中美佐子)が役に入り込んでいて、(不倫をする自分は)いたたまれない気分になってます」と困惑の表情を見せた。
恭一郎と禁断の恋に落ちる田中美里は「台本を1ページ読み進むにつれ盛りだくさんで。ドラマチックでもあるけど、いろいろと複雑。繊細に演じていきたいです」と意気込み、田中美佐子は「“こんな話は絶対ない!”っていうことをやっている感じなんですけど、でも実際やってみると“ありそう”だと感じました(笑)。結構リアルなので、私自身も(演じていて)心臓バクバクで。本当に面白いです」と作品を絶賛した。
役作りや現場でのエピソードについて聞かれ、遠藤は「展開がとにかくとっぴにも感じる内容なので、共演者やスタッフさんと毎日ディスカッションしながらやってます」と告白。
また、田中美里演じるはつみとは、キスシーンを撮る前にベッドシーンを撮影したそうで、「カメラマンさんや照明さんに協力してもらって、行為は激しく見えるけど、美しく見えるように撮ってもらって。だけど俺がカーッとなりすぎて、『外さないで』って言われていたブラジャーまで外しちゃいました(笑)」と失敗したエピソードを披露。
一方の田中美里が「頑張ってカメラに見えないように背中を向けてたんですけど…」と説明する中、遠藤が「俺は見てないよ」と断言するも、田中美佐子からは「やりすぎだよ!(笑)」と厳しいダメ出しが入り、会場の笑いを誘っていた。
さらに田中美里は、「ラブシーンは格闘技みたいな感じですよね」と言い、「恋愛、母親といろいろな面を見せないといけないので大変なんですけど、とにかく志方恭一郎さんが中身ではつみを好きになってもらえるよう演じています」と笑顔を見せた。
浮気をされてしまう雪子を演じる田中美佐子は「途中、台本を読むのイヤになるくらい怖い話で(苦笑)」と言いつつも、「遠藤さんが毎回優しくて」と告白。恭一郎が雪子に、自分がはつみを好きになってしまった、と告げるシーンなどで、撮影が終わると、遠藤が毎回「大丈夫だった?ごめん」と謝ってきたそうで、「私は平気なんですけど、彼が結構引きずっていて」と現場での遠藤の様子を暴露。
それを受けて、遠藤は「雪子に攻められるセリフの要所要所が、昔、女房に怒られたときのセリフと一緒でデジャブになっちゃって」と弁明。しかし、田中から「私が怒ったら、泣いちゃったんですよ。すごい落ち込んでたんです」とさらなる追い込みをかけられ、苦笑いしていた。
会見のラストには、主題歌「Angel」を歌うCHEMISTRYがサプライズ出演し、同曲を生歌で披露。横で聴いていた遠藤は「2人の歌声は美しいですね。僕はCHEMISTRYの(デビューのきっかけとなった)オーディション番組から見ていて。まさかこうやってコラボするとは思わなかったので、とても感動してます」と2人をねぎらっていた。
また、1話を見たというCHEMISTRYは、「予測のつかない人生の中で、やり場のない気持ちが激しく交差するドラマですね」(堂珍嘉邦)、「展開がすごくてこれからの先の展開がすごく楽しみです。楽曲でドラマに参加できてうれしかったです」(川畑要)と期待を寄せていた。
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