2019.07.21更新
FODオリジナル連続ドラマ『ヤヌスの鏡』キービジュアル (C)宮脇明子/集英社 フジテレビ
1985年にフジテレビでドラマ化され、「古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見ることができたという。この物語は、ヤヌスにもう1つの心を覗かれてしまった少女の壮大なロマンである。もし、あなたに、もう1つ顔があったら…」というナレーションが記憶に残っている人も多いだろう。
1981年から1982年に『週刊セブンティーン』で連載された宮脇明子の人気漫画原作のこの作品が、FODオリジナル連続ドラマ『ヤヌスの鏡』として配信されることが決定。
今回さらに、キージュアルと追加キャストも発表された。
『ヤヌスの鏡』は、厳格な家庭に育った優等生の高校生・小沢裕美(ヒロミ)が、厳しい祖母により閉じ込められた納戸で鏡台を見つけたことをきっかけに、“ユミ”という別の人格を持つ不良少女に変貌してしまう姿を描く衝撃作。
主人公、小沢裕美(ヒロミ・ユミ/2役)を演じるのは、桜井日奈子。おとなしい優等生・ヒロミと夜の繁華街に現れる不良少女・ユミという正反対の人格を演じ分ける。
そして、ヒロミが通う高校の生徒会長・進東健一を白洲迅が、ヒロミを厳しくしつける祖母・小沢貴子を国生さゆりが務めることが決まった。
白洲迅
白洲が演じる進東は、ヒロミに密かな想いを寄せる生徒会長役。彼女の異変にいち早く気付き救おうとするが、解決できずに苦悩する。
一方、国生さゆり演じる貴子は、自身の娘でありヒロミの母を、ある男がきっかけで亡くしたというトラウマから、ヒロミの男性関係に対して異常なほど厳しく教育する。
ヒロミを叱りつけるその姿は、狂気を覚えるほど迫力のあるシーンに仕上がっている。
国生さゆり
さらに、繁華街で出会ったユミに興味を持ち、次第に恋心を抱く不良少年・堤達也を塩野瑛久(男劇団 青山表参道X)が、ユミと敵対する不良グーループのリーダー格・東涼子を仁村紗和が、ヒロミの親友・阿部純を森マリアが、ヒロミの実父・甲本一成を萩原聖人が務める。
塩野瑛久(男劇団 青山表参道X)
仁村紗和
森マリア
萩原聖人
僕が演じます進東は、ヒロミに恋心を抱く、学校の生徒会長です。ヒロミとの距離を縮めようとしていく中で、ヒロミの中のもう一人の人格である、ユミの存在に気づいてしまいます。ユミからヒロミを救い出すために、葛藤しながら暗中模索していきます。
ユミの存在にいち早く気づき、ヒロミとユミ、ふたりと向き合っていく中で、根本としては「ヒロミを助けたい」という思いで行動していくのですが、ヒロミはユミでありユミはヒロミである。何がヒロミのためになるのかの葛藤。進東を演じるにあたって、この葛藤をどう表現していくのかが、難しかったところであり、見て欲しいところでもあります。
また、印象に残ってるシーンは、やっぱりラストの屋上のシーンです。進東を演じる者として、忘れられないシーンですのでお見逃しなく!このお話をいただき、最初に台本を読んで正直面食らいました。とても挑戦的で、想像すればするほどエネルギーが要る。この『ヤヌスの鏡』が“今”皆さんにどのように捉えられるのか、すごく楽しみです。
小沢貴子役を演じる国生さゆりです。初めてこの『ヤヌスの鏡』のお話をいただいた時、武者震いしました。台本を読んで再び武者震いし、主人公・小沢裕美役を演じる桜井日奈子さんの瞳を見た時、三度武者震いしました。
台本を読み終わって、ただ一つ“この子を母親のようにはしない”ということを拠り所にしようと考えました。その他はいらないと。過激なほどに振る舞う貴子には、娘への無念があったのだと思います。裕美にとっては身勝手で理不尽な悲しみ、嘆きですが、貴子の心はそれ程“娘の悲劇”に後悔や懺悔があったのだと思います。
とは言え“本当にこれで良いのか”という想いは演じていていつもどこかにあり、あまりの壮絶さに何度となく水田成英監督、佐藤さやか監督、おおはたしんじ監督に相談し導いていただきました。
『ヤヌスの鏡』をリバイバルできたのは、多くのスタッフの皆さんの“面白い”の心があってこそだと思います。多くの皆様の助けがあり、強烈すぎる貴子を演じることができました。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。