2019.07.17更新
今回の特集は東京のミステリータウン「上野の街の謎」。見かけたことはあるけれど、何に使われているのか不明だったあの建物や、どうしてこんな場所にあるのだろうと不思議に感じていたスポットなど、上野の街に隠された謎に迫った。
この古代ギリシャ神殿ふうの建物は?
上野公園を歩いていると、突如出現する古代ギリシャ神殿ふうの建物。扉には暗号のような模様が刻まれ、ただならぬ雰囲気を醸し出している。King & Princeの岸優太がさっそく調査へ向かう。
ドーム型の天井には、幾何学模様が…
暗い地下へ続く階段の先には何が?
そこへ、建物を管理する組織の須藤宏明さんが現れると、岸にヘルメットと安全帯の着用を指示。
岸がおそるおそる扉を開けると、幾何学模様が描かれたドーム型の天井がお目見え。そして、地下へと続く薄暗い階段があり、壁には怪しげな文字が書かれている。
3mの巨大ウサギの顔は、地面にめり込んでいる
と、突然前方を、乗客と思える人を乗せた電車が通過していく。そして、電車によって照らされたその場所には、なぜか体長3mはあろうかという巨大なウサギが白目をむいて、地面に顔をめり込ませるという衝撃的な光景が。一体、ここは何なのか?
実はここは、京成電鉄が1933年に芸術の街・上野のシンボルとして開業した博物館動物園駅で、乗客の減少により1997年に営業を休止し、2004年に廃止したいわば廃墟。しかし、事故や災害などの非常事態が起きた時のため「避難通路」として建物を残しているという。
そして、巨大ウサギは、2018年に開催された現代アートイベント「アナウサギを追いかけて」のためにに作られたもので、地下の建設で苦労した同駅を、地中に巣穴を掘って暮らすアナウサギで表現したとのことだった。
上野5丁目には宝石店が多数点在しており、その数なんと約2000社。そして、通りの名称もサファイヤストリート、ルビーストリート、ダイアモンドアベニュー、珊瑚ストリートと宝石に絡めたものばかりなのだ。
ジュエリー・ミウラで見せてもらった宝石の数々
1億円の指輪に岸もビックリ!
そんな中、岸がジュエリー・ミウラのオフィスを訪れると、社長の三浦利典さんは「面白い商品があります」と金庫から箱を取り出してきた。箱を開けると、中には、「ピジョンブラッド」と呼ばれるミャンマーの希少ルビーが。時価1億円はくだらない代物だと聞かされ、岸はヘンなテンションになる。
さらに、隣の金庫にはガラスケースで厳重に保管された石のようなものが入っており、三浦社長は「恐竜の足が奇跡的にオパールへと変化した化石」だと説明した。
そして、なぜ上野5丁目には宝石店が多数点在するのか、という本題へ。
上野は昔から寺院や仏閣が多かったことで仏具を作る職人が集まり、その職人たちの技術を用いて作られたのが宝石などの装飾品。上野5丁目は宝石職人の街として発展し、さらに、戦後闇市が乱立したことで金貸しや質店も多く存在、金貸しのもとに宝石や高級品が集まったことも宝石店が増えた一因と言われている。
上野5丁目に宝石店が多いワケを理解できたか、と聞かれた岸は「昔から代々継がれていって、ここのスポットは宝石売り場だった。伝統芸能みたいな?」と意味不明な回答。
残念ながら岸には伝わらなかったようだが、上野に隠された謎がまた一つ明らかになった。
年間約1400万人が訪れる日本有数の商店街・アメ横。そんなアメ横には「はっきり言って日本じゃない」という地下街が存在する。
岸がさっそく足を踏み入れようとすると、岸は「ザリガニの匂いがする」と地上との匂いの変化に気づいた。
そうして階下へ足を進めると、目に飛び込んできたのは生きたザリガニや鶏の足など見慣れないアジアの食材たちで、まるで海外の市場のような光景が広がっていた。
創業60年の老舗・野田幸食品店主の野田拓朗さんに話をうかがうと「約15年前、ある店が太刀魚を販売したところバカ売れし、上野でアジア食材が売れると聞きつけた中国人が次々と出店。それまでは2店舗だけだったアジア食材の店が急増した」と教えてくれた。
また、「なぜ上野がそんなスポットになったのか?」という疑問には、「一番大きな理由として、成田空港から電車1本で来られること」が大きいと予測。岸は「ここは第二のアジア。日本のアジア」と、またもや独自の理論を展開し、最後まで周囲を困惑させていた。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。