2019.07.13更新
来年、30歳という節目の年を迎える三浦春馬が、父親役で新境地に挑む『TWO WEEKS』がいよいよスタート。殺人の罪を着せられた主人公が、白血病の娘を救うために逃亡する2週間のタイムリミットサスペンスだ。
本作の根底に流れるテーマは、“人は2週間でどれだけ成長できるか”だと語る三浦。存在さえ知らなかった娘への父性愛が芽生えた主人公・結城大地を、どう演じるのか。本作への思いを聞いた。
Q.実際に結城を演じてみて、手応えはいかがですか?
結城というキャラクターと向き合った時に、退廃した中にも人を思いやる気持ちや、心根のやさしさが脚本の中ですごくうまく表現されているので、僕自身も結城は憎めない男なんだということを、感じさせてもらっています。
その分、結城が娘のために必死に成長していくという描写を演じていくのが、さらに楽しみになりました。
Q.娘のはな(稲垣来泉)に対して、父性が芽生えていく結城の気持ちはどう作っているのですか?
僕には子供もいないし、父性がわかるというと嘘になると思いました。だから、今回はそれに匹敵するであろうものに、少し力を借りています──たとえば、自分にとって大切な思い出だったり、自分が俳優を続ける支えになっているものとか、です。
結城は、やっと自分の人生に光が差したと思った途端、またハメられて光を遮られそうになるわけです。もし、光がなくなって真っ暗になったとしたら、彼はどんな行動をするかわからない。そのぐらい自分も、もしなくなったら路頭に迷ってしまうような実体験を使わないと、うまく表現できないと思ったんです。具体的にですか?それは、絶対に言えません(笑)。
Q.共演前は、来泉ちゃんのことを「子役とはいえ、同じ現場に立つ女優として、一緒に芝居を作っていきたい」と話していましたが、実際に共演されていかがでしたか?
結城を作っていく上で、はなとのやりとりは重要なので、来泉ちゃんの存在は大きいですね。現場では、セリフや動くタイミングなど、自分が思ったことや疑問は投げかけています。それに対して、来泉ちゃんもきちんと応えてくれているので、言葉がなくても信頼が伝わる空気感が生まれたと思います。
過度な父性は表現したくないと思っているのですが、来泉ちゃんとたわいのない話をしたり、かくれんぼをしたり、彼女の笑顔を見ていると、これからどんなに追い詰められても、はなのことを思い浮かべれば、いくらでも結城としてお芝居ができると思いますね。
来泉ちゃんは、僕のことを気に入ってくれているみたいなんですが、僕の方が好きなんです、来泉ちゃんのこと。僕もまわりも、みんな来泉ちゃんに首ったけです(笑)。父性かどうかわからないですけど、本当にかわいくて、すでに変な人に引っかかってほしくないなって思いますよ(笑)。
Q.毎回、ハラハラドキドキの展開が待ち受けていますが、ストーリーとしてのおもしろさは?
逃亡劇としてのスリリングな展開はもちろん、娘の命を救うために、結城が父親として、一人の男としてどこまで強くなっていくのか。“人は、2週間でどれだけ成長できるか”が最大の見どころになると思います。
そして、結城の逃亡劇とともに、芳根京子さん演じる新米検事の月島楓が、8年前、父を死に追いやった黒幕に復讐するという、2つの物語が同時進行していきます。それらがどうつながっていくのか。結城と楓の運命が交差したとき、現代の事件も動き出します。
楓は、自分の父親を亡き者にされてしまったという思いを背負いながら、喪失感や裏切りを乗り越えて、自分の仕事を全うしようとするので、結城とはまた違った強さを見て取れると思います。
芳根さんのお芝居に対する熱量はすごいので、楓を彼女がどう演じていくのか。僕も一視聴者になったつもりで楽しみにしています。
Q.アクションシーンもたくさんありそうですね。
僕自身、アクションはすごく楽しみなんです。逃亡劇なので、かなり走ることになると思いますし、飛び込んだり、よじ登ったり、また闇の組織と真っ正面からやり合う場面も出てくるので、今まで自分が経験したことのないダイナミックなアクションになると思います。
5月末までミュージカル『キンキーブーツ』に出演していて、体は仕上がっているので体力には自信があります。アクションコーディネーターの方の指導をしっかり受けて、ケガのないようがんばります。ぜひ、楽しみにしてください!
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