Muscat～フジテレビの番組情報

2019.07.10更新

出前ラーメンのラップは、なぜ汁がこぼれない？

7月10日（水）19時～『何だコレ！？＆林修ドリル日本の謎を大調査SP』

今回の『林修のニッポンドリル』のテーマは、新企画となる「あなたは知らずに食べている！？食ナゾ」。

身近にあるけれど、知っているようで知らない「食」にまつわる謎について、総力をあげて迫った。

出世魚の名前の謎をチャラ男コンビ・EXITが徹底調査

最初の謎は、「どうして出世魚は成長するにつれて名前が変わるのか？」。

出世魚といえばブリが有名だが、具体的には体長10㎝未満が「モジャコ」、10～35㎝が「ワカシ」、35㎝～60㎝が「ワラサ」、80cm以上が「ブリ」と分類される。

スタジオでは、本仮屋ユイカが「味が変わっていくから？」、井森美幸は「いろんな海を泳いでいるから、港、港で漁師が名前をつけた」と予想。

調査員のチャラ男コンビ・EXITが鮮魚店や豊洲市場で聞き込みをするも、魚のプロたちですらその理由を知らない。

そこで、「体においしい魚の便利帖」の著者で魚の食文化を研究して35年の、藤原昌高さんへ電話調査を試みると「食べたらわかります」という返答が。

一体どういうことなのか？EXITの二人が実際に食べてみると…モジャコは「水っぽい」、ワカシは「味が濃い」、イナダは「ちょっと脂がのった感じ」、ワラサは「弾力が全然違う」、ブリは「脂ののり方がすごい」と、同じ魚なのに味や食感がまったく違うことが判明する。

さらに、その謎は料理に隠されており、例えば、モジャコは唐揚げ、ワカシは煮付け、イナダは醤油漬け、ワラサは照り焼き、ブリはお刺身と、それぞれ適した料理があるのだとか。つまり、成長するにつれて名前が変わるのは、「料理をする時に間違えないため」だった。

※諸説あり。また、魚の名前は、地域によって異なる。

出前のラーメンはどうしてこぼれない？その秘密はラップに！？

出前のラーメンが届いた時に、汁がこぼれないようにしっかりと貼られたラップ。これを自分でやってみようとすると、なかなかできないものなのだ。

ということで、次の謎は「出前のラーメンは、どうしてこぼれないのか？」。

街の人たちに聞いてみると「特殊な機械があるのでは？」「職人のスゴ技じゃない？」などさまざまな意見が出た。

風間俊介は「配達をしている間に麺がスープを吸って真空が生まれていく」、モーリー・ロバートソンは「風間くんの意見に1票。ボイル＝シャルルの法則（気体の体積は温度に比例し、圧力に反比例する）ではないか？」と予想した。

実際にラーメン店へ出向いて確認すると、巨大カッターがついた機械はあるものの、その構造は家庭用ラップと何ら変わりない。そこで、ラップの製造元・リケンラップファブロを直撃取材する。

ラップを貼られた2種類のどんぶりが登場し、「指で真ん中を押してください」と指示が。すると、家庭用ラップは簡単に穴が空くのに対し、業務用ラップは破れることなく伸びた状態をキープ。

つまり、家庭用ラップと業務用ラップでは素材が全く異なっていたのだ。

業務用は、家庭用に比べて最大で8倍（！）の伸び率があることが判明。どんぶりにもぴったり貼りつくため、出前中にスープがこぼれることもない。ラーメン店の出前のラップがピッタリしている理由は、「業務用ラップを使っているから」であった。

野菜売り場がスーパーの入り口近くに配置されている理由

スーパーマーケットに入って真っ先に目に飛び込んでくる新鮮な野菜たち。そう言われてみれば、どこのスーパーへ行っても野菜売り場が入り口近くを必ず陣取っている。でも、どうして精肉や鮮魚売り場ではないのだろう…？

次の謎は、「なぜスーパーの入口近くには、野菜売り場が設置されているのか？」。

川島明は「そもそもスーパーというのは八百屋さんだから、その名残では」、井森は「目玉商品として客を引き込みやすい」と予想する。

そこで、約1万店が加入している「全国スーパーマーケット協会」へ聞き込みに。

増井徳太郎副会長によると、「まずお客様に寒い思いをさせないため、冷蔵設備が欠かせない精肉や鮮魚売り場を奥のほうに配置している」。そして、「季節感のある新鮮な野菜を目にしたら、人は食べたいと思ってしまう」とのこと。

つまり、「客の購買意欲を掻き立てるために、野菜売り場を入り口近くに配置している」というのが、答えだった。

ほか、「ラーメン店からナルトが消えた謎」「ハムやベーコンと違い、ソーセージの袋が空気でパンパンなのはなぜ？」「寿司屋で出されるお茶が、すぐに飲めないほど熱いのはなぜ？」などを調査した。