2019.07.05更新
俳優の柄本明は、劇団「東京乾電池」座長を務め、出演作は400本超。1998年に映画『カンゾー先生』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞するなど、名優として多くの作品で光を放っている。
“名優”と紹介された柄本は、背中を丸めて「何が名優…」と照れ笑い。浜田から「(最優秀主演男優賞を獲ってるんだから)もうちょっとドンと構えてもいいと思いますよ」と言われると、「(だって)僕、代役ですもん」とポツリ。
「最初は(主演が)三國連太郎さんで、僕は他の役だったんですが、三國さんが足を悪くしちゃって…」と『カンゾー先生』にまつわる秘話を明かすと、みなびっくり。しかし、ここで坂上が「僕の情報だと、今村昌平監督と三國さんがモメたって聞いたんですけど…」と疑うような視線を。
すると、柄本は「まぁ、意見が合わなかったんでしょうね」と素直に認め、「あのね、(2人は)100テイクやったんですよ。他の人間はいたたまれない」と、名監督と名優のならではのこだわりを語り、一同を驚かせた。
また、長男で俳優の佑が番組に出演した際、「メールで父から芝居へのダメ出しが送られてくる。『〇〇見た。あんなことやってるんだったらやめな。もっと考えろ、バカ』とか『慣れちゃったんだ』など、携帯電話に“柄本明”と表示されるだけでめっちゃ怖い」と話していたことに、柄本は「言っちゃったんだねぇ」と恥ずかしそうな笑みを。
さらに、佑が出演している舞台を内緒で観劇した際には「誰も笑ってないシーンで笑い声をあげ、『見ているぞ』と存在を知らせた」というエピソードも。しかも、そこから佑の演技がガチガチになり、結果、公演後、実家に連れていき、説教をしたのだそう。夏菜らが「怖い~」と声を上げる中、坂上が「ガチガチになったのは、柄本さんのせいじゃないですか」と問うと、「どうなんですかねぇ」と、トボケた。
佑が俳優・奥田瑛二とエッセイスト・安藤和津夫妻の次女・安藤サクラと結婚したことで、柄本家と奥田家は親戚関係に。VTRで瑛二が登場し、「私と柄本さんの最大の共通項は孫。呼び方をどうしようかという話になって、柄本さんは明だから『あ~じい』、僕は瑛二だから『え~じい』。多分、『え』のほうが言いづらいから僕が負けてますよね」と勝手に敗北宣言。
また、「この間、あ~じいの後に孫の面倒をみることになってたんで柄本家へ迎えに行きまして、柄本さんが乳母車を押し、僕も一緒に歩いている。それが楽しかった」と豪華なおじいちゃんコラボを明かした。
柄本は孫の存在に「まぁ、カワイイですね」と目を細め、奥田家とは「いい関係です。和津さんも時たま来てくれる」と話した。
そして、45年来の親友・笹野高史がVTRで登場。「あの人(柄本)はいつも僕より一歩先、二歩先を進んでいる」といい、笹野が出演している作品には「面白かった時だけ『観たよ』と電話をくれるの。えもっちゃんに褒められると、誰に褒められるよりもうれしい」と照れくさそうに告白。
また、「あまり奥さんのことは語りたくないんだけど」と前置きしつつ、「和枝さんはえもっちゃんのことを好きだったんだなぁと思うし、えもっちゃんも本当に好きだったんだろうな。心の中にぽっかりと大きな穴が空いてるはずなのに、何もしてあげられないのが悔しい…」と、昨年10月に逝去した角替和枝さんの死を悼んだ。
空気がしんみりとなったところへ柄本は、「俺、この人(と)、仲悪いですよ」とまさかの発言をし、一同は爆笑。松本が、和江さんの死を「完全には消化されてないんじゃないですか?」と思いやると、柄本は「そりゃあ、そうですよ」と呟いた。
「1回だけ柄本さんと和枝さんと飲ませていただいた時、絶妙のコンビネーションというかホント素敵な方でした」と坂上が話すと、柄本は「天然の人でね…」としみじみ。「(妻が)ゲーム好きだったんですね。子どもたちに文句を言う時は、『お前は、“ゼルダの伝説”から何を学んだんだ!?諦めない心だろ!』って」と和枝さんの意外な一面を楽しそうに振り返っていた。
次回7月12日(金)の『ダウンタウンなう』は、ゲストに、松田美由紀、宇垣美里が登場。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。