2019.06.28更新
新月9ドラマ『監察医 朝顔』の舞台挨拶が行われ、主演の上野樹里を始め、時任三郎、風間俊介、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES/ジャニーズJr.)、平岩紙、板尾創路、山口智子といった豪華出演者が登壇した。
その中で、圧倒的な存在感を見せたのが、山口だった。
山口は、社会現象にもなった『ロングバケーション』以来、23年ぶりの月9出演となり、上野とは初共演。
山口が演じるのは、上野演じる法医学者・朝顔が法医学者を志すきっかけにもなった先輩法医学者・茶子。役柄上はもちろん、月9『のだめカンタービレ』(2006年)でブレイクした上野にとっては、月9出演女優としても大先輩となる。
会見で役柄について聞かれた山口は「茶子は法医学教室のチームリーダーではあるんですけど、自分の人生をまい進することに力を抜かない人間。ですので、すべてをみんなに託して、サッと姿を消して旅に出ていく。そして、また戻ってくるエネルギーにあふれ、生命力の塊のような人」と説明。
そのバックボーンには、「常に死に触れている仕事があるから、人よりも何億倍も“この一瞬を輝かせてみせるぞ”という思いが濃厚な人。生きている私たちが、(亡くなった)みんなの分もしっかり突き進んでいかなけばいけない」と、思いがあると熱弁。
さらに上野の印象を聞かれると「ぽわんとしてかわいくて、守ってあげたくなるような人なのに、解剖シーンになるとむちゃくちゃしっかりして、すべてを把握している」と絶賛。解剖シーンで着用する衣装の中が暑くなった時にも、「こうすれば涼しいですよ」とリードしてくれた、と明かした。
撮影時の貴重なエピソードだったが、司会を務めたフジテレビの佐野瑞樹アナウンサーが「いろいろとね、涼しくなる方法考えないといけないですよね」と、話をまとめたようなコメントを。
すると、山口が「いやいや…。意外とシュンと終わりますね。盛り上げていただけます?(笑)ガシッとお願いします!」と体を佐野アナの方に向け、クレームを。ロックオンされた佐野アナは、たじたじで「そうですか、はい。上野さんがリードしたってことですね、素晴らしいですね」と苦し紛れに上野にパス。
上野は「違いますよ~、でも、こんな形で(山口と)共演できて。また、何十年ぶりに月9に出演することができたら、智子さんみたいにカッコよく与えられた役割を果たせるように。頑張らなきゃ…」と見事なコメントで佐野アナを救っていた。
その後、佐野アナはこまめに合いの手を入れ、「では、みなさん続編にも期待していただきたいと思います!」とそつなくしめていた。
マスカットでは、会見を終えた佐野アナを直撃し、山口からの“愛あるクレーム”をどう感じたのか、聞いた。
佐野アナ:あれは、ダメ出しですよね。言葉尻をしっかりとらえて、ちゃんとテンションを上げて盛り上げなきゃダメでしょ、っていうことですよね。怒られてしまいました(苦笑)。
ですが、僕としては『朝顔』というドラマの雰囲気もありますし、観客のみなさんが1話をご覧になった後でしたので、そんなにテンション高くやってはいけないのかな、と思っていたのですが…。
でも、山口さんにとっては「それは違うぞ」ということだったんですね。舞台挨拶は明るくいかなきゃってことですよね。導いていただいたということです。
(体を自分に向けるまでは)背中から言われているようで、おっかなかったですよ。そして、だんだん顔をにゅーっと向けて「佐野くん!」と言われているようでした(苦笑)。
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