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2019.06.19更新

51歳になった中村繁之 本格ナレーション初挑戦「アイドル時代の自分だったら…」

6月16日&23日『ザ・ノンフィクション』

アイドル出身だからこそ…気持ちを入れ込んだナレーション読み

16日(日)放送の『ザ・ノンフィクション』は自分の顔と決別したい女性たちを追うドキュメンタリー「シンデレラになりたくて…2019」の前編だった。今回で第4回となる「整形シンデレラオーディション」を通過すれば、手術費は全額無料になり、ファイナリストに選ばれれば「ガールズアワード」でランウェイを歩くことができるというまさに現代のシンデレラストーリーである。

放送中から、インターネット上ではそのナレーションの人物が話題に!

「ザ・ノンフィクションの語りがシゲだよ!」
「ナレーターがシゲだ~声が懐かしい」

そう、俳優で歌手の中村繁之が語りを務めたのだ。しかも、ドキュメンタリーのナレーションは初挑戦だという。マスカット班は中村のナレーション録りの様子を取材、最初緊張した面持ちで現場入りしていたが、次第に中村“らしい”語りに変化していった。

プロデューサー&演出がべた褒め「ツボおさえてますね」

左から)張江泰之チーフプロデューサー、演出の佐藤孝樹

「だんだん良くなっていますね~」
「あ~ツボおさえていますね!」

ナレーション録りをしている間、プロデューサーとディレクターが喜びの声を発するほど、中村はVTRに登場する整形したい女性たちの気持ちに寄り添った、実に味のある語りで前編、後編ともにやりきった。それは、時に友人のような目線で、時に父親のような目線で読んでいるようにも聞こえたが…収録後、中村に話を聞いた。

「若い頃は“しょうゆ顔”に憧れて顔をひっぱっていました」

Q.4時間にも及ぶ収録お疲れ様でした。率直な感想は?

思ったより大変でした、緊張するんですよね、体が。普通に話しているつもりでも体が硬直していくので、実は体をほぐしながらやっていました。
ナレーションの経験は、ドラマのト書き部分だけ、とか洋画の吹き替えはありますが、ドキュメンタリーのナレーションは生まれて初めて。お芝居とは勝手が違うし映像を見ながら語るのは難しかったです。自分の呼吸ではないタイミングで、人の気持ちに少しでも乗っかっていかないとなかなかできないことですね。

Q.ご自身の顔にコンプレックスは?

顔の具材が真ん中によっているものでね(笑)若い頃は、シュッとしたいわゆる“しょうゆ顔”に憧れて、顔を後ろへひっぱっていたこともありました。

Q.どんな気持ちでナレーションを?

アイドルという職業はずっとできるわけではないし、すぐにあきらめちゃう人や、続けたくても続けられない人もいるわけですからね。「自分の心や信念に自信を持ってがんばってほしいな」と思って読んでいました。

「50を過ぎたら自然体で…人にどう評価されても関係ないと思うように」

10代の頃からアイドルとして多忙な日を過ごしていた中村。当時の自分と30年以上経った今の自分では、ドキュメンタリーを読む気持ちにも変化があったのだろうか?

以下、中村)

50を過ぎた今、自然体でいようと思っているんです。無駄にかっこつけることなく。自然にふっと感情に出たものを大切にするというか…。人にどう評価されようと関係ないと思うようになりました。10代は、背負っているものが大きかったですね。事務所だったり、ファンだったり。もし、このドキュメンタリーのナレーションを読むお仕事を当時頂いたとしたら、「中村繁之はこうでなくてはならない」って、ものすごく“良い子”でやったかもしれません。もしかしたら、これは単なる仕事のひとつ、という風に割り切りすぎて何にも思わなかったかもしれません。

今回は、52歳になる今だから、自分のこれまでの経験も投影して、彼女たちに気持ちを入れられたかな、と思います。

同い年のチーフプロデューサー「計算していないピークへの持っていき方が見事」

チーフプロデューサーの張江泰之は、中村と同い年。収録後、興奮気味に感想を語った。

以下、張江)
僕のナレーター起用法はですね、上手い下手は関係ないんです。意外性や驚き、相乗効果を狙っているということで、あざといんですけど(笑)中村さんとは同じ時代を生きてきたので、どんな風になっているのだろう?あのときの声が今はどうなっているのだろう?って、今日のナレーション収録をわくわくして待っていました。

実際の語りを聞いて、はずさないと思っていたが「さすがだ!大したものだ!」と思いました。ツボをしっかり抑えて読んでいただきましたし、ピークの持っていき方が計算しているわけではないんですよね、実に面白かったです。僕たちと同じ世代の、特に50代の女性達にまさに見て頂きたいです。

<シンデレラになりたくて…2019 ~後編~>

今回の主人公は、意外な経歴を持つ2人の女性。一人目は、参加者の中で唯一のお母さんである山田麻莉亜(やまだまりあ)さん、22歳。彼女は、2年前にひき逃げ事故に遭遇。一命はとりとめたものの、その顔や体には大きな傷跡が残っている。当初は「傷跡さえ消せれば…」と考えていた彼女だったが、自分の可能性を試したい!と顔の美容整形も決意。ガールズアワードのランウェイを目指す。果たして、「カッコいいママ」の姿を夫や息子に見せることが出来るのだろうか?二人目は、穴久保りお(あなくぼりお)さん、20歳。趣味のコスプレをキッカケに美容整形を決意した彼女が抱えていたのは、発達障害。中学生のころから症状がひどくなり、自殺未遂を起こしたことも…仕事も長続きせず、ニート生活を送っていた。そんな彼女の目的は「美容整形をキッカケにして、自分の中身を変えるコト」。ところが彼女は“意外な決断”をすることに。

夢の舞台である「ガールズアワード」のランウェイを歩けるのは、5人のみ。彼女たちは夢を叶えることが出来るのか?そして、グランプリの栄冠は誰の頭上に輝くのか?人生の再出発をかけた、彼女たちの一年間を追う。

番組概要

『ザ・ノンフィクション』
<放送>
シンデレラになりたくて…2019~後編~
6月23日(日)14時~14時55分
<語り>
中村繁之

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。