2019.06.03更新
試合後に抱き合う山本美憂選手と浅倉カンナ選手
那須川天心選手が登場すると、観客はスマートフォンで撮影しようと一斉に立ち上がった!
神戸が熱く盛り上がった『RIZIN.16』から一夜明け、マスカット取材班は選手が見せた表情に注目し感動的な瞬間をまとめた。それぞれが抱える感情が爆発したスペシャルなシーンに注目いただきたい。
最初は緊張している様子だった浅倉カンナ選手が、山本美憂選手を押さえ込む
憧れの山本美憂選手と戦うことを「少し怖い」と語っていた浅倉カンナ選手。試合のゴングが鳴ると、緊張の表情を払拭できないままなかなか攻めることができなかった。
山本美憂選手の迫力に押され気味だった浅倉カンナ選手
後半は美憂選手を押さえ込み、ねばりを見せたカンナ選手だったが、判定負け。その直後、歓声の中ふたりは強く抱き合い涙を見せたのだった。
浅倉選手はというと…実は、判定を待っている時から「負け」を確信していたのか、キャップを深めにかぶり涙を流していた。シャツを着てリングを降りると、そのまま表情を見せることなく会場を後にした。いつも明るいキャラクターで知られる浅倉選手の意外な姿だった。
山本美憂選手、勝利の喜びを笑顔でコメント
山本美憂選手は「カンナはとても強いことをわかっていたので、実は本当はとても緊張していた」とコメント。自身の試合前に勝利をおさめた息子の山本アーセン選手に向かって「アーセン!親子で勝つことができた」と喜びを爆発させたのだった。
冷静な表情でリングへ向かった浜崎朱加選手
初代RIZIN女王・浜崎朱加選手は、スーパーアトム級タイトルマッチで、アメリカのジン・ユ・フレイ選手を判定で下し、“世界最強”の称号を手にした。
およそ2年半前に戦ったことのある相手で、フレイ選手のケガによるドクター・ストップで勝利したという経緯もあり、今回は「ちゃんと勝利したい」と意気込んでいた。とはいえ、相手も必死に向かってくる…以前マスカットのインタビューで「怖い気持ちがある」と語っていた浜崎選手。
フレイ選手は予想通り、激しい打撃を加えてきた。何度もキックしてきたため、浜崎選手の足は真っ赤にはれ上がっていた。
浜崎選手の太もも・すねは真っ赤に…
しかし3Rで浜崎選手からタックルをしかけ、フレイ選手の足を挟み、完全に動けない状態にキープした。客席からは「朱加!朱加!朱加!」の大コール!
判定で勝利した浜崎選手は、その瞬間、顔を覆うように涙した。緊張の糸がほどけたのだろう。「フレイ選手とは戦ったことがあり、本当に強いことを知っていたので、今日はナーバスになっていました。今はほっとしています」とコメント。
試合終了後、顔を覆う浜崎朱加選手
その後、向かったのは…解説席にいる、“フジメグ”こと藤井惠氏だ。ジョシカクのレジェンドである藤井惠氏は浜崎をこの世界にいざなった人物でもある。師匠に感謝の一言を伝えると、浜崎選手に笑顔が戻った。観客の多くも目頭を熱くしたに違いない。
解説席の藤井惠氏(左)と浜崎朱加選手
“神童”那須川天心選手の対戦相手・アルゼンチンのマーティン・ブランコ選手は「那須川選手の試合はすべて見て研究している」と自信たっぷりに語っていた。
1R、那須川選手は相手の様子をうかがっていた様子で、ブランコ選手も果敢に攻めてきた。しかし2Rで左ミドルキックをお見舞いすると、最初のダウンを奪う。その後、左ひざでとどめを刺した。
倒れこむマーティン・ブランコ選手
那須川選手のKO劇が神戸ワールド記念ホールを最高潮に盛り上げた。これで、3つ目のタイトルを手にした那須川選手は、もうすでに前を見据えていた。「そろそろ世界に飛び出して試合がしたいですね。オファーがあれば、どこでも出ていきます」と熱くコメント、神童は自身の広がり続ける可能性に目を輝かせていた!
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。