2019.05.16更新
井上尚弥 エマヌエル・ロドリゲス
2018年に衝撃の2試合連続初回KO勝ちを収めた井上尚弥が、いよいよワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝の舞台に上がる!
決戦の地は、英国スコットランドのグラスゴー。“モンスター”井上が、熱狂的なファンの待つ、近代ボクシング発祥の地・英国でその勇姿を見せることになる。
対戦相手は、井上がかねてから対戦を望んでいた、IBFの世界王者プエルトリコのエマヌエル・ロドリゲス。井上は、昨年10月米・フロリダ州オーランドまで飛び、ロドリゲスのWBSS初戦をしっかり視察。「一方的な試合にはならない。日本人にはない角度から来る左アッパー、フックがある」と警戒する強豪だ。というのも、18年に対戦し初回KO勝ちを収めている世界王者のジェイミー・マクドネル(イギリス)、元世界王者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と比較すると、ロドリゲスは、井上より生まれ年が1つ上の26歳と若く、そのボクシングはみずみずしさにあふれている。柔らかく、スピードのある動きと、シャープなカウンターを武器に19勝12KOと全勝街道をまい進しており、大橋秀行会長は17勝15KOの愛弟子・井上とロドリゲスの一戦に“モンスター対決”とのキャッチフレーズをつけたほどだ。
一方、WBSSのもう1つの準決勝では、WBAスーパー王者で世界5階級制覇のビッグネーム、ノニト・ドネア(フィリピン)が、WBO王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)のケガで急きょ代役出場となったステファン・ヤング(アメリカ)を6回KOで下して、決勝進出を果たした。ドネアの待つ決勝の舞台に勝ち名乗りを上げるのは、井上かそれともロドリゲスか!?
海外メディアから優勝候補ナンバーワンと予想されている井上は「あの舞台に立てることにワクワクしている。準決勝、決勝に勝つことだけを考えています!」と、力強く優勝を宣言。真のバンタム級ナンバーワンに向けて、意気込みと自覚は十分だ。
ビートたけし
Q.井上尚弥選手のポテンシャルについて
あの体(の小ささ)であれだけの力があるのはすごい。力があってもスピードがなければ意味がないんだけど、速いしね。ちょっと桁外れに足腰もパンチ力も強いよね。
Q.WBSS準決勝の展望は?
今の調子だったら、井上最強じゃねぇかなぁ。余裕があるっていうか、精神的にね。海外でこの間試合をやっているのを見たけど、全然緊張してないもんね。なんか日本のリングにいるような感じで余裕があるし、やっぱりちょっと(井上には)勝てねぇと思うけどなぁ。でも今度は全勝中の相手だからね。全勝同士だと、お互いにいいパンチ受けてないってことだからね。井上選手がいいパンチをもらった時にどうなるんだろうとは思うけど、全然相手が(井上にパンチを)当ててないからね。面白いことは面白いでしょ!
Q.井上尚弥選手について
彼の活躍ってやっぱりすごく大きいと思います。彼のボクシングはパッと見て、面白いじゃないですか。“絶対倒してくれる”って期待できますし、そういう選手がいるってことだけでも、ボクシング界にとって大きいと思います。
Q.井上選手のWBSS準々決勝での衝撃の70秒KO劇について
ウォーミングアップで、KOしたパンチをずっと打っていたんですよね。ちゃんと狙ったパンチをそのまま出して、狙ったコンビネーションで(相手を)そのまま倒すという技術的なところがやっぱりすごさだと思います。
Q.井上選手へエールをお願いいたします
今回、調整とかも大変かと思いますが、日本のファン、僕も含めて、みんな“尚ちゃん”のノックアウトを期待していますので、しっかり見させてもらいます!
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