Muscat~フジテレビの番組情報

2019.05.07更新

美しい少年の死…Ai=死亡時画像診断を駆使し解明した死の真相とは?

5月6日(月)21時~『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』第5話

ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~第5話完全版

唯織(窪田正孝)は、杏(本田翼)からあるCT画像について意見を求められる。画像を覗き込んだ唯織は、杏との距離が近いことに照れてしまい……。

裕乃(広瀬アリス)は、威能(丸山智己)が遺体画像を見ていたことに驚く。実は威能は、CTやMRIを使って遺体の死因を究明するオートプシー・イメージング――通称『Ai』と呼ばれる死亡時画像診断のスペシャリストだった。鏑木(浅野和之)は、放射線科の受診患者増加などを理由に、Aiの受け入れを最小限にとどめようと提案していた。だが、院長の渚(和久井映見)は、Aiと解剖を組み合わせることは医療界全体の未来にとって必要だと考えていた。

そんな折、ラジエーションハウスに、河川敷で倒れているところを発見され、その後死亡が確認された少年・藤本直樹(南出凌嘉)のAi依頼が届く。第一発見者は直樹とキャッチボールするために河川敷に来たという弟の雄太(斎藤汰鷹)。救急通報をしたのは、雄太が泣きながら駆け込んだ藤本家の近所に住む少年・山村肇(小林喜日)だった。

辻村(鈴木伸之)は、心臓付近に擦過傷が見られたことから、胸骨の未発達な子どもの胸に衝撃が加わることで起こる心臓震盪の可能性に言及した。直樹は、上に向かってボールを投げてそれをキャッチしていたという目撃情報もあった。だが、直樹の父母、勝彦(三浦誠己)と歩美(森脇英理子)は、杏や小野寺(遠藤憲一)らの説得にも耳を貸さず、Aiを拒否する。

直樹が倒れたとき、勝彦は空手道場に、歩美はパートに行っていた。解剖の現行制度で最も深刻な問題となっているのは児童虐待だった。加害者が親だった場合、解剖を承諾しないからだ。小野寺や威能からその話を聞いた裕乃は、直樹の腕にアザがあったことを思い出していた。

すると、歩美からAiを承諾するという連絡があった。パートに出ているため、直樹の話を聞いてあげることが出来なかった歩美は、これが直樹のためにやってあげられる最後のことではないか、と考えたらしい。

唯織は、威能が撮影した直樹のCT画像をすぐにチェックした。すると、脳や心臓には異常がなかったが、肝右葉前区域損傷が確認された。直樹の死因は、肝臓破裂による出血性ショックの可能性があった。

作業を終えた威能は、いまでも時々、妹のことを思い出す、と小野寺に話す。威能は、妹が死んだとき、死因を調べなかったことを後悔していた。

杏からの報告を受け、辻村は勝彦と歩美に、直樹の件を伝えた。同じころ、唯織は、自分のせいで兄が死んだと思っている雄太に、別の原因が見つかったと伝える。すると、雄太と一緒にいた山村が、直樹が勝彦に殴られた話を聞いたと言い出す。勝彦自身も、辻村に、一度だけ直樹を叩いたことを認めていた。

雄太は、最近よく直樹とキャッチボールをしていた。だがこの日は、直樹から「財布を忘れたから持って来て」という電話があり、約束の時間に遅れてしまったのだという。その後、雄太が財布を持って河川敷に行ったときには、もう直樹は倒れていた。その話を聞いた唯織は、直樹の所持品にスマートフォンがなかったことを思い出す。さらに唯織は、ポケットからスマホを取り出した山村の行動から、あることに気づく。そこにやってきた歩美は、もうすぐ警察が来るから直樹を見つけたときのことを話してほしい、と雄太に伝える。そのとき、ふいに山村にボールを放る唯織。山村はそれを左手でキャッチしていた。

唯織は、会議室に藤本一家と山村を集め、試合後に肝臓破裂で亡くなったアメリカのボクサーの話を切り出した。続けて、直樹の肝臓に一撃で致命傷を与えたとしたらおそらくは格闘技経験者によるものだ、と告げる唯織。しかも、右側の肝臓を損傷したのは左手で殴ったからではないか、というのだ。

勝彦と歩美は、連れ子同士の再婚だった。直樹は歩美の子、雄太は勝彦の子だ。勝彦は、直樹と本当の家族になりたいとずっと望んでいたが、あるとき、帰りが遅かった直樹の頬を平手打ちしてしまったことをずっと後悔していた。すると雄太が、直樹もお父さんと仲良くしたいと思っていた、と言い出す。直樹がキャッチボールの練習を続けていたのは、いつか勝彦や雄太と一緒にキャッチボールをするためだった。直樹の腕にあったアザもそのせいだった。

唯織は、勝彦からスマホを借り、直樹のスマホに電話した。すると、山村の持っていたスマホが鳴り出した。唯織は、山村が直樹のスマホを持ち去ったのは、人に見られたくないやり取りが残されているからだと推測していた。

山村は、勝彦と同じ空手道場に通っていた。が、酒を飲んでは暴力を振るうような父親と上手くいっていなかった山村は、ある時、直樹から、勝彦に殴られたことを聞いた。自分と同じような境遇にあると思い、直樹に強いシンパシーを抱く山村。しかし、直樹が勝彦とキャッチボールがしたいと言い出し、裏切られたような気持になった山村は、河川敷にいた直樹に近づき、振り返った彼をいきなり殴ったのだ。

山村は、あのくらいで死ぬなんて思わなかった、とうなだれ、勝彦たちに謝った。「一度でいいから“お父さん”と呼んでもらいたかった」とつぶやく勝彦。唯織は、そんな勝彦に、直樹のスマホの着信履歴を見せた。するとそこには「お父さん」という表示があり……。

山村は、警察に連行された。勝彦と歩美は、杏や小野寺たちに礼を言って去って行く。

威能は、古い携帯電話に残してあった、妹・理佐子の留守電メッセージを再生する。威能が職場で上手くやっていけているのかどうか心配していた理佐子は、最後に「今度、私ね……」と何かを伝えようとしていたが、そこで留守電は切れていた。唯織から、何故Aiの認定を受けようと思ったのか、と問われた威能は、Aiはその人の最後の写真を撮るということで、それが出来るのは技師だけだから、と答えた。

小野寺は、その会話を聞きながら、息子のことを思い出す。ラジハメンバーにそれを言い当てられた小野寺は、皆から離れた場所に行くと、息子の大樹に電話した。が、大樹は電話に出なかった。

唯織のもとを訪れた杏は、見てほしい画像がある、と告げる。するとそこに、またもや辻村が現れて邪魔されてしまい……。

番組情報

『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』
<放送日時>
毎週(月)21時00分~21時54分
<出演者>
窪田正孝
本田 翼

広瀬アリス
浜野謙太
丸山智己
矢野聖人
山口紗弥加
  ・
遠藤憲一

鈴木伸之
浅野和之
  ・
和久井映見

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。