Muscat~フジテレビの番組情報

2019.04.28更新

若旦那こと新羅慎二、役者を始めたワケ 殺人犯役も“ギャップ萌え”で人気

5月4日(土)23時40分~『ミラー・ツインズ Season1』

左から)勇吾(藤ヶ谷太輔)山沢地広(新羅慎二)

湘南乃風のメンバーは「何やってんだか」と思ってるのでは?

5月4日放送の第5話から、第二章が幕を開けるKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔主演のドラマ『ミラー・ツインズ Season1』。物語が新たな局面を迎える中、キーパーソンになるのが、長髪でイカツイ風貌の謎の男・山沢地広。扮するのは、湘南乃風の若旦那こと、新羅慎二(にら・しんじ)だ。

新羅のクランクインはとあるバー。高橋克典演じる刑事の聞き込みを受けるシーンから始まった。新羅の怪しいたたずまいに、共演した高橋も思わず「いいキャラだねえ」と絶賛!20代の頃、バーテンダーをやっていたという新羅は監督の要望に細かく応え、カットの声を聞くと真剣な顔でモニターをチェック。監督から「いい雰囲気です!」と声がかかると、はにかみながら頭を下げた。一見強面のルックスだが、実は礼儀正しくやわらかい雰囲気のある新羅。そのギャップに女性スタッフも「惚れる~!」と魅了されていた。

また、山沢には妹・千鶴がおり、その役を磯山さやかが演じる。イカツイ系の兄と、ほのぼの系の妹というデコボコ兄妹なふたり。実は、共演シーンはないのだが、同じ現場で遭遇すると仲良く写真撮影。並んでみると、案外お似合いの兄妹のようだった。

兄妹役を演じる磯山さやかと

<新羅慎二コメント>

Q.若旦那ではなく、本名で俳優業を始めたのはいつからですか?

今年です。「湘南乃風」に育ててもらった部分もあるんですけど、湘南乃風と、ソロでやっている音楽は違うから、イベントの主催者からジャンルがあやふやで扱いづらいと言われて(笑)。「若旦那ってレゲエだよね?」 と。俳優業も若旦那だと、今までのイメージに即した役がどうしても多くて。もしかしたら、湘南乃風のイメージが強すぎることで、新羅慎二としての可能性が狭まっているのかな、と。

確かに若旦那って名前は浸透しているし、「新羅慎二って誰?」ってことが多いのは分かってますけど、人気者でありたいのでなく、表現の幅を広げたいという思いのほうが強くて。実際本名で活動したらいろいろ話をもらえるようになったんですね。ちゃんと棲み分けが出来たというか。

Q.俳優活動をしようと思ったのはなぜですか?

自分の音楽が変わってきたのが大きいです。自分のことを歌うより、作詞で他の人の人生を書くことが多くなったんです。今までずっと、歌詞でも自分の感情を表現していたのを、4年くらい前かな? 人の気持ち、自分のテーマソングでなく、誰かほかの人のイメージで歌を作るようになって、歌うときも歌詞の主人公になりきる気持ちを持つようになり、演じること、役者業の勉強を始めたんです。最初は音楽のために役者を始めた感じです。

「悪役って、心のデトックスだと思います」

Q.今もその気持ちで?

音楽のため、という芯はブレてないですけど、芝居そのものがすごく楽しくて。音楽で出せない気持ちが演技だと出せる。役者をやっていることでライブがどんどん良くなっているんです。ものすごく。表現力が増したと周りの人たち、スタッフもファンのみんなからも言われています。湘南乃風のメンバーは「何やってるんだか」って思っているんじゃないですか(笑)。自分がやりたいこと、誰に止められても突き進んじゃうタイプなんですよ。

Q.今回、悪役を演じて感じたことはありますか?
 
実は悪役は避けていた所がありました。悪役を最初にやってしまうと、そのイメージがついてしまうから。でも、以前からファンだった和泉聖治監督のオファーで参加した作品で思い切り挑戦したんです。そうしたら自分の中で押さえつけていた感情が解放されるのを感じて……悪役っておもしろい、と。

人間って二面性のある動物。善と悪、誰しもが持っている。でも現代のこのSNS社会では善の部分しか求められない。悪はほんの少しでも見せられない。それが演技だとその悪の部分を見せることを求められる。自分の中の毒を出すことがキャリアを積むのにつながる。こんなおもしろい作業ってないな、と。悪役って、心のデトックスだと思います。

Q.演じる上で心がけたのはどんなことですか?

今回、台本を読んで山沢の言動をシンプルに表現しようと思いました。アクションも無駄がなく、シャープな感じ。感情の起伏も出さず、頭にあるのは「明日、遊ぶ金があればいい」ぐらい。演技プランもいろいろな想像をしますけど、「ここで(俳優として)布石を残そう」はないです。役に徹したいし、山沢は『ミラー・ツインズ』の中で、実は次の展開を動かす重要な役です。その部分をぼやかしてしまったら、作品の中での役割を全うしていない、ということになるので。

Q.山沢と妹・千鶴の関係について、どう思いますか?

磯山さんが妹役と聞き、テンション上がりました。「おおっ!」と(笑)。山沢は妹にも甘えてますよね。声のトーンが妹と話すときはちょっと上がる感じ。何考えているのかわからない男の、唯一の人間味が出るのが妹とのやりとりだと思います。

<磯山さやかコメント>

左から)磯山さやか、高橋克典

Q.山沢兄妹の見どころは?

この兄妹の関係は特殊といえば特殊。どこか家族の絆を忘れていなくて、その切なさ、気持ちが伝わるよう意識しました。一緒の場面はありませんが、新羅さんと兄と妹に見えていればいいですね。台本を読んで私が興味を持ったのが、圭吾さんを通し事件被害者の心情を丁寧に描いているところです。それは千鶴にも通じるところがあって、身内に兄のような乱暴者がいるため、いろいろ迷惑をこうむってきたはずなんですよね。千鶴は何かの事件の被害者家族ではありませんが、「兄がいるせいで楽じゃなかった」というところを表現出来れば、と思っています。

Q.磯山さんにきょうだいは?

兄がいますが(山沢と違って)すごく優しいです(笑)。姉もいて、姉は一緒にいると私のほうがお姉ちゃんみたいになるんです。

Q.千鶴も一見、おとなしい女性ですが?

そうですね。決して単純な女性ではないと思います。でも誰だって普通に生きていても、いろんな一面を見せると思うんです。この作品は、平凡に生きている人にだって、こんな驚きの一面があるんですよ、ということに気づかされる内容で、「あれ、自分にも他人からしたら驚かれる一面を持っているかも」と思わずにいられないというか。一見、現実離れした話のようですけど、実はすごくリアルに人間を描いている気がします。

番組概要

オトナの土ドラ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ Season1』
<放送日時>
5月4日(土)23時40分~24時35分
<出演者>
藤ヶ谷太輔 
倉科カナ 
渡辺 大 
武田梨奈 
温水洋一 
村上知子(森三中) 
櫻井淳子
中村久美
佐戸井けん太
石黒 賢 
高橋克典

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。