2019.04.14更新
偶然再会した女の子ふたりが、友情や親友という言葉だけではくくれない関係になり、やがてお互いを想いあう…。FODオリジナルドラマ『百合だのかんだの』は、女の子同士の献身的な姿を描く。脚本は社会派ドラマの巨匠・野島伸司。これまで多数のヒットドラマを生み出してきた野島は、FODオリジナル連続ドラマにおいても『パパ活』『彼氏をローンで買いました』といった大ヒットドラマを執筆。本作は、『パパ活』『彼ロン』に続く第3弾として制作された。
主人公で、大学生の篠原百合(しのはら・ゆり)役を演じるのは馬場ふみか。百合の親友で不動産会社社員の二宮海里(にのみや・かいり)役を小島藤子が務める。大人になって偶然再会した二人は、実は小学校の同級生だった。お互いに手を合わせハグするなど、女性特有のコミュニケーションで再会を喜び合うが、海里の言葉やハグの長さなど、百合は少し違和感を抱き始め…。
本作品は、気軽に視聴できるようコミカルに描かれるシーンも多いが、多様性が求められる現代で、「異性では理解し得ないことも同性ならば分かってもらえる」という、同性同士・友人同士で生きていくという新しい考え方についても投げかけている。
左から)小島藤子、馬場ふみか
今回この役を演じるにあたって、まず野島さんの脚本ということがとても嬉しかったです!FODで配信している『彼ロン』『パパ活』はお話をいただく前から見ていて、野島さんの作品は会話のテンポ感が特徴的で面白いなと思っていました。そして、台本をいただいて、野島さんの感覚がめちゃくちゃ若いと感じました。女の子が大学でしゃべっているシーンがとてもリアルで、お互い通じ合っている感覚で不思議な会話が成り立っていきます。
私は基本男性が好きですが、女友達との距離感がとても近くて一緒に歩くときは腕を組みますし、ふざけてキスをしたこともありますので作品にはものすごく共感できました。女性を好きになる気持ちは自分の中にもあると思うし、誰しもふとした瞬間にそれが訪れるかもしれません。この作品は、今の時代だからこそナチュラルに受け入れてもらえるドラマなのではないかと思います。同世代の方だけではなく幅広い世代の方にも見ていただきたいです!
初めて脚本を読ませていただいた時に「こりゃすごいぞ」と思いました(笑)。今まで演じた事のないキ
ャラクターだったので「自分で本当に大丈夫か?」と不安もありましたが、馬場さんの美しさと魅力に引き込まれすんなり海里になれた気がします、楽しい時間でした。と言いつつ観て下さった方々がどんな反応をするのか今からドキドキです…楽しんで観ていただけたら幸いです。
今回の作品については、女性同士の恋愛を描くつもりは全くありませんでした。離婚や仕事で忙しく彼氏を作らない女性が増えている中で、最後には女性同士で一緒に暮らそうなど、男女の関係が限界にきているように感じます。本質的には分かり合えない、生き物が違うものといるより、分かり合える種族と一緒にいた方が有意義じゃないか。女子がトイレに手を繋いでいくことの延長であり、イイ男がいたらみんなで共有するくらいあってもいいんじゃないかと思います。
キャスティングについては、作品柄からも難航することは容易に考えられたので、馬場ふみかさん、小島藤子さんがこの役を受けてくれたことに感謝しています。二人には借りができました(笑)。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。