Muscat~フジテレビの番組情報

2019.04.13更新

藤ヶ谷太輔「ずっと悪役がやりたかった」ロングインタビューで思いを語る

4月13日(土)23時40分~『ミラー・ツインズ Season1』

公園で園児たちに目を細め…第6話撮影レポート!

Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔主演のドラマ『ミラー・ツインズ Season1』。今夜13日放送の第2話では、いよいよ時を越え、圭吾と勇吾(藤ヶ谷/二役)の運命が重なり、動き始める!

収録は順調で、先日は都内の公園で第6話の収録が行われた。この日は“勇吾デー”。現場に現れた藤ヶ谷は、すっかり役に入り込んでいるようで、フードをかぶり、少し猫背気味に歩く。その姿は勇吾そのものといった雰囲気だ。撮影シーンは、20年前、勇吾自身が誘拐された事件につながりがあると思われる人物を尾行する、という場面。藤ヶ谷にセリフは一切なく、追跡者を険しい表情で見つめたり、ナイフを手にそっと近づいていく。

リハーサルの後、ただ近づくのでなく、どんなしぐさをどのタイミングですれば、勇吾の感情を表現できるのか、監督と話し始めた藤ヶ谷。そこにカメラマンも加わり、歩くスピードなど細かな部分まで調整していく。セリフのない中で、いかに緊張感のある場面が作れるのか、キャスト、スタッフ全員が一致団結して集中する。

撮影が進み、昼になった頃、近所の保育園からか、たくさんの園児たちが公園に。「この仕事をしていなかったら幼稚園の先生になりたかった」というほど子どもが好きな藤ヶ谷は、園児たちの姿に目を細めていた。しかし、撮影が始まるや、そのやわらかい表情は一転。誘拐されて人生が狂った勇吾の怒りや悲しみを、動作の一つひとつで体現していた。

撮影後、そんな藤ヶ谷に現場での様子、役にかける意気込みなどを聞いた。

第6話、公園での撮影シーン

<藤ヶ谷太輔インタビュー>

Q.この作品のオファーが来たときの感想は?

ずっと悪役に挑戦したかったので、「ついに来た!」とテンションが上がりました。ただ、役柄が双子で片方は刑事です、と聞いたときは「そりゃ、大変だ」と思いましたね(笑)。でもこういう仕事をしている以上、素晴らしいチームと素晴らしい作品を作ることが何よりのやりがいだし、喜びでもあります。今回はさらに主演とのことだったので、大変なことも相当あると思いつつ、そういうことも含めて楽しんで演じたいと覚悟を持ちました。この話をいただいたとき、たまたま双子を題材にした伊坂幸太郎さんの小説を読んでいたんです。双子ってどういう感じだろう?と考えていたので、役柄は驚きでした。

Q.いざ撮影が始まっていかがですか?

一人二役で双子というのは、やっぱり難しいです。スケジュールが、圭吾、圭吾、勇吾、圭吾となっていると心がザワつくときもありますけど(笑)、それぞれの心情を理解して、落ち着いて演じるようにしています。

Q.しかし1日のうちに“二役を交互に”演じるのは大変ではないですか?

そうとも言い切れないんです。“圭吾デー”が続いていたとして、急に勇吾を演じると戸惑ってしまうことがあるし、逆にずっと勇吾を演じていると気持ちがアウトローになっていて、そこで圭吾と恋人・里美のやりとりをピンポイントで演じなくてはいけなくなると、優しい気持ちを作るのに時間がかかることもあります。圭吾と勇吾を交互に演じることが気持ちの切り替えに役立ってくれています。

Q.双子を演じていて、苦労した点は?

圭吾と勇吾は一卵性の双子なので、“ほぼ一緒”です。どこまでの“ほぼ”なのか、撮影に入る前、監督さんやプロデューサーの方々と話し合いました。もともと区別をつけやすくするため、どちらかを左利き、どちらかを右利きにしようとか、どちらかは目の下のクマを強調しようとか、片方だけヒゲを生やそうとかいう話も出ました。でも一人だけしかヒゲが生えてなかったら、ヒゲを付けたり取ったり、それだけで時間がかかってしまいます。この作品において必要なのはそういうことではない気がして。気持ちの面をしっかり作って、それぞれを演じることになりました。

Q.撮影が進み、作品に対する印象や捉え方に変化はありましたか?

もともと台本を読んだとき、複雑に張り巡らされた伏線が回収されるところや、登場人物の“裏の顔”が明らかになる瞬間にハッとしていました。どの展開も「ここでこう来るか!」というグッドタイミングで、視聴者の方も「多分、こうじゃないか」といろいろ推理しながらご覧になると思うんです。それが当たったとしても、そこからさらなる裏切りが待っているはずです。そんな練りに練られた台本を映像にしたとき、さらに面白くしなくては、というプレッシャーはあります。でも、実際に共演者の皆さんと対面してお芝居をしていると、どんどんシーンが膨らみ台本を読むだけでは理解しきれなかった部分が見えてくるので、現場でよく興奮しています(笑)。

双子を区別するために、目の下のクマを強調しヒゲを生やそうという案も…

Q.双子という設定で、「こんなところを楽しんでほしい」という部分はありますか?

きっとどこかでふたりが対面するんじゃないですか(笑)。勇吾が圭吾に扮して悪さをする、なんて場面も出てくるかもしれません。里美をめぐっての激しい対立もあるかも…。

Q.藤ヶ谷さん自身は、圭吾と勇吾のどちらに近いですか?

弟の圭吾に比べ、兄の勇吾のほうが精神年齢が低い感じで演じているので、いいか悪いかわかりませんけど、きっと勇吾だと思います。勇吾は思ったことは何でも言うし、やりたいことも我慢しないし、したいことがあればすぐ行動に移しますし。自分の行動を振り返ると、ほぼ勇吾ですね(笑)。

Q.藤ヶ谷さんはKis-My-Ft2としてアーティスト活動をしていますし、バラエティ番組でも活躍しています。俳優業はどういう気持ちで取り組んでいますか?

とにかくもっと演技の経験を積みたいです。この現場でありがたいのは、高橋克典さんや石黒賢さんなどキャリアのある方の胸を借りてお芝居ができることです。これまでいろいろな現場で様々な経験をされているので、「こういうときはどう対応したんですか?」と伺うと、ためになるアドバイスを下さるんです。

Q.もし藤ヶ谷さんが双子だったら?

きっと仲はいいんじゃないかな…。両方とも芸能活動をしていたら、バラエティ班と俳優班にしっかり分かれて活動したいです。ふたりで同じことをやっていたら、自分たちだけでなく見ている人もこんがらがっちゃうでしょうから。ライブはそのとき出たいほうが出演するか、前半と後半に分かれて出るか、臨機応変にできたら(笑)。ふたりとも別の仕事をしていたら、恋人にもう一人を合わせ、どちらが自分の彼氏なのか分かるか確かめたいですね(笑)。

Q.圭吾と勇吾は顔こそ同じですが、性格は正反対です。藤ヶ谷さんにも驚くような一面はありますか?

もしいまの仕事をしていなかったら、幼稚園の先生になりたかったです。資格だけでも取りたかったんですけど、10代の頃から芸能活動をしていたので、物理的に難しくて諦めました。今回、公園でロケをしていたとき、幼稚園の子どもたちや小学生の子たちが遊びに来ると、それだけで癒されてましたね(笑)。ヘラヘラしている僕を見て、スタッフさんたちも「子ども好きなんだ!」と驚いていました。

Q.意外性があり、藤ヶ谷さんに親近感がわく方も増えそうです。

デビュー当時からキスマイのライブでは会場のテンションが上がるようみんなを煽っていたし、攻めの姿勢で臨んできたので、子どもが好きなんていうとイメージが崩れるかも、なんて以前は勝手に思い込んでいたんです。でもいろんな活動をさせてもらう中で、もっと素の自分をさらけ出していいのかな、と思うようになりました。俳優としても今回は一人二役も初、本格的な心理サスペンスも初、刑事役も初と“初めてづくし”なんです。真摯な気持ちを忘れることなく、果敢にいろいろな役柄に挑戦してステップアップしていけたら、と思っています。

石黒賢、高橋克典

番組情報

オトナの土ドラ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ Season1』
<放送日時>
4月13日(土)23時40分~24時35分
<出演者>
藤ヶ谷太輔 
倉科カナ 
渡辺 大 
武田梨奈 
温水洋一 
村上知子(森三中) 
櫻井淳子
中村久美
佐戸井けん太
石黒 賢 
高橋克典

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。