2019.04.10更新
“つい素通りしてしまいがちなコト”や“特に旬でもないコト”を番組なりに調べて 、毎回ゲストと共に語っていくトークバラエティ『石橋貴明のたいむとんねる』。4月8日の放送は、ゲストにおぎやはぎの矢作兼を迎え「時代を超えて語り継ぎたい 崎陽軒のシウマイ弁当、その食べる順番」をテーマにお届けした。今回の進行役は永尾亜子アナウンサーが担当。
崎陽軒の「シウマイ弁当」は、昭和29年4月に発売され今年で65周年を迎える駅弁の代表格。シウマイをはじめとした10種のおかずが入った弁当は、今なお1日2万4000個を売り上げている。テレビ業界ではロケ弁として愛され、芸能界にもファンが多いとか。
それだけに食べ方は人それぞれ。コミケでは食べる順番にフォーカスした「食べ方図説 崎陽軒のシウマイ弁当編」(以下、「食べ方図説」)が発売され、2時間で完売したという。
さあ、石橋貴明と矢作の食べる順番はどうなっているのだろうか。
まずはタケノコから手をつけるという矢作。「そのあとシウマイを4(個)いった後に唐揚げ。最後にシウマイを堪能する」という食べ方に、「待った!」をかける石橋。
「それは行き過ぎだろう。俺はシウマイ2~3(個)で唐揚げにいきたい」と早くも論争が白熱してくる。
さらに5個あるシウマイをどの位置から食べ始めるかというテーマに発展し、野球好きの石橋は2つ重なっているうちのひとつを食べて「(弁当を横置きにすると野球のボールカウントの)ワンボール、スリーボール」みたいになると熱弁。また、ご飯もストライクゾーンに見立て「インハイ、上段内側から食べる」と語り爆笑を誘った。
ちなみに「食べ方図説」の調査によれば、石橋と同じインハイのご飯から手を付ける人は621人中242人で、第1位だそうだ。
次は「有名人こだわりの私の食べる順番カタログ」と題し、シウマイ弁当のファンが登場した。
まずは中華料理店「Wakiya―笑美茶棲」のオーナーシェフ脇屋友詞さんが登場。
新幹線などで食べる機会が多く、お供にはビールがマストだという脇屋さん。前半はビールのおつまみとして楽しむそう。最初に手をつけるのはシウマイで、次は薄口に味付けされたタケノコ。卵焼き、かまぼこ、鮪の照り焼き、唐揚げとたたみかけたところで、残ったシウマイと甘辛く煮た切り昆布でご飯を食べて締める。
続いて登場したスピードワゴンの井戸田潤は、最初にシウマイ、最後に唐揚げを食べると紹介された。
ちなみに石橋がシウマイ弁当のなかで注目する具材はタケノコ。「打って守れて走れる究極のユーティリティプレーヤー。ツーストライクのノーボールからの外にスライダーいくみたいな」と独自の見解を披露。
シャキッとした歯ごたえとほのかな甘みが「またシウマイにいきたいな」と思わせるいいアクセントになっているそう。
さらに「シウマイ弁当」が作られている横浜工場で働く人にも何から食べ、どれで締めるかインタビューを敢行。その回答はまちまちで、好き嫌いが分かれる杏子(アンズ)は、「食べられない」と答えるスタッフもいて……。
実は石橋と矢作も「杏子は食べない派」。しかし、「食べ方図説」では、締めるおかずの第1位と聞いて驚いていた。
最後に登場した有名人は「崎陽軒」の三代目、野並直史社長。これまで1000個近く「シウマイ弁当」食べてきたという社長の食べ方には、おいしく食べられるヒントが散りばめられていた。
たとえば、シウマイにはカラシをドーナツ状にかけ、中央に醤油を垂らしてこぼさない工夫をしているという。
社長が最初に食べるのはご飯で、中央の梅干しを外し梅のエキスが染みたご飯が「うまい」とか。さらに梅干しの位置をずらし、新たに旨味を染み込ませておくというテクニックを披露した。
また、鮪の照り焼きを「ほぐしてご飯の上にかけて食べても美味しく食べられる」というアイデアには、石橋と矢作も思わず歓声をあげていた。
社長は最後に「定番の『シウマイ弁当』はこれが完成形。変えるつもりはありません」と語り、伝統を引き継ぐ姿勢と覚悟にリスペクトする石橋だった。
今回は「シウマイ弁当」という小さくも巨大な宇宙で遊びまくった石橋と矢作。みなさんの食べ方と比べていかがだっただろうか?
文=パンチ広沢
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