2019.03.22更新
安部さんがデザインしたセットのイメージ図
明石家さんまさんが、メインキャスターを務めることでも話題の『フジテレビ開局60周年特別企画 めざましテレビ×明石家さんま 平成エンタメニュースの主役100人“ムチャ”なお願いしちゃいましたSP』。
今年4月に25周年を迎える『めざましテレビ』(以下『めざまし』)ですが、さんまさんが出演するのは約20年ぶりとなります。番組には、『めざまし』の歴代キャスター、エンタメキャスターらも総出演し、過去6000回以上の放送を徹底分析、「平成エンタメニュースの主役100人」を選出し、“ムチャ”なお願いをするという一夜限りのスペシャルな内容です。
フジテレビ開局60周年×『めざまし』25周年を飾る超大型特番だけに、そのセットも豪華そのもの。そこで、セットデザインを担当する安部彩(フジテレビ美術制作センター)に、「現在制作中」だというセットについて聞くとともに、そのデザインも初公開します!
Q.超大型特番となりますが、セットのコンセプトは?
フジテレビを象徴するような空間がいいと思い、そこからすぐに「(フジテレビ社屋の)球体展望室」のような「球体」が思い浮かびました。制作からは「アカデミー賞のようなイメージで」とリクエストがありましたので、球体の中にアカデミーの受賞会場があるような、アワードっぽい雰囲気にしよう、と。色味としては、金、銀、赤じゅうたんといったアカデミーぽいものと『めざまし』のキーカラーであるオレンジを組み合わせて華やかさ、温かみを意識しました。
Q.特にこだわったポイントといえば?
出演者の後ろにある巨大モニターツリーでしょうか。『めざまし』の25年とフジテレビの60年のビッグデータが大量に映し出されるとのことでしたので、「データが集約されている」といったイメージになるように配置をしました。30台ほどのモニターが組まれているのですが、結構なインパクトがあると思います。ただ、一斉に出る映像を制御するのはかなり大変だそうです。
あとは、セットの上半分をバーチャルにしてCGで制作しています。番組のオープニングと連動して、花火が上がったり、きれいな夜景が見えたりしますので、ぜひオープニングからご覧いただきたいですね。また、ドーム型の天井、柱に窓があって、というのは球体からのイメージなので、球体に来たことがある方は「見たことがある」と思っていただけるかもしれません。
Q.メインキャスターは明石家さんまさんですが、さんまさんを意識されたところは?
まず中央に、さんまさんと“めざましくん”の巨大なオブジェがあるのと、さんまさんはよく指し棒を使われますので、それもスペシャルなものを用意しました。さんまさん、三宅正治アナウンサー、永島優美アナウンサーが立たれるMC台も広く作っていますが、いろいろな番組を見ても思うのは、さんまさんはたぶんそこにじっとしてはいないのではということ(笑)。MC台の前に出て進行されてもいいように、スペースは作っています。
Q.4月からリニューアルする『めざまし』のセットも手掛けたそうですが、そちらはどのようなセットに?
『めざまし』のモチーフである太陽のロゴを全面に押し出す感じです。「太陽の光」をテーマにしつつ、光を感じられるオブジェを多めに入れる予定です。例えば、太陽型のLED、以前から入れていたステンドグラスです。色味はオレンジを基調に、床はテロップの色と合わせたブルー、ピンク、オレンジで配色します。朝のフレッシュ感がお伝えできるようなセットにできるよう心がけています。
<安部彩プロフィール>
2006年入社。現在の担当番組は『めざましテレビ』『直撃LIVE グッディ!』『アオハルTV』など。過去にはドラマ『恋仲』『好きな人がいること』なども手掛けた。安部さんのお仕事が見られる「フジテレビジュツのヒミツ」のページはこちら
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。