2019.03.08更新
『トレース~科捜研の男~』(毎週月曜21時)で、主人公の真野(錦戸亮)やノンナ(新木優子)の同僚である科捜研法医研究員・水沢英里役を演じている岡崎紗絵さんは、いま最も注目されている若手女優のひとり。メガネ+白衣の“リケジョ”姿も話題になった岡崎さんに、今回の役柄に対する思いや、撮影の裏話を伺いました。
――今回のチームの印象からお願いします。
温かい人ばかりなので、とても居心地が良いです。現場にはいつも笑顔が溢れているような印象で……。仲良くやらせていただいています。
――ドラマの内容がとてもハードですが……。
そうですね。残酷だったり、悲しかったりする事件が題材ですけど、作っている私たちは結構、みんな一緒になってしゃべったりする機会も多いので、回を重ねる度にチームワークが良くなってきているんじゃないかなと思っています。
――法医研究員の水沢英里というキャラクターを演じるにあたって、特に意識されていることは?
錦戸亮さん演じる真野さんが、事件の真実をつかむために動いて、ノンナ(新木優子)ちゃんもタッグを組んでついていく、という形なので、お仕事を真面目にやるというのはもちろんなんですけど、英里と、相楽(山崎樹範)さんと市原(遠山俊也)さんは、事件とはちょっと別のところで、どこかホッとするような空気感を作れるような役どころではあると思うんです。よく飲みにも行ってますしね(笑)。あと、英里は結構人のことを見ているというか、観察しているようなところもあって、年齢の割に大人なキャラクターでもあると思うんです。相楽さんや市原さんよりキャリアは全然短いんですけど、どっしりしている感じというか。市原さんに突っ込んだりするシーンもありましたからね。そういう部分は意識しています。
――裏設定的な部分もあるのでしょうか?
最初から決まっていたわけじゃないんですけど、みんなで「恋愛したいよね」みたいなことを話していて……。相関図の矢印で言えば、市原さんは海塚(小雪)さんのことが好きでずっと片想いしていて、ノンナちゃんは徐々に真野さんに惹かれていて……という中で、相楽さんは役どころでは奥さんと娘さんがいるという設定みたいなんですけど、それが描かれるのかどうかはまだ定かではなかったから、「俺も恋愛したい!」っておっしゃって。だから、私も「これは、猪瀬(矢本悠馬)くんかなぁ」みたいな。そんなに会うことはないんですけど。鑑識の沖田(加藤虎ノ介)さんは、英里のことが気になっているみたいで。そういうのがあると面白いな、と思って。猪瀬さんへの眼差しとかも変わってきますからね(笑)。
――7話では合コンシーンもありましたし。
そうなんですよね。仕事に人生のすべてを捧げたくない、みたいな(笑)。プライベートも充実させたい、という等身大の女子という感じはしますね。
――メガネ姿も素敵です。
あれは、監督からの提案だったんです。やっぱり、分かり易く“リケジョ”という印象が出ますよね。服もシャツで、第1ボタンまで留めているので、見た目は真面目な印象なんじゃないかと思います。ただ、中身は明るいですし、合コンとかにも積極的に行くような感じなので、そのギャップも面白いんじゃないかな、と思います。
――錦戸さんとお芝居されてみての印象は?
真野さんは口数も少ないですし、とてもクールな印象のキャラクターなんですけど、錦戸さんご本人は、笑顔がとても素敵な方で……。笑うと凄く柔らかくて、お話しているときも優しい雰囲気をお持ちの方だと思いました。普段、撮影の合間もみなさんと楽しそうにお話されている姿を見ているので、役柄とは随分印象も違いますね。
――難しい役どころですし。
感情を表に出すのではなく、内に秘めている感じですし、過去の事件が壮絶だったということもあるので……。これから徐々に、真野さんの過去や事件の真相も明かされていくわけですけど、最後はどうなるのか、というのは私自身も楽しみにしているんです。
――新木さんはいかがですか?
新木さんとは今回初めてご一緒したんですけど、全然そんな距離感を感じさせないような方です。フランクですし、いつもニコニコしているし。常にいろいろな方と話しているような印象もあったりするので、新木さんがいるだけ現場がパッと明るくなりますね。
――英里さんとしては、ノンナの恋の行方も気になっているのでは?
どうなっていくんでしょうね?(笑)。事件を追うことが本筋ですけど、ちょっとホッとするという意味で、恋愛要素もあると思うんですけど、そちらの展開も楽しみです。
――科捜研が舞台ということで、実際にお芝居をされる中で何か発見はありましたか?
例えば、いろいろなお部屋がある中で、除菌するようなクリーンルームがあったりするのはセットを見て知りました。お仕事は、本当に細かい作業というか、地道な作業が多いので、そういうことが好きじゃないとできないな、と思いました。根気が大事だと思うんです。タバコのフィルターを刻むシーンもあったんですけど、あれはフィルターを切った後に、外側の紙をまた小さく切っていくんですけど、手先が器用じゃないと出来ないです。あと、集中力と忍耐力(笑)。真野さんが言っているように、何事にも先入観を持たないで取り組まないといけないお仕事なんじゃないかと思いました。
――今後、ドラマはどうなっていくんでしょうね?
真野さんの事件がどういう風に進んでいくのか、というのは私も気になっています。警察は正義なのか、という部分……それは幼い真野さんが肌で感じてしまったことなのかもしれないですけど……。
――不気味な笑顔の壇(千原ジュニア)さんの存在もありますしね。
気になる!(笑)。これから先も、25年前の事件に関わっていた人たちが出てくると思うんですけど、その中で壇さんがどう関わっているのかは気になります。もしかしたら私は、撮影でジュニアさんとご一緒する機会がないかもしれないですけど。『VS嵐』のときにご一緒させていただいたのが最初で最後なのかな?(笑)。役柄も警察の凄く上の立場の方ですしね。
――最後に、視聴者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
いろいろな事件が描かれて、真野さんとノンナちゃんがそれに向かっていくわけですけど、事件とは別に、ひとりの人間として考えさせられるような部分もたくさんあるドラマだと思います。「大切な人に想いを伝えられているのか」とか、いろいろなテーマが回ごとにあると思いますので、そういうところを感じていただけたら嬉しいです。あとは、英里も気にしている、真野さんとノンナちゃんの恋もどうなるのか楽しみですし、ちょっとホッとできるような、科捜研メンバーのシーンも楽しんでいただけたらと思います。
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