2019.02.21更新
2月21日(木)の『直撃!シンソウ坂上』では、日本初の連続テレビアニメ『鉄腕アトム』を生み出し、『火の鳥』、『ブラック・ジャック』、『リボンの騎士』、『ジャングル大帝』など、数々の代表作を持つマンガの神様・手塚治虫を特集。番組では、手塚の長女・るみ子や、『デビルマン』、『マジンガーZ』などの代表作で知られる漫画家・永井豪など、さまざまな関係者への綿密な取材や、手塚プロ提供の貴重映像などをもとに、昨年生誕90周年のメモリアルイヤー、そして今年2月9日に没後30年を迎えた手塚の意外な素顔に迫る
番組ではまず、700作ともいわれる手塚作品の中から、特に人気が高く記憶に残る手塚アニメ5作品を大公開。世代を超えて楽しめる秘話・エピソードを交えて紹介する。さらには、(日本テレビ系列『24時間テレビ』で放送された)手塚が手がけた日本初の2時間アニメを紹介。ここで発揮された「マンガの神様」の細かすぎるこだわりと熱い思いに迫る。
天才の名をほしいままにした手塚だったが、その才能と仕事のオファーを断らない性格から、全盛期には連載・読み切り合わせて15本もの作品を同時進行しており、原稿の締め切りを守れない一面もあった。番組では、布団に寝そべりながら原稿の締め切りを延ばしてもらえるよう電話で交渉する手塚をとらえた貴重な映像を公開。他にも、当時の手塚のスタッフからは手塚が旅行先の鹿児島から驚きの方法で東京に原稿を届けたエピソード、『鉄腕アトム』の主人公・アトムをはじめ多くの手塚アニメ作品で声優を務めた清水マリからはアニメ制作の遅れから驚きの方法で声の吹き込みを行ったエピソードなどが明かされる。極めつきは、1963年の大みそかに放送されたアニメ『鉄腕アトム』の逸話。なんと、この日は30分ある放送時間のうち、6分ぶんしかアニメを制作することができなかった。すると、手塚は今では考えられない奇想天外な方法を用いて(アニメが6分しかないのに)30分の放送を乗り切った。ある意味、放送史に残るその驚くべき方法とは一体!?
さらに、手塚の娘でプランニングプロデューサーの手塚るみ子が、父・治虫が最後に過ごしたアトリエを公開。さらに、アトリエにあったものの鍵を紛失していたことから約25年間開けられることのなかったキャビネットから5年前に新たに発見された手塚の遺品の数々が特別に公開される。遺品の中には、医学博士である手塚がどうしても乗り越えたいとあがき続けてきたコンプレックスを象徴するような一品も。さらに、亡くなる半年前に、当時『AKIRA』で一世を風靡(ふうび)していた大友克洋に寄せた文章も見つかる。そこに書かれていた“天才・手塚治虫”のイメージとはかけ離れた、意外すぎる内容とは!?
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