2019.02.11更新
鑑定結果こそが真実――凄惨な事件に遭遇した過去を持つ“科捜研の男”真野礼二(錦戸亮)が、新人の法医研究員・沢口ノンナ(新木優子)らとともに、事件の裏で闇に葬り去られようとしている真実の欠片を見つけ、亡くなった被害者の思いや無念を明らかにしていく姿を描く『トレース~科捜研の男~』(毎週月曜21時放送)。1話完結のこの物語の中で、少しずつ描かれているのが、真野の家族が殺害された「武蔵野一家殺人事件」です。そして、ドラマの縦軸になっているこの事件と何らかの関わりがありそうな人物と目されているのが、千原ジュニアさん演じる壇浩輝です。
壇は、史上最年少で警視庁刑事部長に昇任したエリートですが、まとっているその雰囲気はどこか不気味……。演じているジュニアさんによれば、「エリートで、すごい若さで刑事部長に上り詰めたす頭の切れる、そして家柄もいいという人間が持っている闇という部分を一応は演じてるつもりです。僕自身、今後どうなるかよくわからないんですよね。だから、どうなってもええようにやってますけど(笑)」とのこと。ちなみに、監督からは「『本当に気持ち悪くやって下さい』と言われました(笑)」とおっしゃっていました。
壇の登場シーンはいまのところセリフもほとんどありませんが、ニヤッと笑うだけでもそのインパクトは十分。ただ、ジュニアさん自身はセリフ量が少ないことに対するもどかしさもあるのではないか、とうかがうと、「いや、もどかしさはないですけど、それだけ難しいことを与えられてるな、という思いはありますね。セリフで説明させて頂けない難しさというか」と語っていました。
ジュニアさんといえば、しゃべりの達人であることは誰もが認めるところですが、映画やドラマの世界でもその存在感が高く評価されています。2018年に公開された主演映画「ごっこ」(熊澤尚人監督)でも、父親らしい顔の裏に狂気を内包する、二面性のある役柄を演じて大きな話題を集めました。そんなジュニアさんは、バラエティー番組とお芝居の世界では、どのようにスイッチを切り替えているのでしょうか?
「基本、ドラマは朝早いんで。バラエティーでこんなに朝早くから(カメラを)回すことないですからね。なので、午前と午後で分けてます。午前はドラマですね。PMはバラエティー(笑)」。
芸人さんが映画やドラマに出演することは珍しいことではありません。同時に、多くの芸人さんがお芝居の世界でも高い評価を得ています。舞台の上で存在感を示すことに関して、彼らはスペシャリストなのですから当然と言えば当然なのですが、今回の出演に関して、芸人仲間の間でどのような反響があった尋ねると、「『ぜんぜん出てませんやん』と(笑)。『月9に出る言うから、さぞかしかと思ったら、全く出てませんやん!ようあれで出る言いましたね』と言われましたね。エンドロールで名前のテロップが出てから(画面に)登場することはなかなかないですからね、ドラマで。もうエンディングもエンディング、初回はスペシャルで30分拡大やから、『月9』言うてますけど、『月10』入ってから出てますからね(笑)』と笑わせてくれました。
ただ、強烈なインパクトを与えたキャラクターゆえに、SNS上でもジュニアさんの怪演ぶりは当然話題に。それほどの存在感を持つジュニアさんご自身は、今後も役者としてやっていきたいという気持ちもあるのでしょうか。
「いやいや、それはもちろん声かけて頂けたらやらしてもらいたいなと思いますけど、自ら役者で!みたいなことはないですけどね」。
最後に、もうひとつSNS上で話題になっていたことをうかがってみました。ジュニアさんといえば、いつ服を脱いでも笑いがとれるように、と普段から必ず赤いパンツをはいていることを公言しています。ということは、壇を演じているときも、スーツの下は例の赤パンツなのでしょうか?
「なるほど。そこはね、ミステリアスに。ファンタジーにしておきます(笑)」。
どうやらその真実が解明されることはなさそうです。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。