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2019.02.03更新

船越英一郎の付き人が『トレース』に出演!カツさん語る師匠との32年

2月4日(月)放送

船越英一郎の付き人歴32年…愛称“カツさん”とは?

船越英一郎さんの付き人 南雲克弘さん(53)

『トレース〜科捜研の男〜』で、たたき上げのベテラン刑事・虎丸を熱演中の船越英一郎さんですが、その脇を固めるひとりの捜査員がいます。先週放送した第4話に捜査員Aとして登場したのが、南雲勝郎さん・53歳。南雲さんはドラマの中では部下でしたが、実生活では船越さんを32年にも渡り、細かにサポートする「付き人」なんです。皆さん、船越さんが出演するドラマにはほとんど出ているカツさんのこと知っていましたか?船越さんと過ごすのは年間362日という超!ベテラン&敏腕付き人カツさんにたっぷりとお話を聞いてきました!

新木さんの右側がカツさんです

カツさんは付き人でいる時は本名の南雲克弘(かつひろ)さん、役者としての名前は勝郎(かつろう)さんになります。「郎」は船越英一郎の「郎」をもらったとか。なぜ付き人が役者としても活躍しているの?『トレース』撮影の合間に、カツさんに密着すると…。
本番前に船越さんやスタッフと台本の内容をチェック、さらにセリフの読み合わせも。もちろんこの日のスケジュールもばっちり把握していて、船越さんに何を聞かれてもテキパキと答え、スタジオ間の移動・準備もスムーズに行われていました。
船越さんは「カツ」と、スタッフからは「カツさん」と皆から頼りにされている南雲さん、そもそもなぜ船越さんの付き人になったのでしょうか?

睡眠時間は3時間!最初は「大変」でも「苦ではなかった」

南雲さん「もともと真田広之さんとかブルース・リーになどに憧れて高校時代から役者になりたいと思っていたんです。歌ったりアクションができたり、そういう俳優になりたいな、と。そこでJAC(ジャパンアクションクラブ)の養成所に入りました。しかし怪我や故障も多く、2年ほどで船越さん主宰のミュージカル劇団「MAGAZINE」に入団しました。船越さん演出の厳しい稽古、舞台にチャレンジさせていただきました。船越さんは本当に厳しかったし怖かったんですよ。1年ほど経ったところで、船越さんの付き人になりました。正直言うと、最初は付き人になるのは嫌だなと思っていたんです。辛そうだな…って、笑。確かに大変でしたけど、私の中では苦ではなかったんです」

しかし、付き人と役者の両立は想像を超える忙しさだったとか。睡眠時間もなかなか確保できず…。

南雲さん「1日の生活は、朝船越さんの家に行って本人を起こして、入浴してもらっている間に出発の準備をして。撮影現場に行き、終日付いて仕事を終えたら、次は飲みに行くことも。次の日はまた自宅に迎えに行く、という生活です。平均睡眠時間?だいたい3時間くらいでしょうか…。
劇団員との両立はすごく大変でした。船越さんのスケジュールはマネージャーさんが管理していますが、現場での管理や衣装を着る順番等は衣装さんとすり合わせた上で、私が把握していなければならなかったですし、劇団の経理的な仕事も任されるようになり、ますます忙しくなってしまったのです。10年以上頑張ったものの、“これでいいのかな”と疑問に思うようになり、ついに役者との両立はやめて付き人に専念することに決めました」

362日は船越さんと一緒!ハワイ旅行にも同行し…

現場で見た、台本の読み合わせはスタジオに来る前から行っていたことが判明!

南雲さん「台本の読み合わせは当時から今も続いています。船越さんは基本的に前日にセリフを頭に入れていますが、その読み合わせは私と一緒にやっています。自宅で、または移動の合間、撮影の待ち時間など。船越さんが台本を覚える時間はもちろんその分量によりますが、通常は1時間程度で覚えてしまいます。それは本当にすごいと思いますよ。
休みですか?お正月の3日間くらいですかね。362日は船越さんと一緒です。船越さんがオフのときも、一緒に体のメンテナンスに行ったり、家で一緒に映画を見て昼食をとってくつろいだり。船越さんはとにかくたくさん勉強されるので、その勉強にお付き合いしたり。」

「プライベートでは船越さんの知人やお仲間たちとの旅行にも一緒に連れて行っていただいています。ハワイなどビーチリゾートには何度も行っています。お子さんが小さいときはプールに何時間も入っていたこともありますし、笑。私がお子さんを旅行に連れて行ったこともあるんですよ」

「京都でのドラマが続いた最初のころ(30年ほど前)は、マンションを借りていて、同じ部屋に住んでいたんです。その時はさすがに一緒にテレビを見ていて、ぴしっと背筋を伸ばしているのがしんどくて、少しずつ体勢を崩していきました、笑。一人になりたいな、と思ったことはあったかもしれませんが、今は記憶にないですね」

演じることを学ぶ日々「船越さんの言い方に似ていたよ」と言われることも

南雲さん「船越さんが出演するシーンに登場する役をいただいています。もう100本は出させていただいているのではないでしょうか。本来は独立できればよかったのでしょうけれど、どこか自分には難しい部分もあって、このようなスタイルになりました。自分では意識していないのですが、周りから“船越さんに言い回しが似ていたね”と言われることも。
船越さんはよく“役作りは思い出作り”と言います。自分には思い出はあるけれど、役名の「A」にはまだ思い出がない、と。だから、役名の「A」の台本のセリフだけではなく、ちゃんと過去の思い出を作ってあげて、それを基盤にして人間ができあがるように演じなくてはいけないのだ、と。台本も最低30回は読み込まなければいけない、と言われます。最初は単なる読み物として、次はもし自分が演じるとしたら、という三人称で。最後は一人称、すなわち役になりきって読み込みます。実はこれってすごく難しいんですよ、笑」

船越さんが100歳、私が95歳まで!? 死ぬまで続けたい仕事

船越さんもカツさんに対してこんなことを言っていました。
「カツは本当に温厚。32年一緒にいて激高したところを見たことないよ。俺がイライラしても、冷静沈着だからね。カツには金庫のことも任せているから、カツがいなきゃ俺は何もできないんだよ」

南雲さん「船越さんとこれだけ長く一緒に居られるのは、わかりやすい“船越様〜”みたいな感じではなく、私も“それは違います”と、正直に言うようにしていますし、そういうところが信頼をしてくれている部分ではないかな、と。このお仕事を続けていきたいですね。船越さんとは家族以上の関係、絆があります。肉親ではなく、すごく表現しにくいのですが特別な存在ですよね。変な言い方ですが、“南雲克弘でいるための人”かな、と。決して自分が犠牲になっていると思っているわけではなく、お互いが良くなるようにやっていることだと思って続けている仕事なんですよね。それが今までやってこられた理由なのかもしれません」

「いつまで?船越さんか私が死ぬまでは続けるのではないでしょうか。船越さんが100歳、私が95歳くらいがいいですね、ちょうどふたりともぼけてきて、笑。お互いに年を重ねて健康にも気を使わなければいけないと思い、朝食には毎朝生野菜と、あと酵母菌なども入れてスムージーを二人分(船越さんと南雲さんの分)を作ってそれを飲んでから現場入りしています!」

2月4日放送の『トレース〜科捜研の男〜』第5話にもカツさんこと南雲勝郎さんが捜査員Aとして登場しますので要チェックですね!

番組情報

<タイトル>
『トレース~科捜研の男~』
<放送日時>
毎週月曜21時~21時54分 
<出演者>
錦戸亮 新木優子 山崎樹範 岡崎紗絵 矢本悠馬 加藤虎ノ介 山谷花純 ・ 小雪 ・ 遠山俊也 篠井英介 千原ジュニア ・ 船越英一郎

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。