2019.01.11更新
『ひよっこ』、『この世界の片隅に』で見せた確かな演技力と、バツグンの透明感で一躍スター女優となった松本穂香さんと、映画「シン・ゴジラ」、『わろてんか』など多数の作品で存在感を増している松尾諭さん。そんな異色のふたりが主演を務めるドラマ『JOKER×FACE(ジョーカー・フェイス)』が、1月14日(月)にスタートします。
そこで、松本さんと松尾さんのスペシャル対談をお届け! 動画投稿者役の松本さんが“ダメなおっさん”役の松尾さんをハメ、犯罪ギリギリの動画制作の片棒を担がせるというスリリングなストーリーながら、おふたりの間にはどこかほんわかとした空気が。それぞれが演じる役、撮影現場でのエピソード、お互いの印象など、素顔が感じられるトークが繰り広げられました。
左から)松本穂香、松尾諭
Q.今回、W主演で出演が決まった時の感想は?
松本:共演シーンはなかったのですが、松尾さんも私も連続テレビ小説『ひよっこ』に出ていたので、その松尾さんとW主演というのは本当にすごくビックリしました。あとは、私が演じる流川がYouTuberならぬ“NewTuber(ニューチューバー)”という動画投稿者で、今までに演じたことがない役で。今までは、わりとボーッとした人の役が多かったので(笑)、今回はハキハキとしたテンションの高い役ですし、松尾さんとふたりで楽しそうだなと思いました。
松尾:僕とW主演って、松本さんからしたら、「なんでこの人と?」と思ってるんじゃないかな、というのは先週くらいまで思っていました(笑)。『ひよっこ』では、打ち上げのときにお会いするくらいだったんですが、最近、だいぶ打ち解けてきて…。そろそろクランクアップですけど(笑)。
松本:あははは! そうですね。
松尾:打ち解けてる? いや、まだかな。ようやく「穂香ちゃん」って言えるようになったくらいだし。松本さんも僕のことは「松尾さん」って言いますし…。
松本:そこはたぶん、ずっと松尾さんだと…(笑)。
松尾:そうですね。いきなり、諭って言われても。
松本:はい。永遠に「松尾さん」です。
松尾:…永遠にその関係性です。役に関しては、僕が演じる柳は、松本さん演じる流川に翻弄される、だいぶ情けない人だと聞きまして。そこは、あまり役作りをしなくても、基本、地のままでいけるかな、と。そういう意味であまり気負いはなかったですね。
Q.動画投稿者の流川は、柳をだましながら犯罪すれすれの動画を撮影し投稿します。おふたりは、ネット動画やインターネットはよく閲覧しますか?
松尾:見ますよ。ネット配信されている映画や海外ドラマを見たり、SNSもちょこちょこ見たり。YouTubeは、あまり見ませんが…。
松本:私は結構YouTubeも見ます。
松尾:へえ。何見るの?
松本:お笑いの動画を。ジャルジャルさんとか。毎日ネタをアップしているんですよ。それを見るのが唯一の楽しみです(笑)。
松尾:今、ちょっと温度上がったよね。ジャルジャルの話になって。
松本:だって、1日1本ネタを上げるってすごくないですか?
松尾:うん、すごい。
松本:大変だろうな、常にネタを収集してるんだろうなって。
松尾:うん、そうだろうね。
Q.おふたりの掛け合いはちょっと漫才のようですね。
松本:ふたりとも関西出身だから(笑)。
松尾:でも、松本さんはめったに関西弁出さないよね。
松本:出ないですね。お仕事の時は標準語になりますね。
松尾:仕事以外では会ったことがないので。
松本:ふふふ。そうですね。
Q.この作品は、主人公が動画投稿者だったり、渋谷が舞台で、撮影も都内各所のオールロケで行われるなど、かなり斬新なドラマになりそうです。
松尾:脚本も結構リアリティがありますね。普段の生活に潜んでいる危険だったり、ネットにおける危険ですとか、そういうところを啓蒙(けいもう)すると言ったら、カッコつけ過ぎかもしれないですけど、警鐘している部分はありますし、逆にそこをあざ笑っているようなところもあって。あとは…。
松本:深夜ドラマだから、大きい声で言えるセリフも。朝ドラだったらもう絶対言えないセリフを私もたくさん言ってます。流川は、かなり口が悪い女性なので。深夜だからこその、ギリギリまで攻めた面白さみたいなのが、すごくある作品かな、と思います。
松尾:撮影も実際に渋谷でロケをしたり。夜の渋谷っていうシーンも結構あるので。特に、クランクインの日は。あれ、夜の10時くらいから始まって…。
松本:そうですね。朝方まで撮りましたね。
松尾:12月の、去年一番寒かった日に、しかも雨が降るっていう。最悪のクランクインでね(苦笑)。
松本:まあ、あれを乗り越えて…。
松尾:最高のクランクインでね。
松本:最高とは言わないですけど(笑)。
松尾:あははは。この先どうなるのかな、っていう(笑)。
松本:「これを乗り切ったら、みんな大丈夫ですね」みたいな話をしましたよね。でも、朝方の渋谷って、本当にいろいろな人種の方がたくさんいて、それも面白くて。そんなロケも楽しめるくらいの気持ちでやっています。
Q.脚本が面白い、との話がありましたが、具体的にはどういうところですか?
松尾:ちょっと舞台っぽい脚本ではあるんですけど、セリフの掛け合いがまず面白いのと、ちょっとおかしな設定だからこそできる、普通の会話のやりとりみたいなもののバランスが面白くて。それを僕らもやるんですけど、毎回のゲストの方々が、まあ面白い。それはもう「ナイスキャスティング!」って言えるような方々をお呼びしていて…。
松本:みなさんが脚本に書かれていることの何倍にも面白く膨らませてくださるので、すごく濃いですよね。
松尾:そう。ゲストの方々も口を揃えて「本が面白い」って言っていますし、だから役を作りやすいし、膨らませることもできるのかなって。“のりしろ”も多いけど、ディテールにもちゃんとこだわっているという。なんか、マジメに答えましたけど、何かありますか?
松本:私の役はセリフが多くて。YouTuberの方って、早口ですごくリズムよく撮影する方が多いので、私もそれにならって「早口でリズムよく」っていうのを意識してるんですけど、脚本上も、リズムがいいセリフというか、聞いていても楽しいセリフが多いなって思いますね。
松尾:結構、難しいとは思うんですけど、まあ、本人を前にして言うのも何なんですけど、ああいうセリフをバーッて言えるのは、すごいなって思います(笑)。
松本:うふふ。ありがとうございます。
Q.最後に、視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。
松本:いろいろな世代の方に見て、楽しんでいただける作品だと思います。ちっちゃい子とかになると、あんまりオススメはできないんですけど…。
松尾:そこは、言わなくていいよ(笑)
松本:テンポも良くて、監督もスミスさん、山岸(聖太)さんといった、カッコいい映像を撮られる方々ですし、見始めたらあっという間に終わっちゃう、みたいな楽しいドラマになっていると思います。ぜひ見てください。
松尾:全部言われちゃったなぁ(笑)。映像がとにかくカッコいいし、でもカッコいいだけでは終わっていないんです。脚本も、役者も面白いので、深夜にしては濃密なドラマになっていると思うので、まあちょっと1話を見始めたら、おそらくそのまま“ババババ~”っと見ていただけるんじゃないかと思っています。どうですかね?
松本:いいですね。ぜひ、見て欲しいです!
松尾:見て欲しいです!
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