2019.01.10更新
永島優美アナウンサー
東京2020オリンピック・パラリンピックを前に、昨年7月にスタートした『めざましテレビ』25周年企画「日本つながるプロジェクト」。東京1964オリンピック聖火リレーのルートを、約1年かけて“たすき”でつなぐプロジェクトですが、ランナーたちの物語にスポットをあてたミニ番組がスタートします。ランナーたちの思いとは?そして番組のナレーションをつとめるのは初挑戦という永島優美アナウンサーが“1964年の聖火にまつわる物語”についても語りました。
沖縄の1964年聖火ランナー第一走者・宮城勇さん
プロジェクトのスタート地点、沖縄でたすきをつないだのは、聖火リレー第1走者の宮城勇(みやぎ・いさむ)さん(76)。1964年当時、沖縄はアメリカの統治下にあり、日の丸を自由に掲げることも禁止されていました。それが、この聖火リレーの日、日の丸の国旗を振って応援する人たちの姿で沿道が埋め尽くされたのです。
福岡の1964年聖火ランナー・梶屋とよみさん
当時新入社員だった永冨公彦さん
福岡でたすきをつないだのは、梶屋とよみ(かじや・とよみ)さん(72)。あの日梶屋さんが履いていた白いシューズは日本中の聖火ランナーと同じものです。道がほとんど舗装されていなかったあの頃、当時の最新技術で最先端の靴が作られたのです。シューズメーカーの新入社員だった永冨公彦(ながとみ・まさひこ)さんは最終聖火ランナーが履くシューズを福岡から東京まで夜行列車で届けたのだそうです。ほかにも当時の知られざる「聖火の物語」にスポットをあて、2020年に向け、再び日本を一つにつなぎます。
たすきリレーにも参加した永島アナウンサー
Q今回のナレーションの話が来たときの感想は?
「現場に行ってナレーション原稿を見て、“長編ナレーションのお話が初めて来たんだ!”と実感しました(笑)。このプロジェクトでは自分もたすきリレーに参加してきたので思い入れも強く、はじめてのナレーションがこの“日本つながるプロジェクト”で幸せだなと感じながら、そんな思いものせて臨みました」
Q初回ナレーションを終えた感想は?
「ナレーションブース(※ナレーションの声を録音する部屋)の中で一人の空間で原稿と向き合って画に合わせて読む、自分の声だけが聞こえる、というのは声をなりわいにしている私たちにとってはすごくテンションが上がりますし、同時に緊張もしました。ですが、マイクに向き合う時間は自分を見つめ直す大切な時間でもあり、好きな空間だと改めて感じました。
この番組は“人”にスポットをあてた企画ですので、その人の思い出や、当時の葛藤をくみ取ってその人に寄り添えるような、そして見ている人にスッと入ってきて聞き心地のいい、そんなナレーションを心がけて、心をこめて読ませていただきました。
終わった後は・・・ナレーションってものすごく体力が必要だと思いました。画面では、顔の表情などで伝えられる部分もありますが、声だけで感情を伝えることは難しいことだと改めて実感しました。いつか『ザ・ノンフィクション』などのナレーションにも挑戦できたらと思います」
Q最後に番組の見どころをお願いします。
「スポットをあてている方は皆さん“あの頃の思い出が誇りで、忘れられないんです”とキラキラした表情でおっしゃるのです。そこを見ていただけると2020年の東京オリンピックもすごく楽しみになりますし、こうやってスポーツの祭典はつながっているのだと実感できると思います。勇気をもらえるミニ番組になっていると思います」
「めざましテレビ」出演者
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