2018.12.14更新
現在放送中のオトナの土ドラ『さくらの親子丼2』(毎週土曜日23時40分~24時35分)。
オトナの土ドラ枠で初の続編ものとなり、柄本時生さんはこの第2弾からの参加となります。演じる川端の見どころに加え、本作のテーマである家族についてのエピソードも語ってもらいました。
子どもたちを襲う出来事がたとえ厳しいものだとしても、それをしっかり描くことが大事だと思います。「こういうことが実際に起きています」と伝えることって必要なので。ドラマにすることで、次に繋がる何かがあると僕は思います。
「すごいな」というのが正直なところです。子どもたちからすれば、大人はおっかない存在でしょうし、大人が子どもを追い詰めてしまう状況もあることは理解できます。もちろんそれはダメだなと思うし。堂々巡りですね。
問題意識はあります。でも、作品の中で描かれている問題に、柄本時生自身として向き合い過ぎてしまうと、演じることができなくなる気がするので、出来る限り冷静でいようとしています。
弁護士役はこれで3回目か、4回目でしょうか。これは川端に限らずの話で、台本を読んでいると、自分が演じる役なりの話し方やしゃべる癖っていうのが見つかるんですよ。「今回はこういう感じかな」っていうのを想像して、現場で試して監督さんにアドバイスをいただき、さらに演じていくんです。役作りっていうのはそんなになくて、僕は逆に何でも捨てたくなってしまうんです。「これはいらないな」、「こういう感じは違うな」と。
僕はこの作品の最初の現場が真矢(ミキ)さんと名取(裕子)さんとのシーンで、若いメンバーとの共演はどんな雰囲気か真矢さんに伺ったんです。「熱量がすごいですよ」という言葉に、「おお!」と思いました。僕にはもうそんな勢いはないですから(笑)。
若手はみんな真面目というか、ストイック。何か気になるところがあると集まって話し合ったり、監督に相談したり。そのとき、ちゃんと自分の考えや意見を言っているんです。自分の思いを伝えようと必死なんですね。みんなの取り組みを見ていると、「ああ、頑張っているな」って感心します。彼らのお芝居を間近で見られるのも楽しいですし、みんないくつぐらいですか?
いや~、怖いものないだろうな(笑)。僕も10代のとき、そうでしたから。自分に妙な自信があって。僕はこの現場のメンバーみたいに、監督に相談なんてしなかったです。監督から要求されたことにちゃんと応えるのが役者だ、なんていきがっていましたね。そういう考えでここまでやってきたから。未だに監督と役作りの話をするのが苦手なんですよ(笑)。
こういう展開は慣れてないので驚いています。僕は、川端は茜ちゃんの恋心に気付いていないと思います。それもまったく(笑)。だからこそ、そんなことが自分に起きているなんて考えてもいないでしょうから。
茜ちゃんは17歳で、20代半ばの川端からしたら、そんな若い子が自分を好きになるなんてまさかの話で、“ありえないこと”なんですよ。だから茜ちゃんの気持ちも、そこに愛情が入り混じっているとは想像すらしてない。そういう鈍感さが川端の良さなのかもしれませんけど…。僕としては茜ちゃんの川端への思いは試練なのかな、と思っています。茜ちゃんが成長するための。だから、彼女にとって川端への恋が悲しい結末で終わったとしても、そこから茜ちゃんが前向きに歩んでいく展開になってほしいな、と思っています。
僕は親と同じ世界で生きていこうと思った時点で、親に迷惑はかけちゃいけない、となぜか感じていましたね。親に何かをほしいとか、何かをしてもらいたいとかって気持ちはそんななかったかもしれないです。子どものほうが親のために何ができるか考えなきゃいけないと、10代の頃から思っていたんですよね。
う~ん。両親が演技の世界にいたからといって、特別なことはありませんでしたけど。割とどこにでもいる家族だったと思いますよ(笑)。
◆第3話あらすじ(12月15日放送)
さくら(真矢ミキ)が通うようになってから、「ハチドリの家」の雰囲気に変化が訪れる。香(塩野瑛久)はさくらを手伝うようになり、女子たちも全員で食卓を囲むことが増えて以来、“女子会”で盛り上がることがあった。ある日、由夏(岡本夏美)は優秀な詩(祷キララ)から相談を受ける。通っている図書館で気になる男子がいるのだが、打ち解け方がわからないというのだ。勉強一筋で、人とうまく関われない詩もまた、壮絶な過去の持ち主だった。
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