2018.11.09更新
現在放送中のオトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』(毎週土曜日 23時40分~24時35分)。
「抽選見合い結婚法」という法律に振り回される人々を通じ、「結婚は人間の義務なのか?」「人と向き合うことの大切さとは?」を問いかける、社会派ヒューマンドラマです。今回は、社会の矢面に立たされる「抽選見合い結婚法」担当大臣・小野寺友紀子を演じる若村麻由美さんに話をうかがいました。
実際に私たちの国が抱えている少子化問題に切り込んでいます。「抽選見合い結婚法」という法律を打ち上げることによって、実際に今起きている様々な問題が浮き彫りにされていくのが改めて面白いと思っています。
今回は、クランクインする前にプロデューサー、スタイリスト、スタッフの皆さんと、どのような大臣にするのかと、何度も打ち合わせをさせていただいて決まったキャラクターです。そういう意味では、小野寺は皆さんに作っていただいたキャラクターという印象があり、「過去にこういう大臣っていなかった?」と、一瞬錯覚してもらえると嬉しいという気持ちもあります。
一般国民から政治家に対する要求はいろいろあると思いますが、政治家も組織の中の人間であるということを今回の役で痛感いたしました。国民一人一人が幸せになれるような国づくりをしてくれるだろうと信じて私たちは選挙に行くわけですが、実際、国を動かすということは本当に様々な問題があるのだと思います。
小野寺は担当大臣として社会の矢面に立たされていて、ドラマの中では私が法案を決めて発表しているように見えていますが、私の後ろには大きな組織があり、思惑がたくさんある中で矢面に立っていることがわかっていただけると思うんです。これからもニュースを見た時に、窓口になってコメントしている政治家が決めていると言うわけではなく、その裏に多くの思惑が入り混じってこうなっているという事を深読みしながら政治ニュースを見ると、自分たちの生活のためには良いのではと思います。
野村さんとご一緒したのは1シーンのみ。大臣を前にして龍彦がとてもおどおどしているようでしたから、私の情報は偏っていると思いますが、撮影の合間に垣間見えた感じでは、きっとのびのびしていらっしゃる方だろうなと思います。
この法案は(年齢的に)圏外ですので、「高齢者元気対策」みたいなアダルトバージョンでの発想でもいいでしょうか(笑)?無人島に行ったときに、生き残れる術を持っている人でしょうか。何もなくなった時に、そこから生き残れるようなたくましさが必要ですね。あとは介護の資格を持っている事とか…(笑)。
このドラマは入り口は面白く、そして観るといろいろと考えさせられるような深いドラマになっていると思います。法案があまりにも驚くべきものなので現実にこんなことがあったら困りますが、もし自分だったらどうするかと思いながら、喧々諤々と観て頂ければ嬉しいです。
<第6話あらすじ>(11月10日)
友人の北風(松本享恭)からゲイであることを打ち明けられた龍彦(野村周平)は、LGBTについて真剣に調べていた。それは、「抽選見合い結婚法」での被害者をこれ以上増やさないよう、「抽選見合い結婚法 改定案 上申書」を作成するためだった。さらに龍彦はフリージャーナリストのひかり(大西礼芳)に会い協力を得る。ひかりのある行動で龍彦の熱意は次第に具体化していく。
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。