Muscat~フジテレビの番組情報

2018.11.05更新

東京オリンピックでの金メダルへ!驚異の進化を続ける伊藤美誠

11月4日『S-PARK』

“卓球界最強”中国の壁を乗り越えるために

11月4日放送の『S-PARK』は、卓球の伊藤美誠(いとう・みま)選手に密着。多くの選手がぶつかってきた卓球大国・中国の壁を乗り越えようとしている伊藤選手。その強さの秘密に迫りました。

世界ランク1位を置き去りにした驚異のプレー

11月3日、卓球のワールドツアー、スウェーデン・オープン準決勝で、リオデジャネイロオリンピック金メダリストの丁寧(テイ・ネイ)選手に対し、見事な逆転勝利を飾った、現在世界ランク7位の伊藤美誠選手。卓球界の“絶対女王”中国は、ソウルを除くすべてのオリンピックで全種目制覇、世界選手権では、女子シングルス12大会連続金メダルと圧倒的な強さを誇っています。打倒・中国を果たさなければ、東京オリンピックでの金メダルはありえません。

そんな中、伊藤選手は「『中国人選手以外には負けない』という自信はあるんですけど、やっぱり中国人選手には負けてしまう。『中国人選手にも負けない』っていう自信を持てるようになるまで」と、“打倒中国”を掲げ、昨年から特別プログラムに取り組んできました。まずは、ラリーで左右に振られてもブレない体幹を作るため、フィジカルの強化に着手。伊藤選手は「キツイ」と言いながらも、ハードなフィジカルトレーニングについていきます。

さらに、力のあるスマッシュを打つためにボクシングも。サンドバッグ、ミット打ちなどを次々とこなし「打つときに、力を弱く入れるときと、強く入れるときがあるので、似てますね」と、卓球との共通点を語ります。また、どんなラリーにも対応できるフットワークを身につけるため、次々と飛んでくる球を打ち返す多球練習を精力的に行いました。「多球練習は、(球出しが止まらない限り)自分がミスをしても続くんですよ。私は、ラリータイプの選手に負けてしまうことがすごくあったので、ラリーが長く続いても取れる選手になりたくて」と練習メニューに取り入れた理由を説明。

その成果は、早速、現れます。今年の世界選手権団体戦(4月29日~5月6日)で、世界ランク6位の劉詩文(リュウ・シブン)選手を破ると、6月のワールドツアー、ジャパン・オープンでは、世界ランク5位の王曼昱(ワン・マンユ)選手に競り勝ち優勝。そして、迎えたスウェーデン・オープン準決勝、相手はリオの金メダリスト・丁寧(テイ・ネイ)朱雨玲(シュ・ウレイ)選手。2ゲームを連取され劣勢の伊藤選手でしたが、そこからボクシングのパンチさながらのスマッシュを繰り出し、さらには相手に揺さぶられても見事に対応すると、さすがの女王も苦い表情を見せ始めます。そして伊藤選手は逆転勝利をおさめ決勝に駒を進めました。

決勝の相手は、世界ランク1位で、一度も勝ったことのない朱雨玲(シュ・ウレイ)選手。この相手に対し、伊藤選手は第1ゲームから驚異のパフォーマンスを披露。ノーモーションで振りぬく“美誠パンチ”、得意のバックハンドが決まり序盤からゲームを支配。「最初の入りを集中して入りました。そうしたら私の卓球ができて」と伊藤選手。世界1位に何もさせず、第1、第2ゲームを連取。第3ゲームに入ると、互いに強烈な回転をかけたショットを繰り出し、厳しいコースに打ち込む展開に。朱選手も意地を見せますが、伊藤選手は、回転でやられたら回転でやり返す強気のプレーで流れを渡さず、そのプレーはますます研ぎ澄まされていきました。そして、ついに朱選手から初勝利。4ゲーム連取という完勝ともいえる内容で、価値ある優勝を飾りました。

試合後は「自分でもびっくりするようなプレーばかりで、そういうボールが入ったからこそ勝てたと思っています。優勝できて、スウェーデンが大好きになりました」と、美誠スマイル全開。東京オリンピックでの金メダル獲得に向けて、順調に歩みを進めています。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)
鈴木唯(フジテレビアナウンサー)
黒瀬翔生(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。