2018.10.30更新
石橋貴明さんとミッツ・マングローブさんがMCを務めるトーク番組『石橋貴明のたいむとんねる』。第25回目は「勝手に語り継ぎたい、栄光のホームランシンガー(一発屋)」をテーマに、21世紀を代表するホームランシンガー、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔さんと喜矢武 豊さんを迎えてお届けしました。
まずは2000年代からスタート。画面にはスロットのように次々とホームランシンガーたちが映し出されていきます。
そして、ゴールデンボンバーの「女々しくて」(2011年)でスロットがストップ。2009年にリリースしたこの曲はオリコン初登場77位だったそうです。「出てくるまでに2年もかかったの!?」とタカさんはびっくり。鬼龍院さんがNHK紅白歌合戦には4年連続出場したことを告げると、さらに驚いていました。
鬼龍院さん「1年だけでも飛んだ(ホームラン)だな、と思うんですけど、4倍飛んだなと」
喜矢武さん「僕なんかホームランも打ってないのに! ただランナーとして立ってただけなのに!」
それを聞いたタカさんは「4打席連続ホームランって感じだよね?」といって笑っていました。
カラオケランキング51週1位の記録を樹立し、NHK紅白歌合戦に4年連続出場タイ記録をマークするなどまさに特大ホームランの「女々しくて」。
作詞、作曲を担当した鬼龍院さんが、休みはあるが遊びに行くお金はないため「作曲するしかなかった」という状況で生まれた曲だったそうです。
鬼龍院さん「サザンオールスターズさんの『匂艶THE NIGHT CLUB』(1982年)って曲のアレンジを参考にさせていただいているんですよ。これは名曲だ!ってみんなにデモ聴かせたんですけど……」
喜矢武さん「こんなん売れるわけないと思ったんですよ。どっちかっていうと『なんだこのクソ曲!』くらいの感じで」
真に受けた鬼龍院さんはこの曲をお蔵入りにし、しばらくステージで披露することはなかったそうですが、まさかサザンの曲がルーツになっていたとは……。
次は喜矢武さんの一声で、Whiteberryの「夏祭り」(2000年)を選択。
初めてパチンコをやった台が「夏祭り」で、当たるとこの曲が流れてきたので「思い入れが強い」と語ります。
しかし「こんな話でいいんですか?」と心配する鬼龍院さんをよそに、「そのときは(1玉の換金)レートはいくらなの?」と乗ってくるタカさん。さらに進行役のミッツさんまでパチンコ話に加わろうとしたので「止めないんですかっ!」と強めにツッコミを入れていました。
次は1990年代のホームランシンガーへ。
B.Bクイーンズの「おどるポンポコリン」(1990年)が紹介されると、2016年からゴールデンボンバーが同曲を歌っていることにふれました。
「ちびまる子ちゃん」の作者で先日亡くなったさくらももこさんから「ゴールデンボンバーに歌ってほしい」とオファーがあったそうで、「2年前は人気も落ち着いていたのに(うれしかった)」と鬼龍院さん。マスコミには一切登場しないさくらももこさんの正体は謎に包まれていますが、「お会いしたことがあって、とても明るい方でした」と語っていました。
さて、いよいよ後半戦。1980年代に突入です。
もっとも注目を浴びたのは堀江 淳さんの「メモリーグラス」(1981年)。今でも愛されるこの曲は、カラオケで歌い続けられているそうで「年間100万円の印税が入ってくるそうです」とミッツさん。
その流れから、忘年会ではテッパンの「女々しくて」の印税事情がどうなっているかMC陣からツッコミが入ります。
鬼龍院さん「言っていいのかな? 僕が作詞、作曲をしているのでカラオケで1回歌うと著作権印税として2円入ってくるんです。(現在では)月に2~30万。2013年はカラオケランキング1位になったときは、月に1000万くらい入ってた」
喜矢武さん「え~! そんなに入ってたんすか!?」
タカさん「そんなに入るの? 1曲で? マジ?」
すると無言で頷きながら「これがホームランです」と鬼龍院さん。この曲を2~3日で書き上げたと知ると「マジかよ、天才だな」と感心する喜矢武さんでした。
タカさんが「寝ててもお金が入ってくるんだもんな~」と羨ましそうにつぶやくと、「でも、ライブをしたほうがお金になるので休もうとは思わない」と鬼龍院さんは語っていました。
最後は今回のスロットに登場していたアーティストがスタジオに登場しました。
やってきたのは元Whiteberryのボーカル前田有嬉さん。14歳だった当時の衣装を着て、かの名曲「夏祭り」を熱唱しました。
前田さんの姿を見るなり「すごくうれしい!」と喜ぶ鬼龍院さんと喜矢武さん。
先ほどの話の流れから喜矢武さんが前田さんに「当時はおいくらくらい稼ぎました?」と尋ねると「(元はJITTERIN’JINNが歌っていた曲で)カバー曲なので、私たちはそれほどいただいておりません」と回答。
すかさず「曲の権利というのはそういうものです」と頷く鬼龍院さんを見て、タカさんは「イヤだわ、芸能界って!」と、前田さんの心情を代弁する(?)かのようにつぶやいていました。
文=パンチ広沢
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