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「親子で東京オリンピック出場」にかける思いに迫る

10月28日放送の『S-PARK』は、クレー射撃で親子揃って東京オリンピック出場を目指している折原研二(おりはら・けんじ)、梨花(りか)親子に密着。ふたりが“夢”と語る「親子で東京オリンピック出場」にかける思いに迫りました。

父は現在も日本代表として活躍、娘はクレー射撃界のニューヒロイン

クレー射撃・日本代表(女子スキート)の折原梨花選手は、現在21歳。普段は、キャラクターに囲まれた部屋で過ごす普通の女子大生ですが、幼いころから父の射撃を見て育つうちに「『かっこいい』と思ったんですかね。父がパーフェクトで射撃をやると、みんな拍手するんですよ。そういう光景を見て『私もパパに続きたい』って思いました」と振り返ります。

それを聞いた父の研二選手は「全然知らなかったんですけど、今こうやって聞くと『ああ、そうだったんだ』と思って。うれしいですね」と笑顔を見せます。今も日本代表として活躍する研二選手は、全日本選手権で７連覇するほどの実力者。しかし、これまでオリンピック出場経験はなく、東京での悲願達成を目指しています。

クレー射撃とは、時速80キロで飛行する直径11cmのクレーと呼ばれる皿を、散弾銃で撃ち落とし、その枚数を競う競技。梨花選手は「集中力や、意外と体力も必要で。『メンタルスポーツ』と言われるくらい、メンタルの要素も強いと思います」と、その難しさを語ります。高校１年生から始めたライフル射撃で国体優勝した梨花選手は、その後クレー射撃に転向。すると、競技歴わずか２年でジュニアの国際大会、日本人初の金メダルを獲得。女子クレー射撃界の若きエース、ニューヒロインとして期待される存在に。

いつもふたりで練習している折原親子は、とにかく仲良し。「わからないことがあったり、悩んでいることがあったら、すぐに父に相談できる。自分自身が納得できる答えが必ず返ってくる」と、梨花選手は信頼する父の教えが強さにつながっていると、親子で練習するメリットを語ります。一方、父の研二さんは「娘には、ぜひオリンピックに行ってもらいたい。最低でも、梨花は出てもらわないと」と胸中を吐露。梨花選手も「恩返しを込めて、結果を持ってきたいですね」と意気込みます。

互いに認め合い、二人三脚で歩み続ける親子。「クレー射撃界初の女子メダルを獲得したい。で、あわよくば父と一緒にオリンピックに出場したいという気持ちがあります」(梨花選手)、「金メダルをとりたい。で、あわよくば(笑)、親子で出場したいなと思っています」(研二選手)と、夢を語りました。

そんな折原親子は、28日に福岡県筑紫野市で行われたクレー射撃の全日本選手権(スキート)に揃って出場。男女一緒に行うクレー射撃で、まずは、梨花選手が予選に登場。しかし、思うように得点が伸びず15位に。一方、この大会で優勝８回を誇る研二選手は、順調に予選を勝ち抜き、上位６人で争う決勝でも落ち着いたパフォーマンス。愛娘の見守る中、３年ぶり９回目の優勝を飾りました。研二さんは「あれ？　梨花の前では(優勝は)はじめて？　そうか、よかった。自分の射撃をもっともっと磨いて、東京オリンピックはしっかり参加してメダルを狙えるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せていました。

番組情報

『S-PARK』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

宮司愛海(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
中村光宏(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
鈴木唯(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
黒瀬翔生(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)