2018.10.18更新
“幻の聖火ランナー”と地元・兵庫を走った永島優美アナウンサー
東京2020オリンピック・パラリンピックまであと2年と迫る中、今年番組開始25年目を迎えた『めざましテレビ』は「つなぐ」をテーマに掲げ、7月から丸1年をかけて、東京1964オリンピック聖火リレーのルートの一部をたすきリレーをしています。
13日(土)は、メーンキャスターの永島優美アナウンサーが地元兵庫を走りました。そこで一緒に走ったのは…幻の聖火ランナーと呼ばれる方々です。
“幻のランナー”の一人、上塚勝さん
トーチを見せてもらう永島アナウンサー
今回のたすきリレーのコースは、1964年の聖火リレーの際、唯一台風のため中止となった“幻の聖火リレー”と呼ばれる兵庫県庁~大阪府庁、阪神間の40キロの内23キロ(兵庫県)の聖火リレーコース。当時“幻のランナー”となってしまった約700人のうち29人がこの日のたすきリレーに参加しました。
上塚勝さん(72)は今回のたすきリレーの参加者では、唯一の“正走者”。「本番の前日、台風20号がきていて中止の連絡があったんです。でも翌日には、台風はすでにいってしまっていて。今回同じ区間をたすきリレーで走らせていただいてとてもうれしかった」と語りました。
兄弟で聖火リレーに参加予定だった近江一彦さん(左)、隆司さん(右)
母親が作ってくれた手作りのアルバム
近江一彦さん(71)と隆司さん(68)は当時高校2年生と中学2年生の兄弟で聖火リレーに参加する予定でした。当時、母親が二人それぞれに作ってくれた直筆入りのアルバムには、息子たちがリレーに選ばれるほど健康に育ってくれたことへの喜びが綴(つづ)られていました。聖火リレーの中止の連絡を「仕方がないことだ」と当時は受け止めたそうですが、4年ごとにオリンピックがくるたび、そして2020年に東京五輪が決まって当時の映像を見かけるようになると「僕らは走れなかったんだ」という残念な思いがわき上がってきたといいます。
友人と走る予定だった井上曉さん
聖火リレー中止を聞いた時「悔しかったですねえ。リハーサルにはたくさんの人が見にきてくれたので」。井上曉さん(70)は、一緒に陸上部だった友人であり、ライバルでもあった井田清さんと一緒に参加の予定でした。「井田は中学時代からすごい選手で憧れで、特別な存在でした。でも彼が3年前にがんで亡くなって…生きていたら今日も一緒に走れたのにと残念です」。
昨年10月、“幻の聖火ランナー”のメンバーで2020年の東京五輪で夢をかなえようと「ファーストランの会」が発足されました。今回たすきリレーに参加し、取材にも応じてくれた皆さんもメンバーの一員です。皆さんは東京2020五輪で夢をかなえたいと思っているそうです。
このたすきリレーの模様は19日(金)の『めざましテレビ』で放送します。
たすきは兵庫までつながりました!
三宅アナ、永島アナ
掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。