Muscat～フジテレビの番組情報

2018.10.05更新

野村周平「大変難しい役。でも、役の幅が広がるのはありがたい」

10月6日スタートドラマ『結婚相手は抽選で』

野村周平「抽選で結婚相手が決まるなんて、僕は嫌です(笑)」

オトナの土ドラ最新作『結婚相手は抽選で』は、いよいよ明日23時40分スタート！ひとつの法律に振り回される人々を通じ、「結婚は人間の義務なのか？」「人と向き合うことの大切さとは？」を問いかける、社会派ヒューマンドラマ。現代を生きるコミュニケーションの苦手な若者たちが、国に強制された見合いによって現代のリアルな社会問題と直面していきます。

主人公・宮坂龍彦役の野村周平さんに、演じる思いなどを聞きました。

大変難しい役。でも、役の幅が広がるのはありがたい

――台本を読んだ感想をお願いします

今、起きている社会問題をしっかりと描いている本だと思いました。視聴者の方がこのドラマを観てどう思ってくださるのか、様々なご意見があると思いますので、僕自身も社会に訴えるドラマで主演を演じることへの覚悟を持って臨んでいます。今回、龍彦を演じることに大変難しさを感じていますが、役の幅が広がるという面ではとてもありがたいです。

僕は潔癖症ではないので、龍彦に共感はできませんが…

――宮坂龍彦役についての印象を教えていただけますか？

龍彦は潔癖症というバックボーンがあり、過去にどうしてそういうことになったかという部分も含め、龍彦を演じる上でのひとつのテーマだと思っています。本来の彼はいろんなことを発信したいと思う、強い意思を持った部分もあるのですが、心の優しい人なのでこういう性格になってしまったのだと思います。

――龍彦に共感する部分はありますか？

僕は潔癖症ではないので、龍彦にあまり共感はできませんが、職場など近くにもし、彼のような人がいたら、「俺が今、触ったら嫌なの？」と冗談っぽく、でも、はっきりと意見を言うことでコミュニケーションを取っていくと思います。冗談を言いながらも、彼の話をきちんと聞いてあげたいですね。

――今現在、龍彦をどのように演じたいと思っていますか？

まず、監督と話したのは、「龍彦を表す行動として、綺麗好きな部分は常に見せていこう」というところです。現場でのゴミを気にしてみたり、自分の部屋をかなり綺麗にしてるところなど、そういう行動はわかりやすい龍彦の部分だと思います。本番中のお芝居でも、誰かが何かを汚したりするお芝居には常に反応して演じています。

現代社会の様々な問題が浮き彫りになっていく

――「抽選見合い結婚法」この非現実的な法律を最初聞いたとき、どう思われましたか？

ある、なしで言えば、僕は絶対に“なし”です。僕は単純に抽選で結婚相手が決まるなんて嫌です（笑）。
龍彦はこの法律を少し前向きに捉えることができましたが、世の中には外に出たくないという方もいるはずですし、龍彦よりさらに消極的な人もいるでしょう。様々な事情を抱えている人がいると思ったので、やっぱり“なし”です。そして、そのお見合いを3人断ると、テロ対策活動後方支援隊に2年間従事するという決まりもあるので、相当な国の身勝手を感じます。せめてまだ、国が認めた合コンのようなものであれば、新たな人とのつながりもできるかもしれないですし、僕も少しは興味を持ってみようかと思えますが…(苦笑)。

――龍彦のお見合い相手となる、冬村奈々役・高梨臨さんの印象を教えてください

高梨臨さんとは初共演です。いろいろとお話も伺いたいですし、この2ヶ月間を楽しく、共演を楽しみにしております。

――このドラマをどのように観ていただきたいか、視聴者の方へメッセージをお願いします。

物語を作る上でのひとつの出来事として、“結婚相手を抽選で決める”ということがありますが、それ自体がドラマのメインではなく、本当に観ていただきたいところは、その先に起きる様々な問題の部分だと思っています。少子化問題や生涯未婚率、そして政治問題など、この法案が施行された背景や、「抽選見合い結婚法」に巻き込まれた龍彦を始めとする、登場人物たちが抱える現代社会の様々な問題が浮き彫りになっていきます。日本の今はこうなっているのか!? ではないですが、ドラマからその思いを感じ取って観ていただけると嬉しいです。

＜第1話あらすじ＞（10月6日）
コンピューターソフト会社に務める宮坂龍彦(野村周平)は、オタクで過度の潔癖症、さらに内気で、女性と会話もまともにできず全くモテない。そんな折、内閣府特命担当大臣　抽選見合い結婚法担当の責任者・小野寺友紀子(若村麻由美)から、「抽選見合い結婚法案」が発表される。それは、25歳から39歳までの各自治体内の男女を全く無作為に抽選で組み合わせてお見合いをさせるという前代未聞の法案だった……。