Muscat～フジテレビの番組情報

東京でメダルを狙う新体操界のエース

９月30日放送の『S-PARK』は、新体操の皆川夏穂(みながわ・かほ)選手に密着。リオオリンピックに出場し、昨年は世界選手権で個人として42年ぶりのメダルを獲得。そんな皆川選手が直面したルール改正という壁。東京オリンピックに向け、試練のときを迎えた皆川選手に迫りました。

日本のエースが直面したルール改正という壁

９月30日に行われた、「イオンカップ世界新体操クラブ選手権大会」最終日。個人総合で皆川夏穂選手は、リボンとクラブでミスが出るなど、苦しい展開に追い込まれ、持ち味のしなやかな演技で立て直しますが、前日からひとつ順位を下げ、６位という結果に。「自分の持っている力を出しきれるような練習を積み重ねていきたい」と語る皆川選手――彼女は今、自分自身と戦い続けています。

15歳のときに親元を離れ単身ロシアへと渡った皆川選手。「完璧になるまでずっと同じことを注意される」という新体操王国の過酷な環境で揉まれ、１年１年世界との差を縮めてきました。その結果、昨年の世界選手権種目別フープで銅メダルを獲得。ニッポン個人として42年ぶりの快挙を成し遂げ、上昇気流に乗ったかに思われました。

しかし、今年初めにルール改正があり、Dスコア(難度点)の上限が撤廃。従来は10点満点だったものが、実施した技の数だけ得点が加算されるルールへと変更に。「美しくて優雅」な演技に定評のある皆川選手は、つなぎの“魅せる時間”にも技を入れなくてはならなくなり、演技の見直しを余儀なくされました。待っていたのは、結果の出ない日々。

＜今シーズン　主な個人総合の結果＞
４月　W杯ペサロ大会　10位
５月　WC杯ポルチマン大会　５位
８月　WC杯ミンスク大会　14位
８月　WC杯カザン大会　12位

それでも彼女は、下を向くことなくひたむきに努力を重ねました。すると、今月行われた世界選手権で、種目別リボンで上位８人だけが出場できる決勝に進出。重ねた努力が、少しずつ実を結んでいきます。「でも、ここでとどまるのではなく、挑戦する気持ちをもっともっと持って行く必要があるなというふうに感じました」と、皆川選手は歩みを止める気はありません。目指すのは、もちろん２年後の東京オリンピック。夢舞台へ向け“自分だけの新体操”を追い求めるつもりです。「今の新しいルールは、新しい技がたくさん入っているんですけど、新体操は芸術スポーツなので、新体操の持つ美しさ、綺麗さっていうものをなくさずに、観客のみなさんに本当に楽しんでもらえる演技がしたいなって思います」。

番組情報

『S-PARK』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

宮司愛海(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
中村光宏(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
鈴木唯(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
黒瀬翔生(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)