Muscat～フジテレビの番組情報

９月23日放送の『S-PARK』は、サーフィンの五十嵐カノア選手に密着。アメリカ生まれ、アメリカ育ちながら、日本代表として戦うことを選択し、東京オリンピックでの金メダルを目指す、20歳の青年の魅力に迫りました。

カノア＝“自由”に波を乗りこなす海の貴公子

テニスの全米オープンで、日本人史上初の優勝を果たした大坂なおみ選手。その一方で、サーフィン界にも「全米オープン連覇」という快挙を成し遂げた日本人がいます。それが、20歳のプロサーファー・五十嵐カノア選手です。カノアとは、ハワイアンネームで「自由」を意味し、その名の通り、五十嵐選手は自由自在に波を乗りこなします。

その端正な顔立ちから“サーフィン界の貴公子”と呼ばれる五十嵐選手は、東京オリンピック期待の星。最大の武器であるスピードに乗ったライディングで、高難度のエアリアル(空中で横回転)、ダイナミックなオフザリップ(波の崩れ際でボードを回転)を繰り出していきます。本人が「見ていて面白くて、勝ったと思ってもらいたいので、『Show』って感じで」と語る通り、五十嵐選手のサーフィンは、見るものすべてを魅了する、まさに「Show」。

五十嵐選手は、生まれ故郷のカリフォルニア・ハンティントンビーチで、幼いころからサーフィンの腕を磨きました。五十嵐選手の両親は,ともに日本人で元サーファー。夢を子供に託すべく、五十嵐選手が生まれる前に、この地に移住しました。毎日、早朝から行う練習では、父が五十嵐選手の姿を見つけ、母がその姿を撮影。採点競技で大切な「見栄え」をチェックします。

父の勉さんと母の美佐子さんは「最近、僕たちから言うことはない」、「小さいときはずっと言ってましたけど、今は本人が自分で悪いところもわかるし、口は出さない」と口を揃えます。サーフィンだけに打ち込める環境で育ち、今年は全米オープン連覇も達成、世界の注目を集めるトップ選手に成長した五十嵐選手。そんな彼は、20歳で大きな決断を下しました。

気づけば、強く宿っていた“ニッポンの心”

「日本代表として、東京オリンピックに出たい」と、両親の母国である日本を選択。アメリカ生まれ、アメリカ育ちでも、気づけば、そこには強く宿っていた“ニッポンの心”がありました。

そして先週、はじめて日本代表として出場したワールドゲームズ。世界選手権に相当するこの大会で、決勝に進出した五十嵐選手は、開始早々、高得点をマーク。しかし、終盤に逆転を許すと、惜しくも２位に。それでも日本勢初となる銀メダルをもたらしました。

五十嵐選手が狙うは、もちろん東京オリンピックでの金メダル。日の丸を背負い、オリンピック初代王者へ――五十嵐選手は、“TOKYOの波”を乗りこなしてくれるはずです。

番組情報

『S-PARK』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

宮司愛海(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
中村光宏(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
鈴木唯(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)
黒瀬翔生(ﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞｱﾅｳﾝｻｰ)