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2018.09.14更新

涙の最終話…命をつなぐ小児外科…

9月13日(木)最終話あらすじ

東郷記念病院は小児外科の廃止へと向かっていた。だが、新堂湊(山﨑賢人)はステージ4のガンで倒れた司賀明(柄本明)を病室で付き添っている。これまでずっと支えてきてくれた司賀の病状を初めて知り、湊はショックを隠せない。その時、湊に森下伊代(松風理咲)の急変を知らせる連絡が入る。司賀に今心配すべきなのは自分ではなく子どもたちだ、と促された湊は伊代の病室へ急ぐ。

瀬戸夏美(上野樹里)ら小児外科医を集めた高山誠司(藤木直人)は伊代が肝硬変も患っていると話す。そして、放置すれば肝不全になるため、すぐにでも肝臓の移植手術が必要だと続けた。しかし、伊代は小腸の移植も予定されている。高山は肝臓と小腸の同時移植以外に伊代を助ける方法はないと告げるも、小腸と肝臓の同時移植は国内で実施された例は少なく、高山ですら行ったことがない。そこにER(救急救命室)から川で溺れた少女、吉本美咲(古川凛)が心肺停止状態で運び込まれたと連絡が入る。

夏美たちの懸命の処置で美咲は一命をとりとめた。だが、心臓が動き出す間、美咲の脳に血液が供給されなかったため、意識はなく自発的な呼吸も出来ない。意識を取り戻すことは限りなく低かった。説明を聞いた美咲の両親、浩一郎(近藤公園)と景子(村川絵梨)は、それでも一縷の望みを信じて治療を続けて欲しいと夏美たちに頼む。

湊と高山は汐里(松井愛莉)に、伊代には肝臓移植も必要だと伝える。汐里は自分の肝臓も使って欲しいと言うのだが、小腸と肝臓、2つの臓器を1人から移植するのはリスクが高すぎると高山。さらに高山は、肝臓と小腸の同時移植は自分に経験はなく、東郷記念病院でも行われたことのない、国内でも実績の少ない手術だと話す。それでも、他の病院に伊代を転院させることは危険なので伊代を自分たちに預けて欲しいと続ける高山を汐里は承諾した。しかし、高山は東郷記念病院の理事たちに同時移植は無謀な手術だと反対されてしまう。そもそも肝臓のドナーが見つかっていないのでは話にもならないとまで言われてしまった。

夏美は美咲の治療法を必死に探していた。そんな時、ICU(集中治療室)で付き添う両親が、美咲の手が動いたと言い出す。だが、美咲には、ほぼ脳死状態で、いつ心停止してもおかしくないとの検査結果が出ていた。もって1週間…。手が動いたのは脊髄レベルの反射にすぎなかったが、夏美は両親に言えなかった。夏美が医局に戻ると湊が来る。美咲の話を聞いた湊は、1週間あればまだ出来ることはたくさんあると夏美を励ました。

意を決した夏美は、美咲が脳死状態で目を覚ます可能性はないと浩一郎たちに話す。美咲に残された1週間で自分たちに何が出来るか? 夏美は過去に美咲と同じ状態になった家族の対応をまとめた手作り冊子を作っていた。その中には臓器提供を選択する家族もいる。だが、浩一郎と景子はまだ心臓が動いているのに何を言い出すのだと夏美を非難。景子は夏美の差し出す冊子を突き返した。浩一郎たちの希望で美咲の担当は夏美から湊に代わる。湊は医局のゴミ箱に捨てられた夏美が作った冊子を見つける。

次の日、湊はICUの美咲を通常の患者と同じように診察する。そんな湊に夏美は中途半端な引継ぎをさせてしまったと謝る。だが、湊はいつも自分を助けてくれた夏美の力にやっとなることが出来ると喜んでいた。すると湊は東郷美智(中村ゆり)に呼び出される。美智に伊代の容態を聞かれた湊は、絶対にこの病院で助けたいと訴えた。その後、美智は伊代の病室へ。早く家に帰りたいだろうと尋ねる美智に、伊代はここも自分の家みたいだと答える。医師や看護師たちが家族みたいだと話す伊代は、この病院でなかったらここまで頑張れたかわからないと話した。

その日の深夜0時を回った時、浩一郎と景子が付き添う美咲のICUに湊がやって来る。湊は美咲の誕生日だと、自分が描いた絵をプレゼントする。なぜそんなことをするのかと問う浩一郎に、湊は美咲に楽しんでもらいたいからだと答えた。浩一郎たちにも美咲に出来ることがあることを夏美も探していたと言う湊。そして湊は夏美が作った冊子を浩一郎に渡す。

翌朝、湊は浩一郎と景子に呼ばれる。美咲の誕生日会をICUでやらせて欲しいと言う願いだった。もちろん応えた湊は誕生日会に夏美も呼ぶ。さらに、湊と夏美に、浩一郎と景子は美咲の臓器提供を決意したと話す。湊から渡された夏美の冊子を読んで、浩一郎たちは決心したのだと言う。そうして、医局や看護師たちに囲まれた美咲の温かな誕生日会が行われた。浩一郎と景子は美咲に思い出を語り、自分たちの娘に産まれてくれたことを感謝する。

高山は理事たちに伊代への肝臓提供者が見つかったことを報告する。それは美咲のことだった。だが、小野寺和史(羽場裕一)は頑なに拒否して伊代の転院を促す。すると、美智が伊代は転院させずにこの病院で手術を行うと発言。そんなことをしたら融資は打ち切ると言う小野寺の脅しにも美智は動じない。一人の命を救えるなら病院が無くなっても構わないと言う美智は、高山にすぐに手術の準備を始めるよう指示した。

こうして伊代への小腸と肝臓の同時移植が始まった。小腸は姉の汐里から、肝臓は脳死判定から浩一郎と景子の希望でドナーとなった美咲から行われる。間宮啓介(戸次重幸)たちが汐里から小腸の一部を取り出す。それを受け取った高山と湊らが、伊代への移植を進める。さらに美咲の肝臓も伊代へと移植された。病室で目を覚ました伊代に、湊が手術の成功を報告。伊代の隣のベッドには汐里がいた。伊代は汐里と湊に感謝する。臓器提供を終えた美咲は浩一郎と景子のもとへと帰った。夏美は2人に美咲の臓器はすべて予定通りに移植され、新しい体で元気に動いていると話す。

しばらくして無事退院した伊代は学校生活が送れるようになった。伊代はその喜びと臓器提供の感謝の手紙を浩一郎たちに綴る。浩一郎と景子は美咲の一部が元気に生きていることを感じることが出来た。

東郷記念病院小児外科は…。まだ続いている。いつものように屋上でお弁当を食べる湊と夏美の姿があった。

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番組情報

『グッド・ドクター』
<放送日時>
2018年9月13日(木)22時~23時9分放送(15分拡大)
<出演者>
山﨑賢人 上野樹里 藤木直人 戸次重幸 中村ゆり 浜野謙太・板尾創路 柄本明 他

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。